奄美屋の小田急旧5000形、正規のFS375、FS075台車が出ていないので、形状が近い9000形用のFS385を使用しますが、将来的に正規のものが入手できた場合に備えて、センターピンをMP規格のものとします。そのため、台車にも下準備が必要です。

日光台車は、床下下面からビスを差し込んでナット止めする旧来の方式ですから、ボルスターをMP仕様のものに交換する必要があります。

今回使用するのはEセットです。以前はボルスターセット全てにセンターピンパーツが含まれていましたが、最近はこのEセットのようにφ11.5対応など特殊なもの以外には含まれなくなりました。通常タイプのものは単品で出ていますから、ボルスターを買うたびに重複していたのですが、そのようなことがなくなっています。これはMPギヤも同様です。センターピンがごっそり残っている方もいらっしゃるでしょう。
会社の体制が変わってから、このような見直しが積極的に行われている感じです。いずれもう少しわかりやすく整理されるのでしょう。HPの価格表も最近はコンスタントに更新されています。

電車に関して言えば、ボルスターは、車輪穴とボルスター穴が一直線の一般的なものと、DT32のように一直線ではないものがありますが、せいぜい数パターン作っておけば大体用が足りるわけです。FS385はこのように一直線なので、DT13やDT22などに対応するEタイプが適合します。同形態でセンターピンの入っていないものもありましたが、いつの間にか廃番になっています。

組み立ててみます。高さ的にも問題なさそうです。ここで注意すべき点は、日光台車の車輪は、旧式なナット止め車輪の規格であることです。圧入のピボット車輪も含めて、エンドウ・カツミ規格より軸長が長いので、元の車輪を入れると突っ張る形になって車輪がスムーズに回転しません。エンドウの車輪に入れ替える必要があります。

エンドウの車輪を組み込んで完成です。最近の日光台車はメタル入りが多くなって、エンドウやカツミに匹敵する転がりと通電性能になっています。
日光は台車専門メーカーということで、ここでしか出していない形式も多いのですが、MP仕様で使用する場合、車輪に注意しなければなりません。
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