2020年5月21日 (木)

オマケのワフ 取りあえず完成

 天賞堂のEF13動力更新が思いの外良い感じになったので、調子に乗って作ったワフ、ウエザリングを施して取りあえず完成です。

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 問題の尾灯レンズは、他社品を外側から取り付けました。石油ストーブ設置を示す眉毛状の白帯も懐かしいですね。

 列車全体として見た場合に浮いた感じがなくなりました。微調整を行ったので、2軸車の割には尾灯が安定した感じで点灯するようになりました。
 このキット、逆連結でも尾灯が点灯するのがウリなわけですから、値段を5千円にしてもいいから、組みやすくすればもっと売れるかなあ、というのが正直な感想です。今は本体価格、両方で3,400円ですが。
 子供の頃から身近で見ていて、模型でも欲しかった貨物列車がついに実現した形なので、遊んでしまいます。
 DD13もたくさんいた割には決定版なものがなくて、結構いやらしいネタではあります。貨物列車が元気だった頃の東京で、ごく普通にあった顔合わせ・・・。魔改造集という感じですが。どんどん弄って理想的なものを作ろうというのも、模型の面白さだと思います。
 

 

 

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2020年5月20日 (水)

オマケ・・・

 昭和60年3月のダイ改で車掌車が廃止されるまでは貨物列車の最後部に車掌車「ヨ」や有蓋緩急車「ワフ」が連結されて、尾灯を点灯して走っていました。今は東北方面の貨物列車はバッテリー式の小さい尾灯を尾灯掛けに引っ掛けていますが、他は自転車の後部標識の親分みたいな反射板ですね。車掌車はともかく、ワフというのは半分貨物室、貨車なので必ずしも車掌室が後ろではなく逆向き連結も普通にありました。窓も何もない妻面に尾灯が光っていたわけですが、EF13の貨物列車の時代は当たり前だったので、これを再現してみました。

 使用したのはエンドウのワフ29500プラキットです。取りあえず組み上げた状態なので、ウエザリングはこの後ですが。
 このキット、なかなかのクセモノですね。車体自体は普通のプラキットで、形にするだけなら全く問題なく、モールドもなかなかきれいなのですが。
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 問題なのはオプションになっている尾灯パーツです。
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 このような構造です。構造的には2軸貨車の難題である絶縁の問題をあっさり解決しているのですが、いかにも後から適当に付け足しましたという感じで、組み立てには難儀します。例えば、説明書には全く触れられていませんが、尾灯レンズは裏からはめ込む凸型タイプです。点灯させる場合は、箱にする前にスペーサーを接着せよとなっていますからレンズを先に取り付ける必要があります。板キットの場合、車体の塗装は箱にしてから接合部を仕上げて行いますから、これはどうするの?ということになります。他にも、プラ製の床板に取り付けた金属製軸受に配線をハンダ付けするとか、ウエイトカバーとか床板を削って配線を通す穴を作れとか、殆ど魔改造の世界です。尾灯パーツと車体のすり合わせも出来ていないので、取り付ける時に修正する箇所がいくつも出てきます。
 以前の社長が、「尾灯が点くようになればもっと売れるんじゃないかね」と言う感じで思い付きで作らせたのでは、と勘繰りたくなります。発想は悪くないのですが、カネかけてないんですね。まあ今でも車体が2,000円、尾灯パーツが1,400円なので文句は言えないところですが、もうちょっと何とかならないのかなあ、という気はします。魔改造大好きな管理人は、何としても撃退してやろうと思いますが、売り物として考えると、今はそこまでやってくれる方は少ないですから・・・。
 でも、一応こうやって逆連結のワフもちゃんと点灯するようにはなります。興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょう。

 

 

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2020年5月18日 (月)

ウエザリングが出来たので・・・

 ウエザリングが出来たので、再び試運転です。錆色の粒子などが車輪の踏面に飛んでいたりするので、これをよく落としておきます。

 東京都内でEF13を見る時に良くあった、跨線橋から見下ろすイメージで眺めてみます。機関車は大体良いかな、という感じですが貨車がまだ手付かずのものや物足りないものが目につきます。ウエザリング前に多少ギクシャクした動きがあったのは貨車が原因でした。プラ2軸貨車の軸受金具が緩く、走行中に車輪が抜けていました。ちょっと気が付きにくい点です。2軸車より重い音がして欲しいボギー貨車が軽い音なのはプラ貨車の宿命ですね。まあ、昔のエンドウのブリキ貨車の時代と比べればきちんとした造りですし、種類も増えました。貨車は作ると案外面倒なので、贅沢は言えません・・・。
 減光モードっぽい暗いライトも都内ではこの状態で走っていることも多かったので、しばらくそのままにしておきます。LEDだと逆にこの感じ出せませんね。
 走行性能と見た目を両立させようということでしたが、基本がしっかりしているモデルなだけに、当初の思惑通りの結果が得られたと思います。昔から言われているように、基本がダメなものはいくら弄ってもダメ、というのは確かだと思います。天賞堂の機関車を弄るのは・・・という方も多いと思いますが、今はヤフオクあたりに安く投げられているものもありますから、まずはそういったもので弄ってみるのはいかがでしょう。結構ハマりますよ!

