2020年3月16日 (月)

「荷物」標記位置訂正

 試運転を行って概ね完成に近付いた改訂版マニ36、後位側の「荷物」標記に誤りがあるのが判明しました。

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 便所より内側に入れてしまいました。2236号の実車写真があったので点検してみると、後位側は便所窓のところに来るようです。

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 早速貼り換えました。改造車の集合体であるマニ36も、最近ではいろいろな資料が出て来るので手を抜けません。ちなみに車輪は、プレートのものを履いている写真でしたが、TR23やTR34は隙間が多く、スポーク車輪だときれいに向こう側が抜けるので、ここはアレンジでスポークにしておきます。

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2020年3月11日 (水)

再び試運転です

 標記を入れたマニ36改訂版、再び試運転です。

 妻面にも細かい標記が入って、雰囲気が出てきました。車体色が濃いので、細かい標記類は極めて効果的です。使用したのは、くろま屋から出ている客車用の各種標記インレタです。配置区や検査工場名など、全国のものが揃っています。非常に鮮明で文字がつぶれていないのが素晴らしいですが、もうひとつ、転写が非常にやりやすいという特徴もあります。同一標記が多めに入っているので、失敗した場合にも対応しやすくなっています。当店でも良く使いそうなものはストックしていますが、インレタは長期保存がききませんので、詳しくはお問い合わせください。
 
  ちなみに、この走行音は「サウンドカード」や「カンタム」などによる演出ではなく、走行中に出ている音そのものです。これがブラスモデルの魅力の一つかもしれません。サウンドシステムを取り入れるなら、ホイッスルが鳴るように出来れば良いかなという感じですね。
 
  最後部に連結されたマニ36ですが、尾灯や室内灯が走行中にチラつかないのもポイントです。いずれもモデルシーダーのLED照明モジュールを使用しています。基板に防止回路が組み込まれていて、6~15Vの間、一定の明るさで光ります。室内灯は蓄電式なので、停車後も1分程度は実用的な明るさで光ります。こちらは、よく使いそうなものを在庫しております。部品だけ見ると???という感じですが、走行シーンをご覧いただけば、その効果はお分かりになると思います。
 
  モデルシーダーのライト関係のパーツは、ネットショップでも取り扱っております。ぜひお試しください。
ネットショップ⇒ https://ms-sagami.raku-uru.jp/

 

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2020年3月 9日 (月)

車体標記入れです

 だいぶ形になって試運転を行ったマニ36改訂版、車体標記を入れます。

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 資料写真から、車番は隅田川にいたマニ36 2236としました。雑多な改造車の集合体であるマニ36も、今では各車の詳細が分かってしまうので、あまりテキトーに作るわけにも行きません。

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 配置区の「北スミ」や「荷重14t」、換算両数の標記も入れておきます。濃い色の車体に白文字なので、細かい標記まで入れると俄然実感味が増します。

 これらは、くろま屋から製品が出ています。店頭にも良く使うと思われるものは在庫していますが、インレタは「ナマモノ」なのであまりたくさん在庫するわけに行きません。

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 妻面にも形式・自重や検査標記を入れて後姿を引き締めます。

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 列車にして走らせた時も、小さな標記が加わっただけでずいぶん印象が変わります。あとは、塗り分けを考えて接着にすることとしたホロ枠ステーを取り付ければひとまず完成形になります。

 

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2020年3月 7日 (土)

室内灯の取り付け

 マニ36、普通列車に連結されて各駅で荷物の積み下ろしをやっているという設定で室内灯を点灯させます。車内の写真を見ると白熱灯のものもあったようなので、今回は電球色LEDのものを使用します。

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 例によってチラツキが起こりにくい蓄電式のものを使用します。

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 プラ板を使って向こう側が抜けて見えてはいけない便所と貴重品室の仕切を簡単に作ります。ここは室内灯の配線ダクトとして使用します。

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2020年3月 6日 (金)

窓ガラス入れ

 改訂版マニ36の窓ガラス入れです。

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 窓は少ないものの、保護棒の有無、便所、貴重品室などがあって、結構面倒です。

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 保護棒は、印刷された塩ビでなく、このようなエッチングのパーツを使います。

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 まだ後付けの小パーツが残っていますが、取りあえずこんな感じになりました。ここで使用しているパーツはネットショップに登録してありますのでご利用ください。

 

ネットショップ⇒ https://ms-sagami.raku-uru.jp/

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2020年3月 5日 (木)

床下の仕上げ

 屋根に続いて床下の仕上げです。

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 先ずは国鉄規定の黒を吹きます。ウエザリング前提ですので、艶消しにしておきます。その後屋根と同様、薄く溶いたレッドブラウンを吹きますが、錆色のもととなる制輪子の鉄粉の発生源近くということで、屋根よりも強めにしておきます。足回りということで、アース系の色も加えると良いかもしれません。蓄電池箱など大きめの箱モノの塞ぎ板が、吹き残しの抑制に効果を発揮しています。

 良い感じの色合いになったら、屋根と同様艶消しコートを吹いて落ち着かせます。

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 床板に取り付けてみます。台車も同様な処理をしましたが、全体のバランスは良さそうです。

 この後は窓ガラスや照明関係です。

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2020年3月 4日 (水)

