2020年2月27日 (木)

屋根色の検討

 マニ36改訂版、塗装に入りました。戦後型オハ35ベースですが、今回は鋼板屋根でなく、屋根布張りです。

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 旧型客車は全体に占める屋根の割合が大きいので、屋根の色設定によって全体の印象が大きく変わってしまいます。以前モデラーズから出ていた自動車色の「フラットブラックグレー」が屋根布の色に近くて愛用していたのですが、メーカーが消滅して入手できなくなりました。その後いろいろ探していますが、今回このようなものを見つけました。

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 ジェイズの「キャンバス風ダークグレー」というものです。滑り止め表現のツブツブも入っているという触れ込みです。

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 いきなり本番で使って✖だと悲惨なので、要らないティッシュ箱に試し吹きをしてみました。その結果、これはキャンバスというよりも201系や185系以降の電車の塗屋根といった色合いでやや青海のあるグレー、ツブツブの大きさも16番でほぼそれに該当する大きさでした。従って旧型客車の屋根布表現には不向きという結論になりました。

 屋根は艶消し黒を吹いた後、エアブラシで鋳鉄制輪子の錆や架線のくずの表現をする従来の方法で行こうと思います。

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2020年2月20日 (木)

ハンダ付け、ほぼ終了

 引き続き手すりや取っ手類の取り付けです。

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 荷物扉にも洋白線を使って、簡単に追加してみました。実際、単純な形のものですし、仮にロストのものがあっても大袈裟になり過ぎる気がしますから、これで良いかなと思っています。

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 妻面の昇降ステップも追加しました。ホロ枠ステーは塗装を考えると、後から接着の方が良いのか迷います。他に尾灯掛けも取り付けたいところですが、今まで製作して店レイアウトにある客車には付いていません。今回から取り付けて、他車も修繕の時に追加するというのもありなので、どうするかちょっと考えます。仕上げがまだですが、だいぶキノコ妻板のマニ36らしくなって来ました。

 ともかく、基本的なハンダ付けはほぼ終了です。時代とともに面白いパーツも増えてきましたが、レイアウトでの運転メインの客車にどこまで取り入れるかの判断は意外と難しいですね。

 今年になって、まだ1両も完成していないので、この後も気合を入れて進めます。

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2020年2月19日 (水)

引き続きディテールの取り付け

 改訂版のマニ36、店レイアウトでデモ走行用に使うつもりなのですが、いろいろなパーツが売られている現在ではキットそのままではいささか寂しい感じがします。

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 荷物扉の取っ手やデッキ手すりを取り付けます。荷物扉の取っ手はφ0.4mmの洋白線です。単純な形状なので、これで十分だと思います。

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 キサゲがだいぶ進んだので、ベンチレーターも取り付けておきます。経年劣化対策で、接着でなくハンダ付けしています。

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 まだいくつか小パーツが残っていますが、だいぶそれらしくなって来ました。一応「改訂版」ということになっているので、この後車掌室側のステップも追加しようと思います。プラ製品であれば車体と一体のモールドで簡単に表現出来るでしょうけれど、ブラスモデルでは1つずつ車体に穴をあけて植えていく必要があります。

 地味な作業が続きますが、だんだん列車の最後部を〆るマニ36らしくなってきました。今年になって、まだ1両も完成出来ていないので、取りあえず今月中に完成に持ち込みたいところです。

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2020年2月18日 (火)

その後の改訂版マニ36

 年度末が近付いて、細々とした仕事も多く、なかなか進みませんが隙間時間で進行します。

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 正規の位置に仕切りを取り付けます。この後、プラ板などで便所や貴重品室の仕切りも取り付けます。外から見て反対側が抜けて見えてはいけないからです。

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 反対側は、連結面まで何もなしです。

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 車掌室と反対側の妻面にもディテール部品を取り付けます。取りあえずハンダ付けしただけですが。今は混沌とした荷物車も様々な資料があるので、気を抜けませんね。

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2020年2月11日 (火)

床下フサギ板の取り付け

 年度末が近付いて細々とした仕事が多く、なかなかいじる時間がありませんが、ボチボチ進めます。前回の続き、床下機器の塞ぎ板を取り付けます。

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 今回作ろうとしているもの、プロトタイプの写真を見るとこのような感じの機器配置のようです。タネ車では中央部にあった水タンクが天井に移設されて、床下はスカスカになっています。ある意味この車の特徴ですし、運転本位のモデルとしても真横から眺めたときに目立つ部分です。通常の配置であれば水タンクの陰に隠れる蓄電池箱などの肉抜き部分が目立っています。肉抜き穴が見えるだけでも見苦しいですが、割と深いので、そのまま塗装しても吹き残しが出る危険性は高いと思います。

 工房ひろの塞ぎ板パーツを使って肉抜き穴を埋めます。

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 エコーの旧型客車床下部品用として、このように3種類出ています。肉抜き穴に合わせてエッチングで段差が付けられているので位置合わせもラクで、瞬間接着剤でペタッと貼るだけの手軽さです。プラ板でも良いのですが、毎回毎回ぴったり合うように切り出すのも面倒くさいですから、結構愛用しています。