 

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2020年5月17日 (日)

EF13外観の仕上げ

 ほぼイメージ通りの走りになったEF13、外観も製品のままというのもどうかと思うので、管理人がその昔山手貨物線で目にしていたイメージで仕上げてみました。

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 先ずは前回試運転を行った状態のものに完成品には含まれていない標記を入れます。くろま屋のEL用のものを使っていますが、内容が充実しています。検査標記、ATS標記、パンタ中心の▲、換算標記といったところです。車体が濃い色なので良く目立ってとても効果的です。

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 その後で車体のウエザリングを施しました。大してスピードの出る機関車でもありませんから、屋上の架線の屑汚れと足回りの錆汚れがメインでしょうか。屋上の赤っぽい汚れは黄かん色、つまり湘南電車のオレンジをうんと薄く溶いたものなのですが、なかなか良い感じになります。ちょっと意外な感じですが。

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 区名札もEF13に、お召のEF5861みたいなこんな立派なのはあり得ないので、他社品に交換の上、ペンキ書き風に改めておきました。機関区名の標記もくろま屋インレタで全国のものが出ています。

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 外観加工前と加工後の比較です。

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 貨車と連結したところです。貨車も強弱付けたウエザリングを施しているので、連結した時にバランスが取れるようになったと思います。

 あとは暗いライトですが、街中の山手貨物ではずっと減光モードで走っていたりしましたし、この時代は日中は点灯していなかったので、このままでも良いかな、と少々悩み中です。

 

 取りあえず走行と外観はこれで完成!ということにしたいと思います。

 

 

 

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2020年5月16日 (土)

機械室内の彩色

 新しいモーターは外装が銀色で側窓から悪目立ちしていたので、こんな処理をしてみました。

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 ウエイトやモーターなど、機械室内にあるものを淡緑色で塗装しました。

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 車体を被せてみるとこんな感じです。プラ製品のように側窓が一律に淡緑色が見えるのでは不自然ですが、これだと何となく内部の機器類のように見えます。製品状態のように黒で塗り潰すのも良いですが、こういうのもありかな、ということで。

 さて、この後はウエザリングなどの仕上げです。

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 これは昭和50年の山手貨物線、巣鴨駅を行くEF13です。巣鴨もまだ貨物の取り扱いがありました。今は貨物ホームのところはマンションになっています。

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 こちらは田端からトンネルを抜けて駒込へ向かうEF13です。箱型のEF13はEF58の旧車体ということで、EF15の初期型によく似ていますが、エンドビームが凸型機時代の「ハ」の字型なので、遠くからでも識別できました。貨物機なので、埃まみれで黙々と働いていたものです。フィニッシュはやはりこのイメージで行きたいところですね。

 それにしても、今はSS(湘南新宿ライン)の231や233系が走っている線路、この頃はまだマクラギも木製です。機関車はEF15が多く、他にこのEF13や、バリエーションが豊富なEF10などの旧型機が主力でした。EF60やEF65のような青い機関車の方が珍しかったですね。

 EF13の列車が抜けてきたトンネルの向こう側は田端の操車場でした。一つ目小僧の初期型DD13が入換に忙しく働いていました。今は新幹線の車庫になっていますが・・・。今と違って、ごくごく身近な街の中でも面白いものがいろいろ走っていた時代です。

 

 

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2020年5月15日 (金)

EF13性能確認試運転

 単機での走行試験が問題なかったので、続いて貨車を引かせての性能試験です。転がりの悪いことで有名なアダチの貨車がたくさん混ざっています。

 以前のモーターではかなり苦しかったのですが、EN22ではトルクがあるのか、苦も無く引っ張ってくれます。
 今はSSや埼京線、果ては相鉄線まで走る山手貨物線、かつては都内にあって旧型電機の宝庫でした。主力のEF15に混じって、様々なバリエーションのあるEF10や地味なEF12、そしてこのEF13等が長い貨物列車を引いていました。今と違って様々な貨車が混結されていたのが貨物列車の面白さでしたね。取りあえず車種を増やすためにプラ貨車も混ぜていますが、走行音が軽い点はウエザリングで誤魔化しています・・・。
 ついでなので、モデルアイコンのタキ5450も連結して走行試験としています。これといって問題はないようです。
 EF13は性能的にも合格なので、この後はウエザリングです。

