取りあえずハンダ付け組立も終わったので、塗装に移ります。車体のような大きな面積の塗装は基本的に吹き付けになります。エアブラシ、缶スプレーなどいくつかの方法があります。それぞれに長短がありますので適宜使い分けます。
管理人は出来るだけ楽をして、それなりに見られるものにしたいという、ムシのいいことを考えています。作業をパターン化するのも能率を向上させるポイントになってきます。あまり役に立たないと思いますが、ここでは管理人の標準的な作業をご紹介したいと思います。
真鍮製車体を塗装するに当たって頭に置いておきたいのは、以前広く使われていたマッハ模型の塗料や副資材関係、卸売りを止めてしまいましたので、直販で購入する以外入手できなくなっているということです。シールプライマーのような良く使うものはもう殆ど市中にはないかもしれません。
そこで、マッハ以外の安定して入手できるものを使用するというのが第一の条件になってきます。
まず最初に必要なのはプライマーです。マッハのシールプライマーは卸を止める前後にまとめて取って置きましたが、さすがにもう完売になっています。クレオスのMrカラーのメタルプライマーは食いつきが弱いことで有名です。何か良いものはないか?ということで行き当たったのがこれです。
東急ハンズなどで売っています。以前、これを使っている方から、どうもぽろぽろ剥がれるというお話がありましたので、原因を調べてみました。
これはいわゆる日曜大工に使うものなので、模型用に比べて粒子が大きく、遠慮がちに吹くと水玉模様状態になって、プライマーの隙間になっている部分が虫食い状に剥がれることが分かりました。一方でこのプライマーは割合サラサラした感じです。やや多いかなと思うくらいに吹いても自然に平らになってくれます。そんな特性を意識した吹き方をするとぼろぼろ剥がれてくることはなくなりました。「非鉄金属用」と書かれたアサヒペンの製品だけにかなり強力です。
車体の色の方は、下地がしっかり出来ていればGMスプレーが一番手っ取り早いですね。最初に#19西武ベージュで車内を塗ります。本当はもう少しピンクがかっているのですが、白色LEDで照らしたときの感じが良いのでこれを使っています。乾いたら窓をふさいで外板の塗装です。
はじめに内側に凹んでいたりして吹き残しの出やすい部分を吹きます。車内が新性能電車や気動車に似せてデコラ張りに改修された車はブルーですので、GM#7の青15号を使用します。次に車体全体を均等な色になるように吹き付けます。一度に塗りつぶそうとすると厚塗りになって、大涌谷の黒たまごを茹でている温泉みたいにあぶくが出てきて失敗しますから、やや薄めに2~3回に分けて吹きます。
取りあえずブルーが完了です。一晩乾かして明日は屋根に移ります。
GMの缶スプレーは、もともとNゲージに使うものとして企画されていますから、ノズルの穴もクレオスのMrカラーより小さく、塗料の粒子が細かいのです。従って16番に使う分には特に問題はありません。下地をしっかりさせておけばすぐに剥がれることもないので、マッハが入手困難な現在、代替品としてお奨め出来るかと思います。
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