2018年11月 4日 (日)

ようやく試運転

 文化祭シーズンということで、学生クンの電車改修などのお付き合いをしていたので放置されていたレム5000、ようやく連結器を取り付けて試運転です。

 このキットでは外観を重視してなのか、IMONカプラーが指定されています。が、これだと自動解放が出来ません。この時代の貨車は操車場で何度も組み替えられて目的地へ向かっていましたから、入換作業が出来ることは必須です。そこでケイディーカップラーに取り換えますが、カップラーの取り付け部分がかっこいいので、この部分を弄らずに済む方法を考えてみました。

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 いつも使用しているNo.5から派生している#148や#158は、カプラーポケットが車体の切り欠き部分にかかり、しかも左右に大きいので車体を加工しなければなりません。そこで、天賞堂がNo.8絶版に際して、バルクを組み合わせて作ったこの製品を使います。No.8と違って、最近のウィスカータイプなので、組立がラクですし、復元動作も確実です。

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 取付位置に合わせてみると、ポケットの膨らんでいる部分が車体と干渉するので、赤線の位置でカットして、右側のような形状にします。あとはそのまま組み立てます。

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 組みあがったカップラーを2mmのビスで取り付けます。キットは1.4mmビスの設定なので、1.6mmのドリルで穴を拡大して、2mmのタップを立てました。

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 これで、車体を弄らずにケイディーを取り付けることが出来ました。既存の貨車と連結してみると、高さもぴったりでした。

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 早速貨物列車に組み込んで試運転です。レム5000は、やはり目立ちます。走らせてみると転がりが比較的良いので、推進時などにも特にトラブルは発生しませんでした。これで、このレム5000も他の貨車と同様、自由に入換が出来ることになりました。

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 店レイアウトの貨車もだんだん種類が増えて来ました。国鉄時代の貨物列車は、あらゆる種類の貨車が混ざっていましたから、模型でもなるべく種類を増やしたいところです。あらゆるメーカーのものを混結するのは必至なわけですが、実際に走らせてみると各メーカーのクセがいろいろあって結構悩みます。この写真でもアダチ製品、カトーや天賞堂、ホビーモデルやエンドウなどのプラ製品が混ざっています。ダントツに転がりが悪くて機関車の負担になっているアダチの2軸車、ウエイトのかけ方に問題があるのか、軽すぎて入換の時に脱線する天賞堂のコキ5500、頼りない感じの台車部品だったホビーのホキ2200が意外に安定して走ったりなど、色々あります。出来るだけ均質の走りにするのも課題の一つですね。

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2018年10月23日 (火)

標記を入れました

 貨車というのは結構手間がかかる割に、機関車などと違って達成感が薄いものです。その気になった時にどんどん進めないとまた停滞して、最後は放り投げることになる危険性もあります。お試しワールド工芸のレム5000、細部の色差と標記を入れました。

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 このキットでは、標記はインレタで細かいものまで全部入っています。貨車は複雑な形状のものが多く、インレタが貼りにくい場合も多いのですが、そのような時はインレタを一度クリヤーデカールに転写して貼るという方法があります。枠の形が崩れやすい検査標記などでは特に有効かと思います。

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 白地に黒文字なので、全部貼ると俄然細密感が出て来ます。あとは連結器やエアホースを取り付ければ大体完成です。結構謎っぽいキットでしたが、この辺まで来るとしっかりした感じになりますし、アダチの2軸車と比べて転がりも良いので結構気に入りました。この形式について言えば、トラムウエイのプラ製品もありますが、2軸貨車のガチャガチャとした走行感が出ないのでやはり金属製の方へ行ってしまいます。

 そのワールド工芸の2軸車ですが、結構種類が出ています。

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 トラ90000の籠など、エッチングメーカーが最も得意とするところでしょうし、ヨ3500由来のヨ5000など、面白いものも出ています。大体どういう内容のものか分かったので、この後逐次在庫して行こうと思います。

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2018年10月22日 (月)

塗装の続き

 お試しワールド工芸のレム5000、塗装の続きです。

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 前回塗料切れで出来なかった青帯を入れました。図面に帯の位置がきちんと書かれているので、マスキング位置の設定は問題ないのですが、補強がたくさんある車体に帯を引くということで、どうしても吹き込みますね。目下修整中ですが、帯が入ったことで俄然レム5000らしくなって来ました。

