山形交通もサボを付けます
キハ17のついでに、山形交通にもサボを付けてみました。
ローマ字なしの両矢印式ということで、キハ17と同じ要領で製作しました。三山線なので、「羽前高松―間沢」です。
この電車、ちゃんと走るかも怪しい吊り掛け動力やテキトーなパンタグラフなど問題も多かったのですが、IMONのパンタグラフやIMONギヤで何とかここまで漕ぎつけました。あとは特注インレタで山交のマークを入れれば完璧ですね。
キハ17のついでに、山形交通にもサボを付けてみました。
ローマ字なしの両矢印式ということで、キハ17と同じ要領で製作しました。三山線なので、「羽前高松―間沢」です。
この電車、ちゃんと走るかも怪しい吊り掛け動力やテキトーなパンタグラフなど問題も多かったのですが、IMONのパンタグラフやIMONギヤで何とかここまで漕ぎつけました。あとは特注インレタで山交のマークを入れれば完璧ですね。
奄美屋の山形交通モハ106号、取りあえずの完成形に持ち込みました。
山交の社紋をどうするか、意外にも今パーツが見当たらない解放テコ受けをどうするかなど、時間のかかりそうなものはこの後追加することにします。サボも付けたいところですが。
このキットの説明書です。調整で難儀した上に、きちんと走るかどうかも怪しい吊り掛け動力と、実物とは似ても似つかないダミーパンタの説明にスペースを割いています。
問題の乗務員ステップは、エンドウのものに取り換えました。
パンタグラフは、実車写真を参考にIMONのTDK-C、2枚シューのものを改造しています。パンタからの配管ははっきりしませんが、実車の写真を見ると見当たらないので、多分パンタ直下から車体に引き込んでいたのかもしれません。
廃線後、蒲原鉄道へ譲渡後は、屋根布が張られたようですが、山交時代は鋼板屋根だったようで、このような明るいグレーでした。田舎電車ですが、手入れは良かったようで、出て来る写真でも比較的きれいですから、特にウエザリングをかけなくても不自然ではなさそうです。
間接非自動制御になった時に取り付けられたと思われるしょぼいジャンパー連結器は、エンドウの気動車放送用を使いました。間に合わせっぽいのがい、いかにも田舎の電車です。キットに入っていた床下はHL制御のものでしたが、このディテールについては完全にスルーされています。
動力は、キットのものを排してLN12モーター+IMONギヤの片台車駆動です。車体が短いので、両台車駆動はかなり苦しかったので。ミキストで貨車を牽引することを考えるとウエイトもきちんと載せないといけません。床下のウエイトの他に、ディテールもかねてIMONのホワイトメタル製のシートを車内に取り付けました。走行システムの変更に合わせて、アングル深さは4mm⇒3mmに変更しています。
かくして、低速で貨車を数両牽引しても安定した走行を得ることができました。
あの動力で、単体でもきちんと走るのか、メーカーは試組をしてテストいるのでしょうか?
