あの大震災からもうすぐ2年経ちます。当店の展示サンプルは全般的に軽微な被害で済みましたが、よくよく見るとED71では屋上の主ヒューズが折損しているのが確認されました。幸いこの機関車の特徴であるヒューズを支える4段碍子は無事でした。ヒューズ本体はその後の形式とほぼ同一の形状ですし、最近のTX(つくばエクスプレス)2000系まで同じようなものが付いています。

ということで、ロスト製のヒューズを探して、本体部分を71の取り付け部分にハンダ付けすれば復旧できると考えました。ヒマな時にネットオークションを漁っていたら、なんとニワロックスのヒューズが出てきました。スタート値段も安かった上に、ヤマトのメール便対応ということで、付帯経費も圧縮できました。
早速、折れた71の現状に合わせて届いた部品を切断し、71の屋根にハンダ付けして塗装しました。塗装してみるとバッチリです。これが真鍮ロストパーツの強みですね。ソフトメタルパーツだとこういうわけには行きません。取りあえず厄介な部分の修復が出来ました。屋上配管の変形などは、この後プライヤーなどを使って修正します。

先日の台車の調整のこともあって、走行は文句なしに快調ですが、気になっていた部分の修繕が出来たので、見ていて一層気持ちがいいですね。
客車も震災で比較的ダメージが大きかったスハ33などは代替で製作しました。デモ用のレイアウト常備の車種もだいぶ増えました。今日の馴らし運転では、中間に緩急車が入らない編成にしてみました。スペースの関係で、客車7両が限界なのですが、その7両に何を入れるか?という楽しみが旧型客車にはあります。

スハ33の他にも、スハ40といった怪しげな形式が連結されています。軽量客車のナハ11などは、東北では少なかったので1両組み込むとアクセントになっていたあの雰囲気を再現できます。

ほぼ震災の後遺症が消えた店のデモ列車です。まさに、窓のところに置いてある「仙台行」のサボそのものです。
今はNゲージでもこのあたりの客車がたくさん出てきますが、意外にも若い学生さんなどが結構関心を示してくれます。
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