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 塞ぎ板を貼り付けた状態です。これで肉抜部の塗の腰の恐れはほぼなくなりました。運転メインのモデルですが、この後シルエット的に効果がありそうな小パーツをいくつか付け足します。

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2020年2月 6日 (木)

妻面の続き

 折妻マニ36の続きです。戦後型の折妻形オハ35の雨樋縦管のじょうご部分は表現がなかなか難しいのですが、キットでもこんな風に処理するようになっています。

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 かなり苦しい表現なので、工房ひろの#0506 「雨樋縦管 35系木製」を使ってみます。

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 さすがにロストワックスなので、じょうご部分は完璧ですが、縦管部分は丸管なので、キットのようにφ0.7の真鍮線に割ピンで足を作って植えた方がすっきりするのかな、とも思いますが、取りあえずお試しなのでそのまま使います。

 雨樋縦管を取り付けていて気が付いたのですが、オハ35改造のマニ36は、当然尾灯が後付けされているわけです。キットのパーツは当然オハフ33戦後型のを使っていると思いますが、どうも尾灯が外側寄りです。プロトタイプの写真を見ると、この形態もあるのですが、もう少し内側に寄ったものが多いようです。全国の工場で延々と改造されて登場した車種なので、この辺は結構テキトーだったのかもしれませんね。縦管の取り付け位置を調整してそれらしく見えるようにしました。ホロ枠も変形しにくい工房ひろのロストパーツを使用しています。折り畳まれた状態で奥行きが薄く、ホロ上部に雨除けの表現もあるので、列車の後ろ姿の印象を向上させてくれます。ホロ枠ステーはエコーからロストのものが出ています。

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 取りあえず片側が試行錯誤の末でこんな感じになっています。客車列車の場合、機関車に目が行きがちなのですが、走り去る後ろ姿には電車や気動車にはない旅愁を感じさせるものがあります。荷物車はしんがりに来ることも多いですから、管理人の印象や記憶をもとに再現したいところです。

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 並行して床下機器を組み立てます。基本的にエコーパーツを使用しますが、オハ35改造のマニ36は、水タンクを天井に移設したものが多いので、それを表現します。

 さあそうなると、各パーツの裏側の肉抜き部分がかなり目立ってくるという問題が出てきます。塗装の時にこの肉抜き部分は吹き残しを起こしやすいですし。

 そこで活躍するのが工房ひろの塞ぎ板シリーズ?です。

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 「プラ板でも切って貼ればいいじゃん」というのも確かですが、毎回それをやるのも結構手間なので、省力化に貢献してくれます。

 改訂版ということで従来気になった部分を改良しているのですが、年度末が近付いているのでなかなか先に進みません。

 ここで使用しているパーツ類、こちら⇒https://ms-sagami.raku-uru.jp/ でお取り扱いいたしております。客車キットをお持ちでしたら覗いてみてください。

 

 

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2020年2月 5日 (水)

妻板の工作

 改訂版の折妻マニ36、妻板部分の続きです。このキットは木製2段雨樋が入っているのに、何故か屋根布押えが入っていません。以前店レイアウトに存在していたものはお客さまの熱烈なご要望でお売りしましたが、あれは鋼板屋根の設定になっていましたから、屋根布押えは不要でした。

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 今回はこのパーツで追加します。特にディテールがあるものでもないので、原始的なこのプレスパーツで十分ですね。

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 後姿のポイントになる尾灯、エコーの「座付」のものを用意したのですが、小さすぎてオハ35系の大袈裟な感じが出ません。キットに入っているものの方が近い感じです。ちなみに、だいぶ後の50系客車も35系のような形の尾灯でした。時代的にも新性能電車と同じ尾灯を使いたくなるところですが・・・。

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 この2つを取り付けたところです。この後雨樋縦管やホロなどを取り付けます。昭和42年以降に改造されたマニ36や37でよく見られた小窓の貫通扉は工房ひろ製品です。

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 この先は小物パーツの取り付けになるので、ここでキサゲ作業を行います。同じキノコ折妻でも幅広の2段雨樋、妻面の屋根布押えで鋼板屋根の車両とはだいぶ違った印象になります。屋根の色も殆ど黒に近い感じになるのでなおさらです。いろいろな形態のものが混ざって連結されている客車の面白さといったところですが、プラ製品では元が回収できないので、こういうのは難しいようですね。マニ36やマニ60をいろいろやります、と言っていたプラメーカーもありましたが、結局2、3種類出してそれっきりになっていますから。

 このマニ36に使用している、工房ひろ製品をはじめとするパーツ類、当店ネットショップに登録されていますので、ぜひご利用ください。

 

ネットショップ⇒ https://ms-sagami.raku-uru.jp/

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2020年1月26日 (日)

雨樋の取り付け

 引き続きシル、ヘッダー、雨樋などの帯材系の部品を取り付けます。

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 シル、ヘッダーは前回と同じ要領で作業の省力化を図っています。熱膨張による盛り上がりに注意して進めます。ヘッダーは細いので、盛り上がった場合強引に修正するとぐちゃぐちゃになりやすいので特に注意します。

