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2021年10月31日 (日)

奄美屋の小田急旧5000形を始めます

 何となくネットオークションを見ていてふと目に留まった奄美屋の小田急旧5000形、かなり安価で落札してしばらく中身を検討していたのですが、大体のイメージがまとまったのでスタートします。基本的には店レイアウト既存のFM車やHE車と併結できること、古いキットですが、なるべく今風に見えるようにするのが目標です。

 最初は床板から手を付けます。

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 クハ車の床板です。昭和の設計なので、センターピンも下から締めるエンドウの旧製品や日光のものを使用する前提です。

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 デハ車は各車天賞堂の旧パワートラックを使用する設計で、パワトラの背中の盛り上がり分を吸収するために動力部分はこのような構造になっています。これをMPギヤ改造を行って使用します。

 旧5000形は、HE車などと同様、クハの台車は小ぶりで車輪径もφ762mm、デハはφ910mmと異なっているのが特徴ですが、この頃の製品では外観が類似している9000形のFS385を流用するのが定番でした。こちらは千代田線直通の関係もあってか車輪径φ860mm、軸距離2100mmの標準サイズになっていました。最近の韓国製モデルでは、クハ車とデハ車の台車作り分けがあるのかもしれませんが、あの手のものは台車の分売がないので、取りあえずFS385を使用します。ただ、今の時代ネットオークションなどに投げられてこないとも限らないので、それも考慮しておきます。

 先ずはクハの床板です。

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 MP対応センターピンに入っている床板ワッシャーをハンダ付けしてMP対応に改造します。これで車体アングル、裾から3mmのエンドウ、カツミ規格にすることが出来ます。FS385の場合はそのまま取り付けられますし、もし運よく正式なFS075を捕獲できればφ9.5車輪ということで、センターピン部分に0.5mmのスペーサーを嚙ませれば高さが揃うことになります。

 車輪径の違いによる高さ合わせは、モリヤスタジオの103系でアングル高さの設定がややこしく書いてあって、散々振り回されたのですが、最終的にMPギヤ使用の場合の標準寸法を基準にして調整するのが一番明確であるというのが分かりました。使用する部品も常時手に入るので、あとからの対応もし易いと思います。

 まあ、昭和のキットなので、その辺はおおらかだったということで、勝手にいじることにします。どう見てもこの車体、昭和50年代後半にタニカワが「高級技能者用」と称して、6両13,000円という破格の値段で出していた2600形がベースですし。他にHE車が10,000円というのもありましたが。これも後に奄美屋がやっています。何故か京成電車の床下機器が付いていましたが・・・。タニカワはどちらも台車も床下機器もなしでした。

 ネットオークションで格安に捕獲した古いキットをどう料理するか、という今風の観点で進めて行こうと思います。

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2021年10月30日 (土)

キハユニ15 尾灯の改修

 連結器を首の長いタイプの密着自連に交換したキハユニ15、試運転の時に尾灯の光具合が左右均等でないのが気になりました。

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 5年位前に製作したものですが、当初従来の電球式だったものをモデルシーダーのLEDモジュールに取り換えていました。ただ、ファイバー式のまま光源をLEDに変えただけだったので、ファイバー式の弱点がモロに出た格好です。おまけに配線を間違えていて、スイッチが機能しない状態なのも発見しました。先頭に出ることが多い車なので見落としていたようです。

 エコーの形の良いテールライトを使用しているので穴が小さいのですが、尾灯も最近の方式でひとつずつ裏にチップLEDを接着する方式に変えてみました。

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 今度は完璧です。気動車は、その性格上散発的に作ることが多いので、どうしてもこういう問題が出て来がちですね。

 

 連結器と尾灯を変更した状態で再度試運転です。今度はエンドウの旧タイプ室内灯が気になりますが、半導体不足で例の蓄電式室内灯がしばらくお預けです・・・。

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2021年10月29日 (金)

気動車連結器の調整

 国鉄型気動車の連結器は密着自動連結器が使用されています。一見普通の自動連結器に似ていますが、全体の大きさが小さく形状もやや異なります。機関車や客貨車の自動連結器と比べると華奢な感じがします。

 16番では比較的近年までこの形状の連結器はダミーのものしかありませんでしたが、現在はIMONカプラーのシリーズに密着自連もリリースされています。エンドウの気動車完成品などもしばらく前まではダミーの自動連結器、その後はケイディーカプラーが付いていますが、何年か前に出たキハ54-500キットでは、このIMON密着自連を使うように書いてありました。

