ひとまず完成ですが・・・
ほぼ形になって試運転を続けていましたが、カーブやポイント区間で一瞬停止するという現象が発生しました。こういう場合、どこかで短絡しているはずです。思い当たるのはブレーキシューと車輪の接触とか、絶縁車輪と台車枠の接触とかですね。でもその辺を見てみると何ら問題がありません。こうなると厄介です。接触の可能性のあるところを一つずつ潰して行かなければなりません。停止したときにパワーパックのつまみをそのままにしておくとブレーカーが飛ぶので、短絡しているのは間違いないのですが、どこで短絡しているのかさっぱり分かりません。
そこで、室内を消灯してテストしてみると、スカートの裏側で小さなスパークが飛んでいるではありませんか!その付近をよく見ると、台車が振れた時にブレーキがスノープロウの取り付け部分に接触していることが判明しました。それもほんのちょっと。こんなの分からないよな、という感じだったわけですが、それが分かれば話は早いですね。スノープロウの取り付け部分をヤスリで削って余裕を持たせました。
これで嘘みたいに軽快な走りになりました。ロスト台車なので、組み立ての誤差もあるでしょうし、鋳物なのでゆがみなどもあります。そして、75という機関車、台車とスカートの間が狭い上に、そこにいろいろなものが付いています。ディテールが多くなればなるほど、こうした問題は起こりやすくなります。カツミの機関車ですから、R=650以上であれば走れる設計になっているわけですが、これがR=1000以上でないと走れない、という設計ではどうしようもありません。現実に他メーカーの機関車製品ではそういうのもあるようですが、走れないのでは動力を入れる意味がありませんね。見栄えと走行の両立というのは、走る鉄道模型では重要なポイントだと思います。
ほぼ完璧な走行が得られたので、フィニッシュの続きをやりました。東北本線の主役だった時代をイメージして、スカートのウエザリングは強めにしてみました。1980年の配置表によれば、この時期1011号機は福島機関区にいましたので、区名板には「福」を入れました。まだ黒磯以北の普通列車が、区間運転を除いてほとんどが旧型客車だった時代です。
ついに片麻痺からの復帰リハビリの中で,ED75が2両揃いました。先行の83号は退院直後にチャレンジしたものですから、1011号に比べて見劣りするのは当然ですが、それはこの後手直しすれば良いだけの話です。その差がここまでの作業リハビリの成果ということもできるかと思います。まだ75点くらいの感じなので、まだまだ作業リハもやらなければならないのですが。
完全に走るようになった2両を連結して重連で走行させると、盛岡あたりで時折遭遇した重連の鈍行を思い出します。これから乗る列車が重連だと、ちょっとトクしたような気分になったものです。
そして、作者の思い入れに沿った仕上がりの機関車の重連というのは、我ながら迫力あるな、と思いますね。こうして堂々と走る姿を見ていると、短絡箇所探しの苦労も吹っ飛んでしまいます。
この後この機関車は、店レイアウトに常駐して、MPギアの重連はどんな具合か?、16番では重連でも問題なく走れるのか?というような疑問に答えるデモを行うことになります。
交流機ネタ、次は天賞堂のものの動力更新の話になるかと思います。
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