2014年5月 2日 (金)

電暖ジャンパー栓を取り付けた57試運転

 先日、ニワロックスの電暖ジャンパー栓を追設したEF57、試運転を行いました。先台車やデッキ部分は、カーブや線路の凹凸で極めて複雑な動き方をしますから、たとえば、取付足が内側に出っ張り過ぎていると思わぬトラブルが発生することが予測されました。

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 単機でのテストに続いて、客車を牽引させてのテストです。いずれの場合も特に問題は発生せず、これでOKということになりました。

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 当時の黒磯駅よろしく、最近製品の交流ELと並んだ場合でも、ディテール面でバランスが取れるようになりました。店レイアウトには、最も原始的なケイディーのアンカプラーが仕込んでありますから、EF57からED75への付け換えも自動で行えます。管理人の原体験から、これはいつかやってみたかったわけですが。いじりついでに、ウエザリングも施して、本当に自分のイメージ通りのものになりました。

 そして四半世紀を経て、このEF57も不満だった部分がほぼ潰せたかと思います。 バブル経済の頃に、若僧がボーナスで買った機関車でしたが、時を経てこうして楽しめることが出来て、あの時の買い物は正解だったと思います。店としても、お客さまに長く楽しんで納得していただけるものをおすすめしなければ、という 気持ちを新たにしています。

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2014年5月 1日 (木)

前週末の続きです

 電暖ジャンパー栓を追加したEF57、続いてケーブルの取り回しと、塗装を行いました。

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 軽くウエザリングも施して、後付なのがバレにくいようにしてみました。見た目はまあまあだと思いますが、ちゃんと走るかは不明です。明日以降試運転です。

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2014年4月27日 (日)

電暖ジャンパー栓追加

 例のEF57、一番気になっていた、省略されている電暖ジャンパー栓を取り付けました。今は入手不能のニワロックスのパーツで、簡単に済ませるためにエポキシ接着剤で接着としました。時間切れなので、塗装やケーブルの取り回しは次の週末になります。

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 この状態でもずいぶん印象が変わりました。

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2014年4月17日 (木)

57の印象を求めて・・・ウエザリングを施します

 動力の更新で「自分のもの」になった印象のEF57、やってみたかったウエザリングを施します。「やり過ぎるとただ汚いだけになる」、「腹八分目」を基本に取り掛かりました。

 直流ELでは、常にパンタを両方上げて走りますから、屋根中央部が架線やパンタの擦り板から飛んでくるクズで黄色っぽく汚れています。それを表現したかったのですが、あの不思議な色、何と何をブレンドすれば良いのか、さっぱり見当が付きませんでした。プラモが上手な大学の後輩に写真を見せて、いくつか提案してもらったのですが、実際に調色してみるとやっぱりイメージと違います。ネットで色々調べていくと、何気にらしい色に仕上がっている事例を発見しました。何でも「黄かん色」と黒をブレンドするのだそうです。試しに調色してみると、いい感じになりました。早速塗ってみます。

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 デッキ上面やデッキ手すりもそんな色になっていた記憶があります。位置的に客車の垂れ流しトイレの汚物は飛んで来ないはずですから、 これもパンタ周りのクズと解釈できます。 屋根とデッキ上面を塗ったところです。

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 台車周りは、レッドブラウン系をメインにしています。制輪子のクズが付着して錆びたというイメージです。

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 真横から見た仕上がりイメージです。

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 列車に組成して走らせてみると、ぐっと雰囲気が出て来ました。全検から比較的日が経っていないイメージで仕上げましたが、直流ELのウエザリングのポイントを一つ発見したようです。

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2014年4月14日 (月)

突然不調に!

 標記を入れた後、引き続き慣らし走行をしていたEF57、突然走行がおかしくなりました。あれだけ頑丈なダイキャストのギヤボックスなので、トラブルなど起こらないと思っていたのですが。片側の台車の3軸の動輪が空回りします。動輪がモーターからのウォームに噛んでいないことになります。ギアボックスを分解してみましたが、どうも分かりません。バラしたり組み直したり、行ったり来たりしているうちにおかしなことに気付きました。モーターからの動力を台車に落とすタワーの部分がグラグラ動くのです。良く見ると、この部分がネジ止めになっていて、そのネジが緩んでいたのです。

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 エンドウのMPギアなどでは、こうした緩みそうな部分は一体鋳造にするなどして、緩むことがないようになっているので、これは意外でした。発見するのに2日かかってしまいました。ふぅ・・・。

 原因が分かれば後は早いです。さっさと直して、再び慣らし走行です。

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 車体を外したついでに、接点の調整を行ってライトの瞬きを潰しておきました。

 余計なトラブルが発生したので、ウエザリングは今週末です。

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2014年4月12日 (土)

塗装の補修と標記入れ

 モーター交換と、その後の慣らし走行ですっかり快調になったEF57、ここまで来ると腫れ物に触るような完成品と言うよりは、自分の機関車だ!と言う感じになります。これ、案外大事ですね。そうなると、さらに自由にいじりまわせるようになります。

 25年も前のものと言うことで、塗装の剥がれなどがありましたし、標記類も当時はナンバープレートとメーカーズプレートがあれば上等と言う感じでしたので、現代水準に沿って、細かい標記を追加してみました。

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 検査標記や換算標記、パンタ中心の▲などを入れます。検査標記は2位側運転台下のみです。換算は堂々の11車です。濃い色の車体ですから、入れてみるとかなり効果があるのですが、完成品の付属パーツでこれらのインレタが入っている事例は少ないですね。また、プラ完成品では予め印刷済みだったりして、付属のインレタを入手して他に転用と言うわけにも行きません。

