2012年4月19日 (木)

気動車の屋根は

 気動車の屋根でやってみたいことがありました。客車と同じ考え方で、ウエザリングを施します。生きている気動車の雰囲気をいかに再現するか、というのがテーマです。

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 まずは、客車と同じようにレッドブラウンを薄く溶いたものをエアブラシで下回りに吹きます。最後は艶消しクリアーで仕上げます。

Yane2_4

 屋根はまず先端部分を中心に、レッドブラウンの錆系エキスを吹いた後、排気のススを表現します。このスス汚れは、車両によって全く異なりますから、汚れの少ない車両、酷い車両と、1両ごとに設定を変えると良いかと思います。このキハ26は、やや強めという設定です。

 錆表現の上に、薄く溶いた黒をグラデーションをかけるように吹きます。もちろん排気口付近を一番強めにして、あとは排気が自然に流れて汚れたようにします。気動車の屋根の汚れ方は、極めてパターン化しにくいですから、逆に隣の車両と全然違っていても、不自然な感じになりません。

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 軽めの汚れのキハ17、とやや汚れのきついキハ26の2両編成です。気動車編成のポイントは屋根のスス汚れだと思います。完成品をそのまま連結しても雰囲気は出ないと思います。電車と違って、検査周期は1両ごとに違っていましたから、当然、各車のコンディションも違っていたのです。でも、強めに汚すにしても、ポイントは「腹八分目」ですね。汚し過ぎるとただ汚いだけになってしまいます。でも、寄せ集めの長大編成の場合、屋根のまだら模様も必須のものなのです。

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2012年4月12日 (木)

ひとまず完成

 キハ26、ワイパーがついてひとまず完成状態になりました。ウエザリングが残っていますが、機材が故障したので、代替のものが届き次第やることにします。

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 運転重視ですから、ディテールはあっさり目ですが、雰囲気は出せたかと思います。

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 サボに文字を入れてやると、生きている感じになってきます。この後排気管や床下のウエザリングを行えば一層良い感じになるかと思います。


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2012年4月 7日 (土)

走行調整

 引き続きキハ26の馴らし走行と調整を行います。特に異音などもなく走るのですが、ポイント部分で一瞬不安定な動きをするのに気づきました。

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 ポイント区間では、台車が左右に振れますから、トラブルが発生しがちです。特にMPギアシステムは、この形式専用ではなく、汎用設計のものですから、その都度長さを決めて切断する伸縮軸あたりに原因があることが多いものです。そのあたりを疑ってみました。

 伸縮軸を1mm程度カットしてみたところ、見事にこの症状が消えました。

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 直線区間での走行も軽くなったように思います。MPギア本来の、見ていて安心感のある走りになりました。

 来週はフィニッシュの仕上げを行って、ひとまずの完成に持ち込みたいところです。




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2012年3月31日 (土)

標記入れにかかります

 試運転で好結果が得られたキハ26、標記入れに入ります。資材がまだ全部揃っていませんので、出来るものからやります。

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 配置標記は、キハ17に続いて左沢線のイメージということで山形気動車区の「秋カタ」にしました。

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 大したディテールを付けていない連結面ですが、くろま屋新製品の55系標記を入れてみました。のっぺらぼうよりは良いかな、という考え方で。もちろんこの品番2118には、55系各形式のものが含まれています。

Kuroma

 今回、妻面標記で使用した新製品2点です。#2112の方は、キハ58系あたりでも広範囲に使えますので、是非お試しください。







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2012年3月30日 (金)

3両試運転

 昨日に続いて、今日はキハ52を連結した3両での試運転です。

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 このキハ52は、フジの車体にエンドウのキハ58用完成動力ユニットを取り付けた構造です。模型でも2エンジン車は両台車駆動にして、馬力を稼ぐというのも面白そうです。そのうち出てくるであろうキハ58あたりでやってみたい方式です。

