2009年5月 5日 (火)

ひとまず完成

 3ヶ月に亘って進行してきたEF64、試運転も無事に終了してひとまず完成です。ED75と同じように生きている機関車、我々が目にして来た64、というものを目指しましたので、メーカー完成品とは一味違う感じになりました。もう東線では耳にすることのない、あの64の勇ましいブロアの音が聞こえてきそうです。641

 ED75の時と比べて、サクサクと進行出来て、手先の動きがかなり改善しているのを実感しました。不十分な箇所は追って手直しすることが出来るのもブラスモデルの良い点です。

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 試運転は、様々な状況で行いましたが、特に台車周りの手直しが殆どなくて済んだのも、手先の動きに精度が出てきたからでしょう。

 部品数は多いですが、基本的に完成品を念頭に置いたキットですからとても組み立てやすいと思います。ぜひチャレンジして見てください。参考までにお値段を記しておきます。

 EF64 46~55電暖付き 車体キット  ¥47460-

 ロストワックス製細密台車 1両分   ¥26040-

 MPギア 機関車用 WB35mm     ¥11550-

 モーター EN22             ¥2100-

 ユニバーサルジョイント 2.0-2.0    ¥525-

 パンタグラフ(作例はフクシマ製PS17S) ¥3360-×2

 ナンバー(TOMIXメタルインレタ ED75用)¥840-

 他に、カトーのブルトレ乗務員、ケイディーカプラー、塗料、塩化亜鉛溶液、ハンダ、ゴム系接着剤などです。台車は日光モデルのものも使用できますので、コストを抑えたい場合にはこちらを使用する手もあります。こちらは¥9240-です。

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2009年5月 2日 (土)

重連試運転

 小さな後付部品の取り付けと並行して様々な条件での試運転を続けます。

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 64と言うとやはり重連の貨物というイメージが強いですね。総括重連ですから、うしろの物も両パンタを上げて4ケパンタで走りますから、交流機とはまた違った趣になります。

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 まずは貨車を引いて、比較的低速での走行です。2台の機関車がギクシャクしないかをチェックします。またポイント区間などで連結器が正常に動くかも見ておきます。

64kamotsu2

 店のレイアウトは平坦なので、力を持て余し気味です。問題がなかったので、今度は客車を引いてやや速い速度です。

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どちらかの調子が悪いとゴツゴツした走りになりますが、高速の場合でも特に問題はありませんでした。

64ryokaku2

 重連で使用したもう1両は、レイアウトに常駐しているメーカー完成品です。管理人の主観で塗った46号とはずいぶんイメージが違います。

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 少し走りこんだものと検査出たての組み合わせと考えればおかしくないですね。

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2009年5月 1日 (金)

ウエザリングを施しました

 ウエザリングをすると、機関車が俄然、活き活きしてきます。機関車は乗客が乗るものではないので、お召列車でもない限り、ぴっかぴかということは殆どありませんでしたから、製品状態で走っているのはちょっとヘンですね。キットの場合、どう仕上げるかは製作者に任されているわけですから、この辺をどうするか検討するのも楽しみの一つです。

 中央線にいたEF64の場合、少なくとも東北地方の機関車のように、どうやったらあんなに汚くなるんだろう?というような汚れ方はしていませんでした。長距離を走る東海道・山陽線のほこりっぽい汚れ方もしていませんでしたし。八王子の横浜線のホームで眺めた時の印象を取り込んでみました。車体のブルーの部分は比較的きれいで、足回りや屋根が汚れていると言う印象を控えめに再現して見ました。

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スカート周りがふんわりと汚れているのを表現すると機関車が生きているように見えます。ワイパーなどは目下調整中です。

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 屋上も最近ではオレンジ色っぽい汚れ方ですが、以前はあそこまでオレンジ色ではありませんでした。屋上がぴかぴかでは興醒めですので控えめに汚して見ました。

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 側面の表情です。くろま屋のEL用インレタで細かい標記を入れました。篠ノ井機関区の配置札もキットのものは使わず、ブランクの区名札差しの一方を黒く塗って、くろま屋の機関区名インレタの「篠」を入れました。電気機関車ではお召でもない限りこのスタイルが一般的でした。「いつも見ていた機関車」のイメージを再現するのに、この辺のこだわりは大事だと思うのですが、何故か製品では軽視されていますね。このアングルから見ると、機関士が乗っているのも生きている機関車の表現に効果があることが分かります。