屋根の塗装

 久しぶりにマニ36です。続きで屋根の塗装です。戦後型オハ35ベースの車のうち、今回は屋根布張りのものということで、「キャンバス風グレー」とい塗料も取ってみたのですが、最近の電車の塗屋根風の青みが買ったグレーでしたので、これは不採用ということにしてベース色は艶消し黒にしました。

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 先ずは屋根全体を艶消し黒に塗ります。キャンバス屋根の客車、屋根を張り替えた直後はややグレーがかった黒という色合いでしたので、以前モデラーズから出ていた「フラットブラックグレー」がベストだったのですが、メーカーが消滅したので現在では手に入りません。

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 次にベンチレーターを塗り分けます。旧型客車では、廃車直前には屋根色に似せて黒で塗装しているものもありました。

 このままではコントラストが強すぎて不自然ですから、細工します。

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 旧型客車のブレーキは鋳鉄制輪子なので、窓を開けて乗っているとブレーキをかけたときに、制輪子の鉄粉がキラキラ輝きながら舞っているのが見えたものです。それが屋根や足回りに付着して錆っぽい色になっていました。その付着した制輪子の鉄粉が錆びた色を表現することにして、錆色をイメージしたレッドブラウンをエアブラシで吹きます。鉄粉が屋根にふわっとかかってそのうち錆びたということですから、塗料の粒々が見えてはいけません。溶剤85:塗料15くらいに薄めたものを使用します。

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 エアブラシで吹くときは、制輪子の鉄粉がふわっとかかる雰囲気で塗ります。塗料がかなり水っぽいので、一気にやろうとすると泥水が流れたようになって失敗します。あくまでも「ふわっと」2~3回です。大事なのは屋根とベンチレーターのベース色をレッドブラウンでつぶさないようにすることです。客車というのは1両ごとにコンディションが違っていましたから、複数やる場合は、車両ごとに強弱があった方が実感的です。

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 大体イメージ通りになったら、最後に艶消しのオーバーコートをかけて仕上げます。車体側面や妻面と屋根の艶の差を表現するだけで一気に実感味が向上するのですが、完成品の客車など、色味も含めてこの辺に無頓着なものが多い気がします。

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 取りあえずここまでやってマスキングを剥がしたところです。ペカペカの明るいグレーの鋼板屋根の折妻車とは違った雰囲気になりました。

 

 

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2020年1月21日 (火)

シル・ヘッダーの取り付け

 改訂版マニ36、シル・ヘッダーの取り付けです。荷物車は側面に大きな開口部があるので、これらを真っ直ぐに取り付けるのは大変なわけですが、こんな方法で取り付けています。

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 先ずヘッダーを切らずに所定の位置にテープで仮止めします。仮止めが出来たら、このようにハンダを点付けします。

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 ドアの部分はそのまま跨らせておきます。

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 点付けが出来て問題がなければ、ヘッダー全体に流します。熱をかけ過ぎると膨張して浮き上がって来るので注意します。

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 隙間が残っていると塗った後に目立つので、コテを当てた反対側まで確実に回すようにします。

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 全部流したら、両端部の余り部分と開口部のシルを切断します。もし膨らんで浮き上がった部分を発見した場合は、切断した後で修正するとやりやすいと思います。切断した切り口は、この後細ヤスリなどで仕上げます。

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 取りあえず片側のシルとヘッダーをハンダ付けした状態です。ウインドシルも同様のやり方ですが、幅が広いのでハンダをヘッダーよりやや多めにして、隙間が出来ないように注意します。

 この方法ですとシル・ヘッダーともドア間ごとの傾きが起きにくいですし、作業の能率も大幅に向上します。

 

 

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2019年10月29日 (火)

マニ36補充

 先日のオハ35に続いて、やはりお客さまの熱烈なご希望で売ってしまった、店レイアウトのマニ36キノコ折妻型を補充することにしました。オハ35と同様、細心の部品を使用した「改訂版」ということにします。

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 オハ35改造のもののうち、戦後型のキノコ折妻車がベースになったものをチョイスします。同形態でも車体中央の2ケの窓が両方とも狭窓になっているものや雨樋のないもの、また戦後型でもタネ車の関係でデッキ部分に絞り込みのあるものといったバリエーションが存在します。

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 今回使用するのは、フジモデルのキットですが、「マニ36㉗」という品名になっています。バリエーションの多いマニ36なので、フジモデル製品では28種類出しているようです。

 荷物車は、不要になった旅客車を改造したものが殆どなので、タネ車によるの違い形状の他、改造工場による差異もあって、非常に難解な存在だったわけですが、近年になってこれらを整理分類した書籍なども出てきましたし、インターネット上にも様々な資料や写真が出て来るようになりました。

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 管理人が使用している資料の一例です。これらの写真に出て来るイレギュラーな形状のドアの部品などが大体揃ってしまうのは、少し前までは考えられませんでした。

 売ってしまったものは鋼板屋根のタイプでしたから、今回は屋根布張りのタイプにして、気分を変えようかな、とかいろいろ考え中です。

 荷物車というのは改造車の集合体ですから、例えば荷物列車の場合、同一形態のものばかりで組成されているのは不自然ですから、なるべくいろいろな形態のものを混ぜたいところです。

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