東横線アオガエル復活試運転
モーターを交換したものの、連結器が破損するなどして中途半端な状態で放置されていたアオガエル、修繕の上試運転を行いました。ここでまた、問題発生です。
東横線6両時代の5000系は、3+3もしくは4+2の編成を組んでいましたから、頭同士の連結が必須で、この部分の連結器にはポケットが小さく、アームの長いケイディー16を使用していたのですが、これが廃盤になった時に、天賞堂がバルクを組み合わせて、「16タイプ」といったようなものを出しました。その時に、見栄えを考えてアームの短い「8タイプ」を取り付けたものがあって、これがいけませんでした。アームが短いために首振り角度が足りずに脱線するのです。
これが当該の連結器ですが、見栄え的にはこれを使いたくなります。
ポイント通過の時は、連結器が左右に大きく振れますから、カトーのレールでいう場合、#6ポイントでもかなり首振りに余裕を持たせる必要があります。#4ポイントでは、他社のこのような真鍮製の車両の通過はまず無理と考えるべきです。
一応#16タイプにして、連結器取り付け穴をやや後ろに新設して見栄えと機能の両立を図りました。
改造後放置されていた時間が長く、走り込みが足りないので、連続走行させます。ポイント通過の問題もきれいに解決です。残る問題は、この電車がかなりタイトな構造なので、ジョイント伝動の場合、ウエイトとの干渉でノイズが出やすいことでしょうか?これこそ例のシリコーンチューブの出番なのかもしれません。この電車、直角カルダン車ということで、音もなく滑るように走っていましたから、余計なノイズが出ると興ざめですね。この後、その辺の実験もしてみたいところです。
ちなみに、この東横線の6両編成、へそ曲がりの管理人らしく、一方は標準のMc+T+Mcですが、もう一方のかたまりはMc+M+Mcのオール電動車、6両編成でパンタが5つ並ぶ編成にしてあります。もちろん、模型でも5M1Tです!その後この編成は、東横線撤退後は半分に分割されて、片割れは目蒲線でそのままオールMの3連で使用されていました。
この電車は、黎明期のカルダン駆動車ということで、まだ旧性能車の思想から抜けきれておらず、1M方式だったので、編成は自由に組め、編成替えも頻繁に行われていました。
アオガエルが消えて久しく、アーチ屋根の東横線渋谷駅もなくなりましたが、管理人の東横線原体験として、東横線は、あの緩やかなカーブの渋谷駅でアオガエルが恐ろしいほどの隙間を開けて止まっていた、というのが今でも強く印象に残っています。
1998年の鉄模連ショウ記念製品として発売されたものですが、18年経ってもまだ完成の域に達していません・・・。
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