連結器交換
店レイアウトにある動力改造を行ったEF71とED78、重連にした場合、機関車間の連結が自然解放するという現象が発生していました。連結器高さやアンカプラーとのクリアランスなど、思い当たるところは全部調べてみましたが、特に問題なしでした。走行中に連結部分がどうなっているのかを見ていたら、おかしなことに気が付きました。電圧の低い区間に入る時など、速度が変わる時に連結器がせり上がるのです。付いていたのはED78がNo.6、EF71がNo.16でした。両者とも首が長く、復元バネは細いコイルスプリングをセンター部分に入れる構造なので、復元力が弱い上に上下のガタが大きいのです。電圧が降下する区間に入る時に、後ろから押される形になった時に連結器がせり上がって解放してしまうことが判明しました。
そこで、最近のヒゲバネ式のものを使ってみることにしました。
使用したのはこれです。バルクパーツを組み合わせて天賞堂が「創作」したと思われるNo.16タイプのNo.402というものです。長い本体に小さなカプラーポケットと言うことで、絶版になったNo.16の代替品として使えるものです。パーツをバルクで買うほどは使わないよ、という場合には重宝します。
ED78の連結器を外します。ベーカーからケイディーに移行する頃のものなので、かなり奇妙な取り付け方がされていました。EF71はこれより15年くらい後のものなので、少しはマシな取り付け方になっていましたが、抜本的な改良はされていませんでした。天賞堂の製品にはありがちなことなのですが、ディテールが改良されても、根本的な部分が直されずに古い設計を引きずっているのです。連結器を取り換えるだけなのに、かなり手こずってしまいました。
交換が出来たので、早速テストです。やぱり原因はそういうことだったようで、今度は自然解放することもありません。こんなトラブルも起こるという一つの事例でした。
ケイディーのNo.6やNo.8、No.16等は既に絶版になっていて、現在のラインナップはヒゲバネ式のものが中心ですから、このようなトラブルは起きにくいと思います。
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