 気動車の場合、客車と違って終点での折り返しの時も機回しの必要がありませんから、ケイディーのような自動解放の機能も必ずしも必要ではないので、スタイル優先ということで管理人の気動車もIMON密着自連に統一しています。

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 キハユニ15に取り付けた事例です。IMON得意の1/87ですからやや小ぶりになりますが、気動車の華奢な連結器の印象は表現できます。

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 正面から見ると、ケイディーを取り付けたものよりだいぶ印象が良くなります。

 16番標準のM2.0ビスで取り付けるものには首の長さで2種類あって、黒色のものではHO-221とHO-225があり、さらに成形色が茶色のものもあります。密連カプラーと同様、小型のカプラーポケットに伸縮機構も組み込まれています。そうなると連結間隔を詰めたいということで、短い方をチョイスしたくなるのですが、1/87ということで、それだと首振りが足りず隣の車と接触してポイントなどで脱線します。

 管理人もいろいろ実験してみました。良くありそうなフロアレイアウトなどを考えると、店の試運転用レイアウトのR730のカーブと6番のポイントは現実的だと思えるので、この条件でやっています。

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 首の長いHO-225を使用した事例ですが、このくらいの間隔であれば十分でしょう。伸縮機構もあるので、6番のポイントもスムーズに通過します。

 気動車は思い付きでその時目に付いたものを随時作っていたのですが、その都度新しいものを取り入れていたので、それっきりになっているものもありました。いろいろ連結して走らせると変なトラブルも出て来るものです。そんな中でIMON密着自連を使用する場合は、首の長い方を使った方が無難であるという結論になりました。キハ55や58のように車体の長いものが混在する場合もありますし。

 スタイルと機能性を両立できるパーツとしてお勧めです。

https://ms-sagami.raku-uru.jp/item-detail/525576

↑こちらで販売しておりますので、ぜひお試しいただきたいと思います。

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2021年10月28日 (木)

大容量蓄電式室内灯のお知らせ

 先日お知らせいたしました大容量蓄電式室内灯ですが、蛍光灯色のものが完売になっております。

 白熱灯色のものは少量残っておりますので、↓よりお買い求めください。

https://ms-sagami.raku-uru.jp/item-detail/253619

 世界的な半導体不測の影響で、キャパシタの入手が難しくなっているとのことで、再生産までは少なくとも半年くらいはかかるとのことです。

 再入荷の見通しが出ましたらこちらでお知らせいたします。

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2021年10月27日 (水)

大容量蓄電式室内灯についてのお知らせ

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 ご好評をいただいておりますモデルシーダーの大容量蓄電式室内灯ですが、世界的な半導体不不足の影響でキャパシタの入手が困難になったため、しばらく再生産が出来ないとの連絡が来ております。キャパシタの入荷が今のところ半年後とのことで、入荷次第再生産したいとのことです。

 今回、残っていた分が少量納品されていますが、しばらく間が開きますので、お入り用の方はこちら↓よりお買い求めください。

https://ms-sagami.raku-uru.jp/item-detail/246168

 また、電球色のものも同様になりますのでよろしくお願いいたします。

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2021年10月26日 (火)

走行試験の続き

 エンドウのトム50000、機関車次位に連結して走らせると後ろに連結された転がりの悪いアダチの貨車に影響されるようで浮き上がることがあるのが判明しました。

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 そのせいなのかを確かめる意味で、今度は後ろから2両目に連結して走らせてみました。今度は浮き上がることもありませんし、推進運転の時も問題ありませんでした。推進の時はカトーのワム90000も浮き上がっていましたから、やっぱりアダチの貨車が原因のようです。

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 床周りがダイキャストのナカセイのトラ55000は全くトラブルを起こさないので、トム50000ももう少し重くすれば良さそうな気もしますが、砂利でも積まない限り、空車状態では構造上難しそうです。

 アダチの貨車の単軸台車は、単純にエンドウのピボット車輪には取り替えられませんので、何か対策を考える必要があります。2軸貨車の走行調整は結構難しいものがあります。

 後ろ寄りに連結して走らせたところです。アダチの貨車は、ここからしか出ていない形式も多いですし、真鍮製なのでガチャガチャという2軸貨車の雰囲気が出て良いのですが・・・。まあ気長に考えることにします。