 真鍮製完成品の「常識」だけで追いかけていくと見落としがちな部分ですが、自由にいじれるキットの場合には、プラモなど、他ジャンルの模型の感覚を取り入れたりすることも出来るのです。写真を撮ったり、絵を描いたりすることにも通じる部分があると思います。」

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2009年4月26日 (日)

パンタの手直し

 ストックのPS17、標準タイプしかなかったのですが、このグループは新造時から軽量ホーンだったようですので、PS21の部品と入れ換えました。

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 外した原型タイプのものはPS21に取り付けてPS16にして、山手線の103系に使用することにします。これでばっちり無駄が出ないですみます。

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 これだけでずいぶん印象が変わります。

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2009年4月25日 (土)

EF64試運転 その2

 今日は客車を牽引しての試運転を行いました。

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 車庫線に留置してあった「たてしな」「アルプス」の客車5両を連結しました。真鍮製ですから、それなりに重量もあります。単機ではOKでも、後に荷重がかかることで条件が変わりますから、何らかのトラブルが発生するかもしれません。

 さっそく出発させてみました。カーブに差し掛かるとギクシャクします。停止した状態でそのままにしておくとパワーパックのブレーカーが飛ぶので、どこかがショートしています。全車輪が常に線路に密着するような構造になっていますから、台車は複雑な動きをします。疑わしいところとしては、砂まき管やブレーキシューが車輪やレールに接触しているということが考えられますが、いずれも問題がありませんでした。しばらく走らせて症状を見ると、カーブに差し掛かるところで一瞬止まります。裏返して台車を動かして見ると、両端台車の車端側のブレーキ引き棒がスノウプロウに接触してショートしていました。引き棒が長すぎるようでしたので、いくらかカットしてみると、今度は完璧に走るようになりました。しかし、こういうトラブル、原因を見つけるまでが大変ですね。

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 重々しい車輪の響きを立てて快走します。パワーも十分あって、5両くらいなら軽々引っ張ります。これぞ64!と言う感じです。

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 駅構内のポイント区間もスムーズに通過します。走行についてはあとしばらく慣らしをすればOKと言う感じになりました。あとはワイパーや標記類といったものを取り付けて、いよいよ次の週末には完成に持ち込みたいところです。

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2009年4月24日 (金)

EF64単機試運転

 ついにEF64、試運転の日が来ました。

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 まずは単機の試運転です。台車の動きなどを確認するため、駅構内は副本線を通します。車軸に油を差して出発です。

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 通常の区間は、全く問題なかったのですが、駅の入り口のポイントで中間台車が脱線します。 中間台車は純粋に横に動くだけですが、何か引っかかります。ポイント通過のときは案外大きく動きますから、これは問題です。

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 いろいろ調べて見ると、中間台車のガイド部分を床に付けた状態で塗装したので、塗料の厚みで動きが阻害されていたのが原因でした。(だから黒メッキなんですね。なるほど・・・)

 塗料を削り油を差して動きを良くしました。

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 今度は打って変わって快調にポイントを通過するようになりました。直流F型ELは初めてでしたが、なるほど、中間台車の動きが走行に影響するのですね。

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2009年4月23日 (木)

試運転に向けて

 試運転に向けて、EF64の小物部品の取り付けや手直しが進んでいます。

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 この機関車の場合、屋根の色は車体と同じですが、完成品のように車体側面と同じ艶ではどうも不自然です。ウエザリングはまだですが、試しに屋上に軽くつや消しクリアーを吹いてみたところ、ぐっと落ち着いた感じになりました。モニターが目立つ機関車なので、これだけでも結構効果があります。

 試運転に向けて連結器なども取り付けました。最近のカツミのEL、ケイディーNo.5が指定になっているものが殆どで、構造もほぼ共通になっているので作業がラクです。塗装の手直しも少しずつ進んでいます。機械で印刷しているわけではないので、一発で仕上がるはずがありません。ひとつずつ丁寧に直して行きます。

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 部品の箱から新しいメタルインレタが出てきたので、前面の番号も取り付けました。取りあえずこの状態でレイアウトに搬入します。