まあ、ゴタゴタしたものの、前から欲しかった電車が形になりました。車体のプロポーションはまあまあだったので、同じ3万円ならば、奇をてらった動力よりも、ディテールの検証とかに気を使ってもらいたいと思ったキットでした。店としてはお勧めできないキットですが、田舎電車をリアルに走らせる方法の事例としてご覧いただけたらと思います。
基本的な走行に問題がなかった奄美屋の山交106号、引き続き慣らし走行を行います。性能確認として、貨車を1両増結してみました。
三山線はせいぜいこんな編成だったので特にこのままでも問題なさそうです。
しかし、さすがに過剰品質?なIMONギヤです。車輪がレールを転がる音だけで、ギヤノイズが殆どありません。ギヤ比が大きいこともあって、低速域での走行が極めて安定しています。この手の電車で良く使われるトラクションモーターではまず無理でしょう。そして、キットに入っていた吊り掛けモーターシステムではなおさらのはずです。
動力システムは車体長が短いので、LN12モーター+IMONギヤの片側台車駆動方式にしてあります。
ディテールの追加、キットでは車体に側灯の穴が開けられているのですが、レンズのパーツが入っていません。このメーカーらしいデリカシーのなさですが・・・。
工作台に転がっていたエコーのものを使ってみました。
まあ、当たり障りのない感じにまとまりました。あとは山交のマーク、どうしようというところですね。
当時の写真を見ると、ここの電車、ローカル私鉄としては手入れが良かったようなので、最後のウエザリングは最小限で良さそうです。
連結器を取り付けた奄美屋の山形交通106号、試運転です。
モーターの大きさや部品の精度、構造からどう見ても手こずるだけでまともに走りそうもないキットの吊り掛けモーターを廃して、LN12モーター+IMONギヤシステムに大改造しました。ギヤ比が大きいので、安定した低速走行を期待しての選択です。
先ずは単行での試運転です。
期待通り、低速でもぎくしゃくせず安定した走行です。
そして、三山線はやっぱり混合列車のイメージですから貨車を連結してみます。転がりの悪さでは天下一品のアダチのワラ1を使いました。
トルクもあるようで、空転することもなく安定して走りました。恐らくキットの構造のままであれば、これは無理だったと思われます。
まだ余力がありそうなので、前にED71の牽引力増強で使った鉛板の残り物を床に接着すればさらに牽引力を稼げそうです。
キットの構造では、吊り掛けモーターにした分、床下周りを凝った構造にしたかったようですが、ウエイトに関しては全く無視ですし、まさかインサイドギヤ時代のように巨大なものを車内に載せるというのもないでしょう。ウエイト無しではツルツル滑って走らないのは明確ですし。キットに入っていたモーターもどこまでトルクがあるのかも怪しい感じでした。
動力部分はヘンに捻らず、標準的な部品で構成した方が性能的にもメンテの面でも良いと思います。
奄美屋の山交106号、続いて連結器を取り付けます。胴受周りの形を崩したくないので、天賞堂がバルクを組み合わせて出している#16タイプを使用しました。
以前の#16と異なり、復元は線バネなので組み立てやすく、動作も確実です。
取り付けてみます。首が長いので#8タイプの方が良さそうに思えますが、以前2軸貨車で使ってみたところ、車体と干渉して正常に動作できなかったので、これを選択しました。
三山線は、いかにも田舎チックな混合列車のイメージが強いので、実際に貨車を牽引出来なければ・・・。
引き続き山交106号、全体のまとめです。車番を入れてみました。
切り抜き文字ですが、側面のものは一般的なタイプよりやや大きめです。少し前に製作した目蒲線のアオガエルに入っていた残り物があったので使ってみましたが、寸法的に大体良いみたいでした。正面のものはアオガエルのオデコに付くものですが、こちらも問題なさそうです。細かい標記は、当然ズバリのものはありませんから、数値の近いものや形状の近いものを適宜貼り付けています。レールクリーナーと綿棒できれいに剥がせるのが分かっているので、取りあえずないよりは良いでしょ、という感覚です。山形交通の社紋は目立つのでどうにかしたいところですが、どうするか考え中です。
取りあえずのものでも、こうして標記類が入ると細密感が増して来るものですが、このメーカーは相変わらずそういった部分には無頓着なので苦労しますね。一風変わった面白いネタをやってくれるのは良いのですが・・・。
あとは細部の乱れの修正と、連結器を取り付ければひとまず形になりそうです。
