照明の調整
一応形になったマニ36ですが、走らせて見るとこの車両だけ照明がチラチラします。他の車は問題ないので、この車に問題があるはずです。照明がちらつく時は車輪が汚れていると言うこともありますが、真鍮製モデルの場合、他にもいくつかチェックすべき点があります。完成品の場合も同じような構造ですから参考になるかと思います。
同じ16番でもプラ製品の場合はNゲージを拡大コピーしたような構造なので、Nのメンテナンス方法とほぼ同じですが、金属製品で使用されている台車を見るとちょっと様子が違います。台車枠は台車ボルスターに対してある程度動くようになっています。そして、車輪は片側が絶縁されたものが使用されていて、進行方向前側の台車に+の電流が、後の台車に-の電流が流れています。台車にガタツキを持たせることで線路の凹凸を吸収するとともに常に全部の車輪がレールに密着するようになっています。
ですから、台車がきちんと組み立てられていないと通電具合が悪くなるのです。台車枠をボルスターに締め付ける時にビスがボルスターを噛んでいれば、走行時に車輪がレールから浮いたりします。
また、センターピンに挟んであるスプリングも重要です。このスプリングは台車枠からボルスターに上がってきた電気をセンターピンを通して床上側のラグに送り込む接点の役割を持っています。台車ボルスターやセンターピンときちんと接触していなければなりません。
このあたりを再調整してみると、今度は安定して点灯するようになりました。
元々、照明など全く考慮されていないキットですが、調整の要領を押さえておけば、完成品では殆ど省略されている荷物室側の尾灯も点灯させられるようにして、どちら向きにでも連結できるようにするなどといったことが簡単にできるようになります。窓に檻の付いた貫通路をを後にして走るというのも荷物車ならではの魅力です。
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