 あとはレタリングや連結器ですが、このキットでは連結器がIMONカプラーの指定になっています。1/87用で小さいことから外観優先でのチョイスなのかもしれませんが、この時代の貨車は入替作業に対応できることが必須なので自動解放が出来るケイディーにしようと思います。外観を崩さないように、天賞堂がバルクの組合せで出している#401N(8番タイプ)でも使ってみるつもりです。

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2018年10月17日 (水)

レム5000の続き

 お試しワールド工芸のレム5000、帯に使う青の塗料を切らせていたので、先に下回りを塗ります。

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 今一つ要領を掴み切れていない管理人作ですが、折り紙細工なのに塗ってみるとなかなか良い感じです。線路に載せると目立たないのですが、ここは自己満足ということで宜しいかと思います。古のエンドウ、ブリキ貨車の床下レベルではいくら何でもという感じはありますし。

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 車体を被せて線路に載せてみました。まだ青帯が入っていませんが、冷蔵車の雰囲気が良く出ていると思います。

 この後未取り付けの部品を取付ますが、何故か指定はIMONカプラーです。貨車は入換が必須なのでケイディーを使用することにします。ハツモノのワールドなので、完成後は様々な走行試験を行います。

 下塗りの乾燥時間不足で塗り替えに追い込まれた小田急2220形と同時進行ですが、両者とも来週には形になりそうです。

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2018年10月16日 (火)

その後のレム5000

 このところ姿を見せていなかった、ワールド工芸お試しのレム5000、塗装に進んでいます。

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 車体を塗っています。色が付くと車体の補強などが浮き上がって来ますが、アダチのヨレヨレの補強材と違って、シャキーンとした印象です。

 16番としては風変わりな構成で、慣れないと組みにくい印象がありますが、塗装してみると悪くないですね。まだ青帯が入っていませんし、下回りもあります。貨車はなるべく車種を増やしたいところですから、こういう感じになるのであれば、ワールドのものも是非仲間に入れてあげたいものです。

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2018年9月27日 (木)

レム5000の続き

 当店遅い夏休み直前ということで、追い込みの仕事もあって中断していたレム5000の続きです。

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 このキットは、何気に床下も凝った造りになっています。これらのパーツが、ロストワックスのブレーキシリンダー以外、全部エッチングの折り紙というのもすごいわけです。不慣れなので苦戦しましたが、大体形になって来ました。まだ付いていない部品もいくつかあります。一通り全部取り付けたら全体の修整をします。

 16番のキットとしては異色の構成なわけですが、やって行くうちにだんだん設計の考え方が見えて来ました。

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 ここまでの全体像です。線路に載せると足踏みブレーキが付いたくらいにしか見えません。

 しかし、これだけ折り紙の床下部品を取り付けても、車輪の回転に干渉しないのはさすがです。そして、アダチの貨車のように必須の部品であるにもかかわらず、足踏みブレーキ部品が別売りだったりするものより良心的に思えます。

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2018年9月20日 (木)

車輪を入れてみました

 「ワールド工芸にチャレンジ」ということで、空いた時間に進行しているレム5000、まだ全部部品が付いていませんが、車輪を入れてみました。

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 単軸台車のフレーム部分も折り紙なので、コの字に折り曲げた部分にはがっちりハンダを流し込んでおかないと、やはり車輪を入れる時に変形します。

 レールに載せてみると、片側の台車にはガタが持たせてありますし、転がり具合もアダチに比べてはるかに良いです。ただやはり重いのが気にはなりますが。EL牽引の場合でも、プラ貨車のような軽いものと混結した場合にどうなのか、というのは完成後にいろいろテストしてみます。この手の貨車では、入換が必須ですから、特に推進した場合などは気になります。 国鉄時代の貨物列車は、なるべく車種を多くしたいので、メーカーや材質を越えて連結したいわけですし。

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 ここまでの全体像です。キサゲなどの仕上げはまだ全然行っていないのですが、アダチの貨車で悩まされる車体の補強リブがすっきり出来るのはポイント高いですね。全部エッチングパーツなので、取付ツメ部分のハンダ付けをした後に、リブ裏側にフラックスをしみ込ませて、車体裏側のツメの部分からハンダを送り込んでやるときれいに流れて強度が増します。エッチングパーツのハンダの流れ方をご存知の方であれば、イメージがわくと思います。ツメの部分だけの点付けでは、手で持った時に変形します。

 Nゲージのガレキが原点のメーカーだけに16番のキットとしては風変わりな構成ですが、だんだんどういうものかが分かって来たので、この後も残りの部品をボチボチ取り付けて完成を目指します。

