キハ40-100代初期型ベースの700代
管理人の夏休み、店頭でもにわかに話題になるようになったキハ40系列の観察も目的だったのですが、後半戦はうまい具合に、石北線の網走→旭川間を通しで走る1日1本の普通列車に、1次車ベースの832号が入っていました。キハ40-100代、1次車は101~116ですが、ワンマン化に際して700代になったときは、元番号+725で番号順にまとめられています。2次車は改造順なので、元番号との関係はありません。
屋上の水タンクが、2次車タイプのものになっている変形車です。フジモデルの100代1次型車体キットでは、水タンクは2次型用のものが入っているので、この形状で出来上がります。店レイアウトにあるキハ40のズバリのプロトタイプということになりますが、最近のキハ40同様、ホイッスルが付いたことで、しばらくそのままになっていたタイフォンが埋められています。
1次車の大きな特徴は、台車がペデスタル式のDT44であることです。模型では、実車が登場して間もなく、京都模型が発売した完成品にダイキャスト製のものが付いていて、後にムサシノモデルが自社の京王5000系に使うということで、ムサシノブランドで売られたこともありました。その後長く途絶えていましたが、最近ではU-TRAIN製品にあったかと思います。これはパーツとして流通していませんので、キット組立に使えないのが残念なところです。エンドウが比較的最近やったキハ40-100代前期型は、何と形状が全く異なる後期型用のDT44Aが付いていました。
この台車、キハ40-500代、キハ47-500代と1500代の初期型にも付いています。
100代前期型の、もう一つの特徴は室内色がキハ22と同じ薄茶色であることです。2次型は201系やオハ50といった同時代の車と同じアイボリーになっています。北海道のキハ40は、未だにこの青いシートモケットなので、室内の配色に関しては、ほぼ原形と見てよいでしょう。
前位側のデッキ仕切りです。デッキ側も同じ色ですが、運転室側は、ワンマン化の時に張替えられたのかアイボリーになっています。
1次型では、「引きこもり席」と呼ばれる片ボックスがなく窓配置も異なっていますが、その関係で後位側便所脇のロングシートは、全然ロングではなくこのような形になっています。
あと、模型では影響ないのですが、扇風機のスイッチがこんな場所にあるのも1次形の特徴です。
あと、エンドウ完成品でも省略されているエアホース類の付け根部分のアップです。フジのキットでもどうやって付けようか頭を悩ます部分ですが。右側の赤い「放送用ジャンパー」は、ワンマン化時に追設されたものです。
この832号、製造銘鈑を見ると「昭和52年」とありますから、キハ40系列の第1ロット、もう42年も走っていることになります。尾灯はLED化されているので明るく光ります。
うまい具合に半日付き合えることになったので、どうでも良い点まで観察できました。
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