震災復旧スハ33、取りあえず完成
先の大震災で棚から転落して、屋根に陥没が発生したスハ33、代替で製作していたものが、レタリングを入れて取りあえず完成しました。
スロ54の冷房化などで、重量増加を抑えるため、これらに台車を供出し、代わりにはじき出されたTR47を履かせた形式です。最後は福島地区に集中して、主に東北線交流区間南部で運用されました。この地域の列車を再現するには、ED71とともに欠かせない形式です。
震災で被災したものは、一般的なHゴムドアでしたが、再興にあたって写真をあたってみると、関東甲信から南東北で割合見かけたダルマ窓の個体を発見しました。地域性をより強く出すために、そのスハ33-2673としてまとめました。但し、4枚全部ダルマ窓だったかは不明ですから、あくまでも地域性を強調したイメージモデルです。プロトの写真を見ると、ダルマ窓でも窓が大きいタイプ。これは工房ひろから出ていますので、それを使いました。
もろスハ32の車体に、ダルマドア、台車は戦後型のTR47と、いかにも怪しげな旧型客車、という雰囲気になりました。まだ「秘伝のタレ」は吹いていませんが、店レイアウトの客車に、全検直後のきれいなものが1つもいないので、このままにしておくのも一興かな、ということで当面このままにしておきます。
配置が「仙コリ」ということなので、ED77の列車に組み込んでみました。カトーのしょぼいガタガタ線路が、微妙にED77とマッチしているのは気のせいでしょうか???
いかにも亜幹線という風情の、61系に挟まれた編成です。ダルマ窓と牽引機関車が、地域性を表現しています。ED77の忙しいジョイント音と、磐梯山を眺めながら、右へ左へと大きくカーブしながら会津盆地へ下って行く、あの風景を思い起こさせる列車になりました。
一度は歩けなくなって車いすになった管理人ですが、今もこんな列車があればまた乗って、どこまでもどこまでも行きたいですね。そんな気力と実力を取り戻して間もなく復活5周年です。
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