今日はスハ33の試運転を行いました。
緩急車ではありませんので、列車の中間に連結される場合がほとんどですから、今日の試運転も列車の中間に連結して行いました。客車の場合、チェックすべき点は主に連結器と台車あたりになります。連結器は他車と著しく高さが違っていると線路の凸凹で自然開放することがありますし、首振りがスムーズでないとポイントやカーブの出入り口で脱線する原因になります。端梁のディテール部品との干渉もチェックしておきます。
しかし、こうして形式写真風に写してみると、一見スハ32だけれども、よく見ると台車がヘンだなあ、というこの形式ならではの特徴がよく見えてきます。
牽引は完成間もないED75、10系軽量客車や35・43系列などのさまざまな形式がごった煮のように連結された列車は、紛れなく1980年代前半ごろまでの東北本線の普通列車そのものです。最後は福島にまとまっていたスハ33が加わったことで、この列車は東北線であるということがいっそう強調されたのではないかと思います。管理人が学生時代に北海道へ旅行した時のアプローチはまさにこんな列車でした。丸一日揺られてたどり着いた青森からは、3時間50分の青函連絡船の旅。北の大地は鉄道だけでは行くことの出来ない、本州とは全く異なる別世界でした。そして、現在のようにマニュアル本に従って行く「青春18きっぷ」の旅とはまったく違った「鈍行の旅」がそこにはありました。
もちろん、スハ33の試運転結果はすこぶる良好でした。端梁関係のアレンジもまずは成功だったようです。
試運転に際して、軸受けからのキシミ音が気になっていたED75にマッハのLPSオイルを差してみました。
これだけで、キシミ音の解消はもとより、起動時の動きが実に滑らかになりました。ただし、レール面や車輪の踏面にこぼすと空転の原因になりますから注意します。
機関車だけでなく、1両の客車キットからもいろいろな楽しみが出来るということがお分かりいただけるかと思います。
この後、この普通列車関連としては、今までまだここでは取り上げていない、オハ35系戦後タイプに代表されるキノコ妻板のものの組み立ても取り上げてみたいと思います。
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