2022年4月15日 (金)

アオガエル本で地方譲渡車の検討も!

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 昨日ご紹介のこの本、地方に譲渡されたものの写真も結構載っていますね。かなりの数が廃車後地方に譲渡されていますが、当然のことながら、更新パターンはごちゃ混ぜです。両数の多かった長野電鉄は当然としても、僅か8両の岳南鉄道も。1_20220416204301

 管理人も後期更新タイプのエンドウ旧製品キットから、このようなものを作っています。岳鉄5000系、実はあのキットから、割と簡単に出来るのは5004-5104の1本だけなのですね。同様の窓パターンの5003+5103は中間車から改造のクハのドア引き方向が逆なので戸袋窓を入れ換えなければなりません。立川オリジナル品として、5001-5101と思しきものが出ましたが、旧製品に角丸の塗装サッシのパーツがなかったので、角角のものを車体色にしただけでした。もう少しきちんと考証すればちゃんとしたものが出来たのに、勿体ないなと思ったものです。

 昔のピノチオやタニカワなら許されるでしょうけれど、さすがに現代の完成品では、という感じでした。この辺がエンドウアオガエルキットを譲渡車に改造する時のポイントになると思います。ちなみに、今回版のキットでも、辛うじて5004-5104が出来るかな?という感じですね。塗装サッシのキットに小窓のドアが入ってないですし、相棒のクハはアルミサッシなので、5001と5002の目はありません。各形式、単品があれば出来るのでしょうけれど。

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2022年4月14日 (木)

エンドウのアオガエルキットに役立つ本

 2年ほど前に出たエンドウの東急旧5000系、細部の考証が甘かったのですが、キットであれば何とかなるレベルです。そんな考証に役立つ本が出ました。

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 この製品は、側窓更新後の車体2種に車体色メタルサッシ、アルミサッシ、側扉Hゴム付き大窓、小窓の組み合わせでバリエーションを持たせています。

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 管理人もこのキットを使って、最後に目蒲線へやって来た頃のトップナンバー編成を製作しています。塗装サッシの初期更新車では戸袋もユニット化、側扉はHゴムなし、さらに最初の6両はベンチレーターが逆向きという特徴があります。

 戸袋の渕は帯材で追加、側扉は初版キットの後期更新タイプに入っていたHゴムなしのものを知り合いとトレードしました。原型の大窓、Hゴム付きは3連で製造されたものは後の半分強くらいだったはずので、後期更新型ではHゴム付きでなければならないのですが、初版では逆にこれが入っていませんでした。クハ5150やデハ5100を大窓で作る時も困りますね。側窓更新の時期とドア小窓化は必ずしも一致していませんので。なお、初版と最新版では、ドアステップ取り付け部の構造が変更されているので、多少細工が必要です。

 ベンチレーターの向きは、ネットの写真で気付いて事なきを得ました。そんな細部のディテール写真が解説付きでたくさん出ています。まだこのキットを完成させていない方は、他のバージョンも含めて、この本で考証を煮詰めて製作すると良いでしょう。

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2021年5月21日 (金)

アオガエルの走りを求めて・・・

 エンドウの新アオガエル、管理人オリジナルでモーターを完全に床下に追放しました。

 穴も塞いだので、室内灯が点灯しても不自然な感じはありません。

 一応走るところまで来ていたのですが、時々ギイギイという音が出たり、多少ぎくしゃくすることがあったので、もう一度チェックしてみました。MPギヤで異音が発生する場合、センターピンと連動軸が接触していることが多いのですが、これは問題ありませんでした。ギヤの噛み合わせも全部蓋を外してチェックして問題なしでした。

 細かく見ていくと、ユニバーサルジョイントの伸縮軸を短く切り過ぎていたのが原因のようでした。

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 短く切り過ぎて、半分抜けかかっていたようです。長すぎると台車が突っ張って脱線の原因になります。この部品は車両によって長さが変わるので、適宜切断して使うことになっていますが、大雑把に切るのではなく、現物合わせで1mmくらいずつ調整していくのがポイントのようです。

 ややぎくしゃくしていた5001号車を組み戻して試運転です。

 今度はほぼ理想的なアオガエルの走行になりました。乗ったことがある方はご存じかと思いますが、アオガエルは直角カルダン車ということで、走行音がとても静かなのです。デハ車に乗っても耳を澄ましていないとモーターの音が聞こえないくらいでした。どちらかと言うとメリハリのない、ゴロゴロとした走りの雰囲気が出せたと思います。

 MPギヤの調整のポイントは、主にセンターピンと連動軸の干渉、ギヤの噛み合わせ、伸縮軸の長さといったあたりですが、完成品でも時々この辺りの調整が完全でないものを見かけます。お手持ちの車両でイマイチ動きがすっきりしなかったり、異音が出るような場合にはチェックしてみてください。ドライバーやニッパーがあれば出来る作業ですので。

 

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2021年5月19日 (水)