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 続いて雨樋ですが、こちらも基本的には同じ要領ですが、ウインドシルよりも厚みがあるので、熱の掛け方に注意が必要です。厚い分、膨張して盛り上がると後始末に難儀しますから。

 タネ車の戦後型オハ35は、資材不足の時代に製造されていたことから鋼鈑屋根・鋼製雨樋のものと屋根布張り、木製雨樋のものが混在していました。当然このタイプのマニ36も混在しているわけですが、今回プロトタイプに選定したものは後者になるので、キットに入っている雨樋部品を使用しました。

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 但し、このキットには屋根布押さえが入っていないので、後で他社品を取り付けます。

 貫通扉は、昭和42年以降改造のもので使用された窓が極小のタイプです。パーツとしては工房ひろの#0361貫通ドアLが適合します。

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 取りあえずハンダ付けしただけですが、全体はこんな感じです。

 最近は、混沌とした感じだったマニ36に関する資料本がいろいろ出ていますし、ネットにも現車の写真などが結構出ているので、テキトーに作るわけには行かなくなりました。それに対応する部品も色々出ていますからなおさらですね。

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2020年1月 7日 (火)

アングルを取り付けますが・・・

 箱になった改訂版マニ36にアングルを取り付けます。

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 生地完成車体ではアングルのハンダが点付けになっていたりしますが、お客さまが生地車体キットをいじっているうちに剥がれてきた事例があるので、ここはアングル全体にハンダを回してがっちり固定しておきます。床の着脱の時に案外力がかかるようです。

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 車体が固くなったところで、前位側の仕切りを金切りバサミで切断して撤去します。前位側は車端まで荷物室でした。貫通扉の窓から山積みにされた荷物がのぞいていたりしました。もちろんこの後貫通扉が付くのですが、こちら側は窓に保護棒が付きます。

 車掌室側は、同様に既存の仕切りを撤去してから、ディテールのある仕切りを正規の位置に新設します。デッキドア取り付けの構造上、このようなややこしいことになっています。

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 貫通路から、見えてはおかしい仕切りがなくなって荷物車らしくなりました。この後貫通扉を取り付けますが、プロトタイプを昭和42年以降に改造されたものを選定しているので、フジモデルからは出ていない小窓のものにします。

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 ここまでの全体像です。内側の作業が中心だったので、見た目あまり進んだ感じがありません。

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2020年1月 6日 (月)

箱にします

 改訂版マニ36折妻Ⅲ、箱にします。使用する部品も改訂しますが、これまでの実績から作業手順も改訂します。

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 先ず荷物扉が付いた車体に窓枠を取り付けます。荷物車は窓が少ないからラクだろうと思われますが、実際は逆です。座席車のように窓が連続していないので、窓枠も1か所ずつハンダ付けになりますし、大きさも何種類かあるので、仮止めの要領もそれぞれ違ってきます。

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 取りあえず一通り付いた状態です。メーカーさんは、キットはパーツの包装が大変だといわれますが、こと荷物車では窓枠の種類と合わせて、バリエーションによってそれぞれの個数が違ってくるので、間違いのないように包装するのはさぞかし大変だと思います。プラパーツのようにランナーに一体で成形されているわけではありませんから。

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 次に車端部のドアです。最近のフジモデルの客車キット、ドアの骨組みにディテールの付いたドアパーツを張り合わせる構造なので、ドアの様々なバリエーションを容易に再現できるようになっています。しかも直近のロットでは、これらのパーツが洋白製になって、細い桟などが変形しにくくなっています。さらに、フジモデルからもドアパーツの別売りがありますが、工房ひろからもこれに対応するドアパーツが多数発売されています。

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 組み立てたドアパーツを仕切り板のスリットに差し込んで、先ずはセオリー通りに車体にハンダ付けします。折妻客車の車体構造のためです。が、荷物車の仕切りは座席車と違ってこの位置ではなく、しかも反対側は仕切りなしです。両側とも後でドア取り付け部を残して金切りバサミで切断し、車掌側は正規の位置に工房ひろのパーツを使って新設します。仕切りは、窓を透かしてちらっと見える時に案外目立つので。

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 その後妻板をハンダ付けして、箱になりました。アングルを後回しにしたのは、折妻や丸屋根の場合、アングルが付いて車体が固くなると全体の修正がやりにくいことが判明したためです。

 以前店レイアウトに存在したものは鋼板屋根という設定でしたが、今回のものはキャンバス屋根として変化を持たせようと思います。このキットは、屋根布押さえが入っていないのに雨どいが木製2段のものだったりと、いささかどっちつかずの構成です。キットなので大した問題ではありませんが。荷物車はそのようなバリエーションが無数に存在し、個別の量数は少なかったので、荷物列車など同じ形状のものばかりで組成というのはまずありませんでした。この辺がプラ製品が一番苦手とする部分なので、散発的に出て来ても後が続かない事例が多いですね。

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