 

 

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 モーター取換の実際

 天賞堂のブラスベーシック、EF13のモーター交換の作業を行いました。

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 使用する部品は、エンドウのMPギヤ用の標準部品です。このような部品はいつでも手に入るものに統一しておくと、メンテナンスもしやすくなります。ユニバーサルジョイントの2.4-2.0は天賞堂製品を意識したものでしたが、今回の最終生産EF13ではギヤボックスのシャフト径がφ2.0になっていたので、2.0-2.0のものに差し替えました。

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 先ずは既存のモーターを撤去します。モーターホルダーが床の穴塞ぎ板を兼ねていました。MV-8時代の床板を使いまわしているんでしょうね。

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 塞ぎ板は再用しました。

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 続いて新モーターEN22にモーターホルダーを取り付けて位置合わせをします。位置が出たらφ1.6ドリルで下穴を開けてM2.0のタップを立てます。

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 モーターを取り付け、配線を接続したところです。これで基本的な改造は終了です。ウエイトを元通り取り付けて試運転です。

 目論見通り、低速の走行が安定しました。貨物用の機関車では重要な要素です。
 製品に添付の分解図によると、旧型ELのギヤボックス関係は共通のような描かれ方をしているので、こんなテストもしてみました。
 以前、同様の改造を施した天賞堂のEF57を一緒に走らせてみます。ほぼ同じ速度で走りました。
 ということは、新幹線開通前の東北線上野口の盆暮れに、臨客牽引のため定期列車で回送されていたEF57+EF58の重連なども出来るわけですね。製造年次によってモーターがコロコロ変わっていたのが重連運転に支障する最大の原因だったわけです。
 試運転のパワーパックは、エンドウのEP50ですが、EF57もある程度つまみを上げると旅客機らしい走りになりますし、つまみの範囲をフルに生かして旧型機らしい走りを実現できています。
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 ここまでの外観です。モーターが未塗装だったりで目立っていますが、もうここまで来ると天賞堂オリジナルではありません。この後はモーターの塗装はもとより、かつて山手貨物や東北貨物線で目にした通りのイメージで味付けします。

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2020年5月14日 (木)

天賞堂EF13のモーター交換を始めます

 だいぶ前から店にあるデモ走行用のEF13です。

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 天賞堂のブラスベーシックシリーズのものです。古くからある真鍮製のシリーズで、度々再生産されていますが、その都度改良を加えられていました。最近の天賞堂、旧型ELに関してはプラ製やダイキャスト製に移行して、ブラス製品は途絶えてしまったようです。

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 ブラスベーシックELの構造図です。ダイキャスト製の堅牢なギヤボックスを中心とした構成で、先台車を変えることで旅客、貨物の各形式に対応しています。基本的な軸距離が共通なのは国鉄らしいところですね。モーターは古くはMV-8でしたが、この絵ではコパルになっています。他にもフルイチやマシマなども使用されていたと思います。

 このギヤボックス、イコライジング機能はありませんが、軸受メタルが入っていたり、平ギヤが多い割にノイズも少なく、インサイドギヤ全盛期に登場したものとはいえ現代でも十分通用します。問題なのは天賞堂の機関車、製造ロットごとにモーターがコロコロ変わっている点です。モーターは走行の一番基本の部分です。店でデモ用に使っているEF57は異常に速度が遅かったのですが、このEF13は貨物用なのに速度が速く、その分トルクが小さい感じで貨物用としては不満です。件のEF57は、結局エンドウ発売のキヤノンEN22に交換して出足から高速まで満足できる結果を得ましたので、このEF13も同様に改造しようと思います。ギヤボックス本体は同じもののはずなので、貨物特有のスロー走行も大幅な向上が期待できます。

 弄りついでなので、EF57同様、異常に暗いイルミネライトの光源をLED化したり、綺麗過ぎる車体をその昔、山手貨物で目にしていたイメージに仕上げてみようと思います。

 ちなみにこのブラスベーシックシリーズ、良くお尋ねいただくのですが、現状全形式完売だそうです。「ブラスベーシック」のシリーズ名を付けて、製造元の安達製作所に残っていた部品を整理したということなのでしょうか?

 

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