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 作例では、くろま屋のものを使用しています。他に配置区標記もありますので、手持ちの切れている区名板 パーツが届いたところで、白文字の「宇」、すなわち宇都宮機関区の標記を入れます。お召列車でもあるまいし、こんな立派な区名札などなかったですから。そして、一通りの標記入れが出来たところで、レイアウトの客車群と同様のウエザリングを施します。

 この更新工事最初の記事にあった、管理人が実際に乗った列車の57の印象を目指します。模型と言うのは、製品が第一なのではなく、自身が見たり乗ったりした時の印象をどう表現できるか、というのが大事だと思います。勝手なこだわり、自己満足で一向に構わないと思います。

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2014年4月11日 (金)

慣らし走行に進みます

 レイアウトでも問題なく走行できることが確認できたEF57、慣らし走行に進みます。元々ヘンな音はするし、スピードは出ないし、ということでギアが馴染むほど走らせてはいませんでした。ギアボックスのふたを開けてセラミックグリスを詰め込みました。

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 レイアウトにいる客車で列車を組成します。青と茶色を適宜混ぜ、最後部にオユ10を連結して、一ノ関行き123 列車のイメージにしてみました。レイアウトがそれほど広くないので、フル編成は無理ですが、雰囲気だけは出せたようです。

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 カーブで極端に速度が落ちたり異音が発生することもなくなりました。 長年放置されて埃を被っていたのがウソのようです。 ここしばらくの間は連続走行させて、完全に調子を出します。

 あとは、くろま屋の機関車用レタリングで標記を入れてやろうと思います。

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2014年4月10日 (木)

四半世紀の時を経てついに・・・

 動力をいじったEF57、試運転です。作業台上の試験では問題はなかったのですが・・・。

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 レイアウトで走らせてみると、改造前ほどではありませんが、やや遅い感じです。問題をほぼ潰した上でのことですから、これは ギアボックスのギア比が大きめに取ってあるからなのだろうということになりました。EN22高速型を使う手もありますが、あれは低速トルクが弱いので、発進時の低速がスムーズにならなくなりそうです。現状では、起動や低速時の動きがとてもスムーズです。ほぼ理想的と言って良いかもしれません。「飛び乗り・飛び降りはお止め下さい」という放送があった、客車列車の発車シーンがリアルに再現できる感じです。なので、動力の設定はこのままにします。

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 本線区間での全力疾走は、パワーパックのつまみを最大に近くすることで再現できました。名実ともに「全力疾走」です。パンタを振りかざして突進してくる57の印象が、四半世紀の時を経て、ついに再現されました。

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 細部の色差しを行ったことで、停車中のシーンも落ち着いた感じになりました。

 この後は、ディテール追加やウエザリングなどをのんびり進めます。意外にも動力改造は数日で出来てしまいましたが、これはやはり基本的なギアボックスの設計が良かったからなのでしょう。どうやら天賞堂の旧型EL叩き直しの骨組みが見えて来たようです。

 

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2014年4月 9日 (水)

試運転へ・・・

 手持ちのなかったねずみ色1号が来ましたので、避雷器に色差しをしました。

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 ちょっとした作業ですが、これだけでぐっと細密感が向上すると思いませんか?プラモデルをやったことがある方なら、良くお分かりだと思いますが。

 ディテール未追加の部分や欠損パーツもありますが、それらは逐次追加するとして、明日以降レイアウトでの試運転です。単機の机上テストは合格でしたが、果たしてレイアウトでの長編成牽引はいかに?というところです。

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2014年4月 8日 (火)

バラシついでに車体をいじりました

 今回は動力の更新がメインでしたが、バラしたついでに前から気になっていたところに手を加えてみました。

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 完成品ELのキャブインテリアというのは、天賞堂が先駆け的なところもあるのですが、淡緑色1色で塗りつぶされていて、淡緑色のシートが思い切り目立っています。ED75などと同様に、細部の色差しをしました。

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 取り付けてみると、外から不自然な色のシートが目立つということもなくなり、落ち着いた感じになりました。

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 この製品、宇都宮時代末期の仕様ですが、屋根が茶色のままでしたので、大宮工場塗りの黒にしてみました。本当は一旦シンナードボンですっぴんにして、水切りを追加してから塗り分けるべきなのですが、今回は動力更新がメインなのにかこつけて、塗り分けだけにしておきます。でも、これだけで大分雰囲気が変わりました。

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 前照灯や尾灯も黒に塗り替え、パンタの外側の関節に赤を入れて、当時の印象を表現してみました。尾灯はさらにレンズ部分にクリアーレッドを差してあります。避雷器はねずみ色1号ですが、たまたま工作室にストックがなかったので、これは店に持ち込んでから追加します。

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 内部部品を淡緑色にしてみた結果です。プラ製品のように、窓ぎりぎりに衝立があるわけではないので、窓がたくさんある旧型機でもそこそこ雰囲気が出るようです。

 四半世紀も前のものなので、まだ欠損部品や追加したい部品はあるのですが、 基本的な整備は出来ました。今週末は店レイアウトで試運転になりますが、天賞堂の旧型ELは現在もなお「ブラスベーシック」として、同様のギアシステムのものが出ていますし、オークションなどに出てくるものは、圧倒的にこのシステムのものだと思われます。中古品を捕獲して整備する際のご参考にしていただければと思います。

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