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2021年10月24日 (日)

走行改善試作トム50000の仕上げ

 試作的要素の強いトム50000ですが、貨物列車に連結した時に他の貨車と調和するように仕上げます。

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 ナンバーなどを一通り入れた状態です。足踏みブレーキにも白を入れておきます。

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 その上から錆色のウエザリングを施して、最後に艶消しクリアーを吹いておきます。

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 内側は積み荷の関係から、サンド系またはアース系のウエザリングを施すと良さそうです。これは次の課題です。

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 既存の貨物列車に連結してみました。貨車は窓がないので塗装を丁寧にやるとブラスもプラも見分けがつかなくなります。それだけに簡単なプラキットでも丁寧に塗装してレタリングを入れてやるというのが大事になってきます。 機関車次位に連結して試運転です。さすがに後退する時は転がりの悪いアダチの貨車がブレーキになって脱線することもありましたが、前進の場合は問題なく安定して走りました。アダチの貨車の走行をどうにかしないといけないみたいです。

 

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2021年10月23日 (土)

走行改善試験無蓋車の続き

 補充を工夫して安定走行を得ようとする無蓋車の続きです。走行性能は大体良さそうなので、外観の仕上げです。

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 車体の黒は、ワム70000とは別のメーカーの塗料で塗装しました。木製あおり戸ということでニュアンスを変えてみました。あとは標記入れです。黒い貨車では標記が目立つので、これを入れるだけで簡素なプラキットの貨車も俄然リアルになります。貨車は形態的にインレタが貼りにくいことも多いですが、その場合はクリヤーデカールに転写して、デカールとして貼るようにしています。この場合、クリヤーデカールはプラモのマニア用の品質の良いものを選ぶ必要があります。品質の悪いものを使用すると、最後にオーバーコートをかけた時に、フィルムが浮き上がって見えてしまいます。まだ仕上げ前ですが、最終的にはワム70000のような感じになるはずです。

 

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2021年10月22日 (金)

エンドウプラ貨車走行改善実験 その2

 ED71の補充で余った鉛板を入れたエンドウのプラキットベースのワム70000、走行性能がかなり向上したので、続いて無蓋車でテストしてみます。

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 店レイアウトにある頂き物のナカセイのトラ55000です。

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 床周りが丸ごとダイキャストなので走行は安定していますが、両数が増えると重くなりすぎるのが難点です。ルーツはエーダイ製品だったと思いますが、車体はナカセイを経てエンドウのプラキットに引き継がれていたはずです。

 エンドウのプラキットはワム70000のようにブレーキシリンダーなどをモールドしたウエイトボックスに真鍮厚板のウエイトを入れる構成ですから、無蓋車の場合は果たして?という感じです。気になっていたので、エンドウのトム50000を題材に実験してみることにしました。

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 例によって残り物の鉛板をウエイトボックスに接着します。

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 車体はストレートに組み立てます。これもエーダイ由来のものだったはずですが、カプラーのネジ穴がバカ穴だったりと、ワム70000とはだいぶ様子が違います。まあ各社の寄せ集めで出来ているシリーズということで、ここは「各自工夫のこと」で行くしかありません。

 取りあえず線路に載せて手で転がしてみると安定性はありそうです。この後、塗装して完成させた後にいろいろ実験してみます。黒成形でも未塗装だといかにもプラという感じですが、同じ黒で塗装してやるとぐっと落ち着くものです。同じ色で塗るので無駄なように思えますが、けしてそんなことはありません。

 昭和の貨物列車は、なるべく形式を増やしたいところなので、どうしても各メーカーのものの寄せ集めになりますから苦労します。まして2軸車は、実車もそうでしたが走行が安定しないので気を使いますね。

 

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2021年10月19日 (火)

小田急旧5000形

 店レイアウトのデモ用電車に昭和の小田急線がいくつかあります。

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 この時代の急行電車は異なる車型を連結して8両ないし10両編成で運転されていました。模型的にも編成に変化を付け易かったのですが、現状当時の主力だった大型20m車がありません。

 何となくネットオークションを見ていたら、こんなものが出て来ました。

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 小田急旧5000形は、真鍮製品だけでもみどりや、カツミ、でんてつ工房などから出ていて、それぞれに特徴があります。既存のHE車などとのバランスを考えればこれで良いかなということで捕獲してみました。