 そのキハ52を連結して3両編成で走らせてみます。

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 全車が動力車ですが、これまた実に気持ち良く走りました。一応各車ともLN14またはLN15のコアレスモーターですが、CN16モーターの場合、パワーや回転の安定性がかなり落ちますから、ここまできれいには協調しないかもしれません。CN16使用の古い完成品などを混ぜ込む場合には、モーターを換装した方が良いかもしれません。

 どうにか気動車の標準的な動力構成が構築できたようです。




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2012年3月29日 (木)

キハ26レイアウト試運転

 今日はキハ26のレイアウト試運転です。まずは連結器を取り付けて、単車でのテストです。

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 カーブ区間やポイント区間などでの異音の発生もありません。

 続いて連結試運転です。

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 モーターがLN15のキハ26とLN14のキハ17の混成ですが、実にスムーズに走りました。問題がないことが分かったので、車軸にいつものセラミックグリスを詰めて連続走行です。

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 データイムの2両編成でも、全然関係のない車種同士が連結されていた左沢線のイメージになりました。朝ラッシュの8両とは言わなくても、高校生の下校時間の4両編成くらいのものにすれば、あの時代のまだ活気の残っていたローカル線のイメージが再現できそうです。

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 そして、レイアウトで隣に並ぶのは、やはりこれですね。ED78は、山形を超えて、羽前千歳から仙山線の仙台まで運用されていました。今の自動放送のような血の通わない声でなく、駅員さんの肉声で、列車の発車の都度、山形駅の駅本屋内に流れていた放送を思い出します。「3番線の左沢行きが発車いたします」。東京の国電区間にはない、地方主要駅の貫録のようなものを感じたものです。

 とりあえず走行はOKなので、ナンバーリングなどに進みます。

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2012年3月28日 (水)

いよいよ店レイアウトへ

 ライトにレンズが入って、いよいよ店へ持ち込めるところまで来ました。

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 あと取り付けるものは、ワイパーとかですが、引き続き検討課題になっているのは、エアホースをどう取り付けるか、といった点です。また、この車両は便所がオーバーハング部分にあるので、便所の垂れ流し管なども取り付けると効果的かもしれません。その辺はこの後ちまちま考えることにして、先ずは走行の調子出しとレタリングに進みたいと思います。

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2012年3月27日 (火)

引き続き仕上げです

 タッチアップと小パーツの取付の続きです。ホロを取り付けました。エコーの気動車用のものですが、そのまま接着したのでは取れやすそうに思えたので、ホロにφ0.4の真鍮線を植えて、取付位置に開けた穴に差し込んで接着するようにしました。

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 前回のキハ17は正面のホロなしでしたが、それと背中合わせになるこの車両は、正面ホロ付です。 気動車のホロは客車のように両側から渡すのではなく、片側から渡すだけなので、線区ごとに方向を決めて片側だけに付いています。ホロワクの色はグレーだったり黒だったり、車体色だったりとまちまちですが、見つけた資料写真のものが黒だったので、それに倣ってみました。前照灯はまだ電球が剥き出しですが、この後レンズを入れます。昔はこれで十分通用したのですが・・・。

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 もちろん運転台のない側も含めての話ですが、模型的な見栄えを考えて、連結面側にはすべて取り付けておくことにしました。走行をメインに考えているので、連結面側はごくあっさり目にしてあります。ここに新製品の標記インレタを入れれば、いくらか細密感は増すかな?と考えています。貫通ドアは、キットに含まれませんが、似たような形状のものに多少手を入れて取り付けました。「無いよりは良いでしょ」くらいの感覚です。キハ17のキットに入っているものの分売があれば一番良いのですが・・・。

 あと一息ですが、機関車や客車とは勝手が違うので、思いの外時間がかかっています。

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2012年3月26日 (月)