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2018年9月12日 (水)

下回りに進みます。

 車体が取りあえず形になったので、続いて下回りに進みます。

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 基本的に各パーツを穴に差し込んでハンダ付けというのは車体と同じですが、床板も折り合わせて厚さを稼ぐようになっているのにびっくりです。今付いているブレーキシューも折り紙です。一部ロスト部品はありますが、基本的にプレス部品が使えない、ということのようです。これだと機関車などはかなり厳しいですね。

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 かなり頭を悩ませた軸受回りです。担いバネなど折り紙の3枚重ねです。軸箱はロスト製でピボット対応の軸穴なので、アダチ製貨車より転がりが良いのを期待したいところです。

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 説明書を見るとこんな感じです。かなり???な感じで、これならばロスト製の軸受回りのパーツでも入れてもらった方が良いような気もします。まあ3枚重ねにすれば、担いバネの厚さが出せるというのは分かりますが・・・。

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 取りあえず今日はここまでにして、初めて床板に車体を被せてみました。エッチング板の集合体とは思えないくらいがっちりした感じです。

 要は15年くらい前に流行った、Nゲージの瞬間接着剤で組み立てるエッチングキットと同じ考え方の設計というわけです。それを16番に持ち込むとどうなるのか、ということで、この後もキットの設計通りに進めて行こうと思います。

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2018年9月11日 (火)

車体が形になりました

 お試しワールド工芸ということでチャレンジ中のレム5000、取りあえず車体が形になりました。

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 Nゲージのガレキから始まっているので、手すりや解放テコもエッチング抜きの板状ですが、ストッパーがあって高さ揃えが極めてラクです。お試しなのであえて線材に取り換えることはせず、そのまま組んでキットの設計の考え方を知ろうということです。

 キサゲはまだやっておらず、説明に沿ってハンダ付けしただけですが、キサゲをやる部分が極めて少ないことが分かります。アダチの貨車と比較すると、車体や屋根の補強が簡単にシャープに出来上がるのは極めてポイントとが高いと思います。アダチの貨車では極小アングル材を位置をケガいてハンダ付けしますが、こちらはエッチングパーツを穴に差し込んで裏からハンダ付けします。もちろん車体表面には位置を示すラインもエッチングで表示されています。アダチのパーツ、極小アングルのプレスが甘く、「L」形であるべきものが「し」形でケガキ位置にテープで仮止めしてもきちんと座ってくれなかったりします。

 難点は、ここまでの段階でかなり重いことでしょうか。SLに引かせるのに良さそうな車種が結構ラインナップされているだけにちょっと気になるところです。

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2018年9月 5日 (水)

車体に進みます

 ワールド工芸にチャレンジということで始めたレム5000、説明書の図に沿って車体に進みます。

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 絵で見る限り側板の左右がつながっているだけで、アダチの板状車体キットに似ているように思いますが、実は側板も妻板も折り紙状になっています。

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 側板部品は折り曲げ済みでした。各パーツは裏板も貫通して取り付けるようになっていますが、表側まで貫通していないやや大きめの丸穴からハンダを流し込んで表裏を貼り合わせるようになっています。

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 早速やってみます。エッチング板は熱が回ると一気にハンダが広がりますから、部品取付穴を埋めないようにコテのあって加減を調節します。埋まってしまったらピンバイスでほじくれば良いのは他のブラスキットと一緒ですが、数が多いので面倒ですから、埋めないに越したことはありません。

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 貼り合わせが出来た側板にリブやドアのヒンジといったパーツをハンダ付けして行きますが、全部穴に差し込む方式なので、作業はラクです。側面のリブは屋根のものと同様折り紙状にして厚さを出したものを取り付けるのですが、アダチのテム300のように何の目標もない所にケガキを入れてダレダレプレスの極小アングルをハンダ付けするのとは大違いで、サクサク進む上に仕上がりもシャープです。

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 パーツの付いた側板に、先日の屋根と妻板を組み合わせて箱にします。妻板も折り紙ですから、ハンダを流して予め貼り合わせておきます。車体の基本構成部分なのディテール部品は後回しにして側板にがっちりハンダ付けします。ここは強度優先なので、埋まった手すりなどの穴は後で開け直します。

 ワールドの16番は初めてなので、箱にするのはやや手こずりましたが、何両かやるうちに要領は掴めて来ると思います。箱にしてみると、とにかく側板のリブがすっきり出来たのが気に入りました。

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