 まあ、このメーカーですからいろいろ問題は出て来るでしょうから、早速中身を検討してみます。恐らく昭和の時代の品物でしょうから、「小田急電鉄許諾済み」とも書いてありませんし。そもそも「5000系」と書いてある時点で、今なら却下でしょうから。

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 手書きの、およそ図面とは言えない絵が昭和のキットらしいですね。まるで無視されているデハ車の屋上配管どうしよう?とか、いろいろ課題が出て来ます。

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 中身の構成を見ると大雑把に、車体はその昔、タニカワが出していた2600形ベース、床下機器はみどりやの復刻、それに新規や他社購入品と思われるものが少々、という感じです。

 車体に関しては2600形とチャンポンになっている部分がありますし、床下もかつてみどりやが9000形に続いて5000形をやった時のものなので、9000形の流用品を中心に、5000形クハ車用のものが追加されている内容です。HE車のように、全然出鱈目な東洋電機の京成電車のものだったりはしていないので、多少手を加えれば使えそうです。

 5000形としてみた場合、この構成だと4連最終タイプの4・5次車ということになるでしょうか。側面種別表示の形状、床下のMGとその関連が新製冷房車の東芝のものですし。小田原方クハのMGが小型のものである点はスルーされていますが、まあこれは取り替えればよい話です。あと、このグループになると前面の貫通路手すりは、6連のいわゆる5200形の形状ですね。

 台車は類似形状の9000形用FS385を使うことになっています。韓国製品では5000形用のFS375とFS075を作っていたのかもしれませんが、分売などなかったでしょうし。じつは、ここが5000形の特徴的な部分でもあるのですが、国産製品はみんなスルーしていますね。

 まあ、こんな具合にいろいろ検討して、手が空いているときにまったり始めようと思います。

 

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2021年10月16日 (土)

動画ページ試作中

 今はスマホで動画も簡単に撮れますが、手頃なビデオカメラのようなものが普及し始めたのはバブル経済の前後頃だったかと思います。ちょうど国鉄が分割民営化されてJRになった頃ですね。国鉄から民営になって、列車も駅も大きく変化していくであろうと予感された時代でした。そんな時代に撮影して、そのままになっていたものが結構あったのですが、いま改めてみると模型の製作資料にもなりそうなものが結構あります。そのままにしておくのももったいないので、こんなものを作ってみました。

https://www.youtube.com/channel/UCZYSHGjzsRMgdhFIW8ufotQ

 当時の機材は、ポータブルと言っても重く、媒体はビデオテープだったりするので時間の制約があり、バッテリーもすぐ切れるなど、結構問題もあったのですが、それでも動きとともに音も記録できるのは画期的でしたね。

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 活用の仕方はいろいろあると思いますが、例えばED75という機関車、今もNゲージや16番で各種出ていますが、実際どんな音がして、どんな走り方をしていたのか、といったことが分かれば楽しみも増えますね。その時代の駅の情景や周りの列車の様子が分かれば、ジオラマ製作にも役立つと思います。

 素人画像で見苦しいですが、随時追加していこうと思いますので、ご参考になればと思います。

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2021年10月12日 (火)

気動車の連結器を取り替えてみてはいかが?

 国鉄型気動車の連結器は、自動連結器に類似しているものの、連結した時のガタを少なくした密着自動連結器が使用されていました。

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 通常の自動連結器より小さく、華奢な感じの外観です。16番製品では、カトーは密着自連仕様のカトーカプラー、トラムウエイはケイディーもどきの自連タイプ、エンドウはダイキャストのダミー自連からケイディーへ移行という感じで、完成品も各社まちまちです。各社ごとに連結器の仕様が異なっているので、そのままでは混結が出来ません。国鉄時代のローカル線気動車、全国的にラッシュ時間帯はさまざまな車種が寄せ集められて長大編成を組んでいたので、これは困りますね。

 先日の左沢線モチーフの作例です。現状はフジモデル、フェニックスベースのものですが、いずれエンドウのものも入ってくるかもしれません。そこで、連結器は全車、IMONの連結できる密着自連にしてあります。

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 自連型のケイディーとは明らかに違った形で気動車らしさを表現できます。

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 使用したのはこちらです。

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 図のようにパチパチとはめ込んで組み立て、16番の連結器で一般的なM2.0×5のビス1本で取り付けられます。TOMIXのTNカプラーのような伸縮機構があるのですが、カプラーポケットがあのように巨大ではないので、そのまま取り付けられるものが殆どです。