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2009年4月22日 (水)

パンタ搭載

 EF64、パンタグラフを載せました。パンタ台は碍子と屋根の間に挟んでネジで締めることになっていますが、紛失しやすいので、予め屋根に接着しておくと良さそうです。

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 接着できたら、プラモデルの細部塗装よろしく、面相筆でプライマー、そしてねずみ色を塗っておきます。次にパンタをネジ止めします。

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 手持ちのPS17、原型ホーンのものしかなかったのですが、このグループだと、最初からパイプホーンだったと思うので、後で摺り板の部分を取り替えようと思います。

 小物部品やタッチアップがまだ少し残っていますが、パンタが載ると一気に完成が近づいたように思います。

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2009年4月21日 (火)

ナンバー取り付け

 引き続き細部の調整を行っていますが、作業台の隅にED75で使用したTOMIXのメタルインレタの残りがあるのに気が付きました。使いかけの切れ端なので、全部まかないきれないのですが、時間がかかる作業なので、出来るところまでやりました。ED75用にも何故か「EF」や「DD」とかも入っていますし、数字もたくさん付いているので、国鉄型の機関車に汎用で使用できます。

 キットに入っているナンバーはプレート状のものですが、このタイプは最後の4両(76~79号機)のみですので、TOMIXのものを使用することにしました。

64no +

 これがキットに入っているものです。カツミの標準仕様です。区名札もブランクのものを探して、くろま屋の白文字で「篠」の文字を入れたいところですね。EF65などでも同様の構成ですから、キットを組むのであれば是非とも切り抜き文字にしたいところです。

 このあたりは、完成品で売った時に、簡単にナンバーをつけてもらえるようにというメーカーの配慮なのでしょう。考え方として、間違っているとはいえませんね。

 

Mprate

 メーカープレート類もED75同様、TOMIXのものの方が文字がシャープなので、これを使いました。EF66用のものですが、同じ内容のものが入っていますので使えます。

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 微調整はこれからですが、取りあえずの貼り付けイメージです。この他のレタリング類は、今週末の試運転の時になります。

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 パンタを載せるとぐっと完成に近づいた感じになりそうです。

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2009年4月20日 (月)

消耗工具の話

 引き続きEF64の仕上げです。塗装が出来てパンタを載せようとしたら、パンタのネジ穴がハンダで埋まっていました。ありがちなことですが、この場合、φ0.8のドリルで貫通させてからφ1.2のタップでネジを復活させることになります。

 さて、1.2などという特殊な寸法のタップ、なかなか売っているのを目にしません。時々鉄道模型店で売っていたりするのですが、この場合、ものすごい値段だったりします。模型の問屋さんにも、プラモデルメーカーが扱っているピンバイスやドリルの類はあるのですが、タップなどはまずありません。そして道具類は鉄道部門ではなく、プラモ部門で扱っています。

 それだけ鉄道模型は「作るものではなくなっているのかな」、という感じがして少々寂しいのですが、こんなことではブラスキットを安心して組むことは出来ませんね。φ1.2のネジは16番のパンタでは標準的に使うものですから、この寸法のタップも安定して安価で確保する必要があります。

Tap

 DIY店でも、このような小さいものはあまり見かけませんが、いろいろ捜索してみたところ、東急ハンズのドリル関係のコーナーにあるのを発見しました。お値段も651円と手ごろでした。その他にφ2.0とかφ1.4など、ブラス工作でよく使う寸法のものが揃っているではありませんか!

 工具類は、やはりこうしたところの方が種類も多く、品質も良いものが揃っているようです。まずは、お近くのホームセンターなどの品揃えをチェックしてみるのも良いかもしれません。

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 早速パンタの穴を復活させる作業を行いました。特殊寸法のタップの調達方法が確定できるだけでやる気が出てきます。

 パンタの穴が復活したので、再び車体を床にかぶせますが、いよいよ仕上げですので、この時に天井とモーター上面の接点がしかり接触するよう調整しておきます。ネジ止めしたら再び線路に乗せて点灯試験をします。

Bitou

 走行方向とライトの関係などが間違っていないかなどを点検します。OKになったら、引き続き細部の手直しをしながら組立を続けます。

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 スノープロウが付くと山男らしい風格が出てきます。

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