新アオガエル、中間連結部の検討

 エンドウの新アオガエル、中間連結部分は「エンドウ伸縮カプラー」を使うことになっていますが、イマイチ見栄えが良くありません。実車は最後は棒連結器でしたが、棒連型のショートカプラーはありませんので、原型の密着自連ということでIMONのHO221を使用してみたのですが、首が短いせいかカーブで他車とぶつかります。

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 これがHO221です。首が短いので見た目は良いのですが。

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 取りあえず同じM2ビス取り付けのHO225に取り換えてみます。首の長いタイプです。最近のエンドウ製品、カプラー取り付け部がエンドウ伸縮カプラー用のものになっています。

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 走行は問題なくなったのですが、直線部で間隔が開き過ぎです。伸縮機構があるので、これを活かしてもう少し詰めたいところです。以前のカプラー台は、取付穴が2つあったのですが、これは1つです。果たして車両中央寄りにネジ穴を作れば良いものなのかということで考え中です。連結器本体は、首の短いものではダメなようです。今後標準になりそうな部品なので、早めに対策を考えます。

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2021年5月10日 (月)

新アオガエル 取りあえず完成

 昨秋以来進行していたエンドウの新アオガエル、取り付けようと思っていたものが全て付いて取りあえずの完成です。コックや床下機器の碍子にも色を入れました。

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 ’80年代初頭に東横線や田園都市線から撤退し、目蒲線に集結した時代のトップナンバーをモチーフにしています。今回のキットでは、エンドウのアオガエルとして初めてスチールサッシの側窓が入ったので、原型の印象が色濃く残るトップナンバーの編成にしました。側窓にユニットサッシ様の縁取りがありますから、更新後をイメージしているのでしょうけれど、スチールサッシのまま残ったのは最初の5本だったようです。そして、このパターンでは戸袋窓にも縁取りが追加されています。その後はアルミサッシになるのですが、最初は戸袋も含めて全部、のちに戸袋は縁取りなしの原型のままという具合に変化しています。この辺の状況についてはピクトリアルのアオガエル特集に詳しく解説されています。

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 25年ほど前に製作した東横線バージョンと並べてみると、側扉や側窓の差で大きく印象が異なります。東横線バージョンでは無線のアンテナがあるのに対し、田園都市線バージョンではないとかの違いもありました。東横線で3+3で運用されていたものは半分に分割して奥沢に来ましたが、オールMの3両というのもありました。管理人が浪人時代に夜な夜な蒲田へ呑みに行く時に出会った、極めて原型に近いトップナンバーのイメージは再現出来たかな、という感じです。翌年には雨樋が撤去されて、ドア上に水切りが付く改造が施されて形が崩れたようですが、その年には首の皮1枚で受かったので目蒲線へ行くことはありませんでした。

 人間の記憶には限界がありますから、今回参考にしたのがピクトリアルのアオガエル特集です。

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 中におられた東急OBの方の詳細な記事がたくさん出ています。

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 もう一つが、この東急オフィシャルの’85年版アオガエルカレンダーです。オフィシャルなだけに、竣工時の貴重な写真がいくつもあります。

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 例えば、設計変更で前面窓やドア窓はHゴムになるのですが、その変更が同時ではなかったことを示す写真です。残念ながら、側扉がどのあたりからHゴムになったのかは、ピクトリアルにも記述がありません。トップナンバーの3両のベンチレーターが逆向きであるのも、このカレンダーに載っている竣工時の写真で気が付きました。晩年の写真でもそのままでしたね。追いかけていくと、最初の2本だけのようでしたが。

 新アオガエルというものの、実際には初版の部品をトレードしたりとか、純粋ではないのですが、いろいろな新発見もあって、なかなか面白いキットでした。この後は、編成全体として見苦しい部分などの修正を逐次行っていきます。

 このようにちゃんと形になるキットですので、お買い上げいただいたお客さまにもぜひ完成させていただきたいですね。

 

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2021年5月 7日 (金)

引き続き走行調整と銘板類の貼り付け

 引き続き走行調整を行います。ジョイントを外して通電してみると、モーターは正常なので、ギヤボックス全軸の蓋を外してグリスを詰め足したりして調整してみました。異音も出なくなって、だいぶスムーズになりました。新品のギヤボックスなので、後は慣らし走行でギヤを馴染ませます。

 走行調整と合わせて銘板類を貼り付けます。

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 初版ではインレタだった「東京急行電鉄」や①、②のエンド標記もエッチングになっています。

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 妻面に付く東急車両の製造銘板まで入っています。

 この後、床下機器の碍子やエアホースのコックなどに色入れをして、床中央のモーター部分を塞げば、いよいよ取りあえずの完成です。

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2021年5月 6日 (木)

引き続き最終まとめ

 エンドウの新アオガエル3両目、ドリルとタップが届いたので、残りのネジ止め部品を取り付けます。

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 合わせて標記類のインレタも貼っておきます。エッチングの銘板類はこの後取り付けます。

 引き続き走行調整です。

 ギヤボックス関係はOKですが、どうも走行が安定しません。2両ある電動車のどちらかのモーターに問題がありそうです。もう少し調べて調整します。

 

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2021年5月 5日 (水)

新アオガエル走る!