照明の配線

 完成が近いキハ26、照明の配線を行いました。前照灯と尾灯は原始的な電球方式ですが、光の色合いが自然な感じなのが気に入っています。

Kiban

 いつものダイオード基盤を用意します。

Kiban2

 配線をします。ダイオードを倒してあるのは、この基盤を床の中央に取り付けるので、ダイオードが座席と干渉しないようにするためです。

 前照灯、尾灯、室内灯をそれぞれ配線して点灯テストです。

Test1

 前照灯にまだレンズが入っていませんが、レンズを入れればもう少し落ち着いた感じになるはずです。

Test2

 前照灯と尾灯は、便所付近の床に取り付けたスイッチでON-OFF出来ます。車内は、先のキハ17の白熱灯に対して、こちらは近代的な100番台ということで蛍光灯色の照明です。 昔、夏の夜の左沢線でそんな列車に乗りましたが、窓を開けていると暗い白熱灯のキハ17には、それほどたくさんは虫が入ってこないのですが、明るい蛍光灯の車はすごかったですね。ツマグロヨコバイといったウンカの類から大きなガ、メタリックグリーンのコガネムシ類、さらには巨大なシロスジカミキリなどなど。シロスジカミキリはちょっと気になったので、手で摘みあげたら、あのニッパーみたいな口で思い切り噛みつかれましたね。 そんなことも、あの時代のローカル列車の旅の醍醐味の一つだったのかもしれません。

 一応点灯試験もOKなので、タッチアップの残りとレンズ類の取付を行って、週末には新製品の標記インレタを貼るところまで進めたいと思います。

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2012年3月19日 (月)

動力伝達部分の組立

 次に動力伝達部分の組立です。MPギアシステムによる片台車駆動方式ですが、パワートラック使用を前提にしたキットの床を使っていますので、お手持ちのパワトラ動力のものをMP動力に改造する際の参考にしていただけるかと思います。メーカーから出ている「MPギアの使い方」という本も参考になりますから、併せて読んでおくと理解しやすいかと思います。

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 モーターがLN15ですから、1.5-2.0のジョイントを使います。モーター側の軸がφ1.5、ギア側の軸がφ2.0であることを表しています。そして、同じサイズのもので「タイプⅡ」というものがありますが、これは伸縮軸のはめ込み部分が短いタイプで、ジョイント部分の長さが取れない場合に適しています。

 今回の場合、タイプⅡの方が良かったのですが、生憎手持ちがありませんので、「タイプⅡもどき」に改造して使用します。

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 ユニバーサルジョイントの伸縮軸が嵌る部分を短くします。モールドに合わせて切断すれば、タイプⅡとほぼ同じ寸法になります。

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 切断した状態です。反対側も同様に加工します。加工が出来たら所定の場所に取り付けます。

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 この時に注意すべき点は伸縮軸で、長すぎると突っ張って台車が傾いてしまい、短すぎると、少しでも首を振ると伸縮軸がすっぽ抜けてしまいます。最初、少し長めに切っておき、具合を見ながら少しずつカットして行くと上手くできるようです。

 この時に、ウエイトの取り付け穴を開けますが、台車の首振りとジョイントの動きを妨げないように、ウエイトを出来るだけモーター側に寄せるようにします。

 ウエイトは、最近追加された小型車両用のEを使用しますが、これでもまだ幅が広いので、現物合わせで削って収まるようにしておきます。それほど重量もないので、無くても良さそうですが、ジョイントの抜け止めとして取り付けておきます。

W1

 ウエイトを取り付けた状態です。完成品では、床下機器の大半がグレーだと、ウエイトもグレーに塗っているものを見かけますが、本来はないものだけに黒く塗って目立たなくする方が賢明だと思います。

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 こんな角度から見ても、ウエイトがグレーであれば、かなり目立ってしまうはずです。

 こうして、パワトラ動力の気動車がMPギア駆動になるわけです。あとモーターの配線をすれば走ります。キハ17で好結果を得られた方式ですが、これによってあらゆる車種を混結してもスムーズに走り、すべての車両を動力車とすることで、編成の制約もなくすことが出来ます。

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