2200形の製作が進行して、ブツ6+HE車の10両急行も現実味を帯びてきているので、HE車の調整も進めています。

特にポイントを通過する時に短絡が発生していたのですが、この原因が意外にもクハ車の台車でした。台車はオリジナルのロスト製で一応「クハ用」と「デハ用」となっていましたが、実態は同じもので軸穴がピボットかプレーンかの違いでした。
この電車の大きな特徴は、デハ車の車輪がφ910、クハ車の車輪がφ762ということで、模型でもそれぞれφ11.5、φ9.5ということになります。実車では双方の台車も似たようなシルエットでありながら、クハ用は一回り小さく、車輪径の違いに対応して軸バネの長さも異なっていました。台車の形式も、デハ車がFS330、クハ車がFS30となっていました。
取りあえず説明書の文言に沿って、クハにはφ9.5の車輪を入れてあったのですが、これでは台車枠が下がり過ぎて、特に転轍器の付近ではレールに接触して短絡するわけです。カツミ製品ではその辺もきちんと作り分けられていたと思いますが、直営店限定の台車ももう手に入らないでしょうし、取りあえずφ10.5の車輪に交換して解決しました。電動車はφ11.5なので、気持ちだけですが車輪径の差を付けることが出来ました。
似たような形状の台車が他に全くないので、作ってくれるのは有り難いですが、そこまでやるならクハ用のものもきちんと作って欲しかったですね。まあ、このメーカーらしいと言えばらしい話ですが、結構いい値段しますから・・・。床下機器も、似ても似つかない京成電車の流用と思える東洋電機タイプのものが入っていました。管理人は、ネットオークションで比較的安価に捕獲したので、モデルワムの、同じ三菱製の長野電鉄新OSカー用などを使用して、適当に料理しましたが・・・。

取りあえず、まともに走るようになったので、次は前頭部の連結器です。最近エンドウの密着連結器をお買い求めの方は気付いているかもしれませんが、取付穴の周囲がヤスられています。これは、そのまま付属の段付きネジで取り付けるときつ過ぎてスムーズに首を振らないからなのです。FM併結試運転では、連結器とともにネジも首を振って、最後には連結器がすっぽ抜けるという事象が発生しました。電連付きのものは削られていませんが同様です。ダミーカプラーの代用的な使い方では問題ないのですが、様々な組み合わせで併結する小田急では大問題です。先頭台車が動力台車の2200形の復元バネとともに、こちらもスムーズに動くようにしておきました。
超満員の湯本急行とか、あまり良い思い出のない車型ですから手間をかけたくないというのもあるのですが、全29編成ということで一時期の小田急の主役でしたから、ちゃんと走ってもらう必要はありますね。

しばらくこの変則6両で走らせて、問題がないかを確認します。ネジの緩みとかは、ある程度走らせないと分からないので。
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