 引き続きまとめの作業です。パンタグラフを取り付けます。実車は芝浦製のPG16ですが、製品にないのでタスキや集電舟の形状が同様のPT42を使用します。

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 模型は上から見る機会が多いので、ここはエンドウ製でなく、形の良いIMON製を使用します。碍子やビスもIMON製の方が圧倒的に繊細な感じですから、それを使いました。

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 前頭部下面のネジ穴をハンダで埋めてしまっていたのを見落としていたので、一部のネジ止め部品がまだ付いていません。M1.7のタップを折ってしまい手持ちがなくなっていたので、これが届き次第ネジ穴を復旧して取り付けます。

 取りあえず先に動力と照明の配線が出来たので、試運転を行いました。

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 黎明期の高性能車は、メカ的にもデザイン的にもユニークなものが多く、模型映えしますね。

 取りあえず一発目なので、走行のスムーズさと異音のチェックです。MPギヤの異音の原因は大体ジョイントの伸縮軸の長さか、ギヤの嚙み合わせ具合です。伸縮軸が長過ぎると台車が突っ張って、走行も不安定になります。ギヤボックスは、今回黒色車輪に入れ替えているので、蓋をした状態で、多少カタカタ遊びがあるのが適正です。ガチンガチンに動かないのは、ギヤがきちんと噛んでいない状態で蓋で押さえつけているわけですから、車輪もきちんと回転しません。完成状態で売られているMPギヤも時々そのようなのがありますから、ギヤボックスから異音が出た場合には一度蓋を外して車輪を入れ直してやれば、大体解決するはずです。あと、連動軸とセンターピンが接触していると、キーキーといった感じの異音が出ますね。これはセンターピンの締め具合で大体解決します。この時に緩み止めのスプリングワッシャーを入れ忘れないようにしてください。

 試運転です。一発目としてはまずまずでした。この後微調整を行います。照明関係は、全部モデルシーダー製に取り換えましたが、なかなか良い感じです。問題がないので、この後光漏れしている個所にアルミテープを貼って遮光します。

 この後は、残りのネジ止め部品の取付と、車番、標記の貼り付けです。 

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2021年5月 4日 (火)

ライト光源の取付

 エンドウの新アオガエル、3両目のライト光源を取り付けます。

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 キットに入っているLEDや切換基盤は完成品の汎用のものでごついので、モデルシーダーのライトモジュールEタイプに取り換えます。

 LEDを所定の位置に接着して、配線を接続したら点灯試験です。

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 前進状態です。ライト、室内灯、方向幕とも6V以上ではこの明るさで一定です。ライトもチラツキ防止回路が入っているので、安定して点灯します。目蒲線に急行はありませんでしたから、通過表示灯にはLEDを入れていません。前照灯と尾灯は点滅スイッチがあるので消灯できます。

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 後進状態。尾灯はキットのファイバー方式でなく、各々にチップLEDを取り付けてあります。ファイバー方式の場合、かなり暗くなってしまいます。尾灯も前照灯同様、6V以上ではこの明るさで一定なので、低速でも明るく光りますし、チラツキもありません。

 使わなかったLEDや基盤は、エンドウ標準部品ということで、ネットオークションで売却しました。この手で行けば、使わなかった部品も丸々無駄にはなりませんね。キットなので、他社の良いものは勝手にどんどん取り入れます。

 あとは、配線を整理して仕切りの取付、パンタグラフや片側の連結器、銘板などを取り付けて、標記類を入れるといよいよ完成です。

 

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2021年5月 3日 (月)

室内灯の取付

 エンドウの新アオガエル、最後の3両目の室内灯を取り付けます。

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 明るすぎるエンドウ室内灯ではなく、いつものモデルシーダー、蓄電式昼白色を使用します。電源を切ってもこのように数分は光っています。消費電流を抑えるために、やや暗めであると謳っていますが、むしろこれでちょうど良いくらいです。天井にハンダ付けしておいたエンドウのユニットライト室内灯取付金具に接着します。

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 通常走行時の電圧での点灯状態です。6~15Vの間、一定の明るさなので速度によって明るかったり暗かったりということがありません。

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 一緒に方向幕の照明も取り付けます。幕の裏側に照明モジュールを接着します。電源は室内灯基盤のブリッジ回路から取るので、方向幕モジュールから出ているウレタン線を室内灯基盤に接続します。方向幕は室内灯同様、一定の明るさで光ります。まだ途中なので窓ガラスのゴム系接着剤の汚れが残っていますが、これは後でNゲージ用のレールクリーナーで除去します。それにしても、こんなテキトーに作った方向幕でも点灯してしまうのが今の時代ですね。

 この後、前照灯と尾灯に光源のLEDを入れると照明関係が完成です。目蒲線は優等列車がありませんでしたから、通過表示灯はパスします。前照灯と尾灯は当時日中は消灯していたので、ON-OFFスイッチで消灯できるようにします。

 照明一つとっても、ここ最近新しいものがいろいろ出て来て、進化が著しい感じです。

 

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