奄美屋の山交106号、接着パーツの取付です。塗分けマスキングの都合で先にハンダ付けできないパーツがいくつかあります。
間接非自動制禦に改造された時に、総括制御用として設置されたと思われるヘロヘロのジャンパー連結器やワイパーなどを取り付けます。取りあえずくっつける作業をしているところなので、全部付いた後に乱れている部分を修正します。ネタがネタだけにズバリのパーツなど望むべくもないのですが、ジャンパー連結器は形態と寸法が似ているエンドウの気動車放送用のものを使用しました。ワイパーはマッハ製の余りものからちょうど良さそうなものをチョイスしました。
キットでは、ヘロヘロのジャンパー連結器は無視されていましたが、蒲原ではこれが撤去されていたので、蒲原時代を基に設計したのでしょう。
反対側も同様にします。
塗装後の接着ですから、ガスで周囲を白化させる瞬間接着剤は使用せず、エポキシを使用していますが、硬化が極めて速いこれを使っています。ゴム系は経年劣化でパーツを紛失する危険性が結構ありますから。
硬化が早い分、練った接着剤のロスが多くなりますが、硬化する前にパーツがずれるリスクが少ないので愛用しています。
山交106号、塗装後の接着パーツに進みます。先ずは総括制御用のジャンパー連結器です。
間接非自動制禦に改造された時に追設されたようですが、気動車の放送用ジャンパー連結器のようなしょぼい形状のものなので、エンドウの気動車放送用を使ってみます。ロストパーツですが、さすがにこの塗分けでは先にハンダ付けしておくわけには行かないので、エポキシで接着しました。
取りあえず2本植えてみましたが、大体良さそうな感じです。前後3本づつなので、この後所定の本数を植えて塗装します。
いかにも田舎の電車と言う感じの部分です。
関東は9月になって一気に涼しくなったので、山交のまとめも力が入ります。
キットには不思議な形の半室仕切のパーツが入っていました。ただ、ちゃんと走りそうにないキットの吊り掛けモーターを廃して、IMONギヤシステムにしたので、アングル深さが4mmから3mmになっています。設計通りこの仕切を床板にネジ止めすると高さが合わないので、天井に接着しました。取りあえず仮の状態なので、隙間などはこの後調整です。ついでに運転台も追加しておきました。
パンタグラフも載せます。IMONのTDK-C、2枚シューのものが形状的に良さそうなので、それを使用しました。資料写真を追いかけてみると、山交に来た直後の直接制御の時代は、IMON製品のように足の間隔が開いていたようですが、間接非自動制御になった頃に取付部が内側に寄ったようです。詳細は不明ですが、資料写真をもとにそれらしくまとめてみました。少なくともキットに入っていた「ダミーパンタ」と称するものよりはだいぶマシなはずです。あれは形状が全く異なりますし、設計通り屋根に直接取り付ければランボードの間に沈没して、実車とは似ても似つかない印象になるはずです。まあ、ここの製品は必ずそういう箇所があるので警戒して最初にチェックを入れていましたが。
実際の取付方法は、パンタの台枠幅に余裕がないのでここに1.2ネジ対応の穴を開けると崩壊しそうだったので、穴は小さめにして、予め追設したパンタ台に植えてあったピンに碍子を挟んでエポキシで接着する方法を取りました。この怪しげな取り付け方も田舎電車らしさの一つなので、表現したかったところです。
まだ接着で取り付けるパーツがいくつか残っていますが、パンタグラフが載って、およそのイメージが見えてきました。
山交106号、座席を塗装します。
西武所沢工場での修繕歴があるとのことなので、同時代の西武線風の色にしておきました。
今回は照明を入れませんが、最近は室内灯も実感的に点灯するものが多いので、座席の塗装は必須ですね。プラの成形色で点灯した時に半分透けているのは興醒めですから。
IMONのホワイトメタルの座席なので、多少ウエイト効果も期待できます。
しかし、最近はIMONパーツの進出が目覚ましいですね。この電車でも、ギヤボックス、モーターホルダー、パンタに座席という具合です。IMONパーツは種類が多いので、仕入れ先でも取り寄せのものが多いのですが、月2回程度便があるとのことですので、ご希望のものがありましたらお知らせください。ネット支店に登録されていないものが多いですが、メールでご注文いただければカード払いでの対応も可能です。
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