戦後型オハ35、続いて屋根の塗装ですが、今回は以前から温めていたことをやってみました。
今回のものは鋼板屋根の設定ですから、ねずみ1号あたりが設計上の塗色なのでしょうけれど、早々に褪色して白っぽくなり、車体色と強烈なコントラストになっているものを多く見かけました。既存のマニ36やスハ40ではねずみ1号を使用しましたが、割と落ち着いた感じでまとまってしまいましたので、今回はより白っぽい感じの灰色9号を使ってみました。

ちょっと白すぎる感じですが、この後例の「秘伝のタレ」によるウエザリングや艶消し処理を施してみます。実車はこの状態の後しばらくすると、屋根全体に赤さびが浮いて実に汚らしくなっていました。敗戦直後ということで、材料も良くなかったのかもしれません。同様に車内の床などもスハ43などとは明らかに異なる節目だらけの木材が使われていました。果たしてウエザリング処理をするとどうなるか、というのはこの後店に持ち込んでからになります。
今回のもう一つのテーマは、昨年発売されたチップLED式の「エンドウ室内灯」を客車に使ったらどうなるか?ということです。

白熱灯仕様という設定ですから、5ヵ所にある白色LEDをクリアーオレンジに塗って電球色に化かします。そして、天井に取り付けてあった金具に固定します。
旧製品のプリズムに比べて格段に薄くなりましたから、工房ひろの仕切り板が予め取付てあっても問題なく取り付けられます。工房ひろの仕切り板は、エンドウのユニットライトのプリズムを避ける欠き取りが設けてあります。今回のものは基盤へのリード線が一端にまとめられたので、便所を配線ダクトとして活用することで、外から見えるリード線を完全に排除できるのも大きいですね。便所と反対側へは通路にテープで固定してしまえばよいでしょう。
さらに、旧形客車の蛍光灯改造は客室内だけで、デッキや洗面所は白熱灯のままでしたから、両端をクリアーオレンジに塗り、中間部はそのままにすることで、光の色違いを表現できるわけです。
前回手抜き部品として国電でテストしてみましたが、意外にこの部品、応用範囲が広そうです。まだ作業途中ということで結線できませんから、点灯テストはこの後です。
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