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  連結間隔はこんな感じです。カトーの6番ポイントを問題なく通過します。

 注意点としては、連結器が結構細密なので、取付高さをきちんと合わせないと外れる場合があります。あと、組み立てた後、取り付ける前に指で左右に動かしてきちんと復元動作するかを確認しておきます。

 気動車は客車や貨車のように進行方向が逆になる時に機回しが生じることがないので、自動解放にそれほどこだわる必要もありませんから、見た目を重点にするのも一興かと思います。

 こちらの商品、10両分入りで2,640円となっております。ネット支店では全国330円均一運賃で宅急便速度でお届けいたしております。ぜひお試しください。

ネット支店⇒ https://ms-sagami.raku-uru.jp/

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2021年10月10日 (日)

古いフェニックスのキハ17、試運転の続き

 古いフェニックスのキハ17、試運転の続きです。国鉄時代の気動車は、特急型以外は相互に連結して運用されていましたから、店レイアウトの気動車もそれに対応する仕様になっています。気動車のホロは、客車と違って1枚なので、区所によってホロを取り付ける向きは決まっていました。それは、先頭部のホロがあるものとないものを半々にすることで対応しています。

 今回は件のキハ17を中間に連結します。

 他の車も連結パターンを変えてありますが、問題なく走行しました。やっていなかった慣らしもかねて連続走行させました。

 その時々で思い付きで製作したものの集合体ですが、先頭に出ているキハ26は、かなり古いものながら、ライトはLEDに交換してあります。でも、まだ電球のままのものも多いですね。最後部のフジモデルのキハ17も経年のせいか、モーター配線が断線しかかっていました。15年以上たっているものも多いので、こうしたトラブルはどうしても出てきます。

 モーターはLN12・14・15が混在していますが、このように問題なく走ります。

 気動車はいろいろ混ぜて走らないと面白くないですね。

 

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2021年10月 8日 (金)

エンドウ貨車プラキット 走行改善試作車の試運転

 目に付いた残り物の鉛ウエイトから思いついたエンドウのプラ貨車走行改善、試作車が出来たので試運転を行いました。

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 走行試験用なので、ディテールは無視して素組です。解放テコくらい付けてやれよと言われそうですが。

 でもこれだときれい過ぎるので、多少手を入れます。

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  足回りをメインに、いつものタレを吹いて、

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 艶消しオーバーコートで仕上げます。

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 車体の黒色はGMスプレーを使用しましたが、この黒は塗りたて直後の深みのある黒なので、ウエザリングは控えめにして、検査上がりから日が経っていない雰囲気にしてみました。同じ黒でも塗料メーカーによって微妙な違いがあります。そもそも黒は「無彩色」ですから様々な表情があるわけですが。

 残り物の連結器も取り付けたので試運転です。分かりやすいように機関車次位に連結しました。

 あまり重くするとプラ貨車のメリットである「軽さ」をスポイルするので、単純に真鍮厚板のウエイトを鉛板に変えただけですが、これだけでずいぶん落ち着いた走りになりました。転がりが極めて悪い上に重いアダチの貨車も結構混じっているのですが、後退する時に浮き上がるようなこともありませんでした。ほんの少し重くしただけでだいぶ様子が変わります。

 今は「有害」であるということで、製品のパーツに鉛は使えませんが、製作の段階で鉛でなくても良いですが、ウエイトを比重の大きい材質のものに変えてみるのが良いと思います。

 2軸貨車の安定走行は案外難しいですね。実車もそうだったようですが。

 そして、黒の色合いはこんな感じです。黒貨車中心の国鉄時代の貨物列車、全く同じ色の黒貨車というのはあり得ませんでした。なので、完成品をぞろぞろつないだだけだと極めて不自然です。1両ずつ違っていなければならないのです。モノクロ写真を見ても、明らかに色合いが違っています。

 手軽に取り組めるエンドウの貨車プラキット、意外と奥が深いです。

 

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2021年10月 6日 (水)

走行改善試験用ワム70000の塗装

 ウエイトの材質を変更して走行試験をするエンドウのワム70000プラキット、塗装をします。

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 取りあえず箱にした状態です。黒成形ですが、プラ特有のテカリがあって安っぽい印象です。

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 黒の上から黒を塗るのは無駄なようにも思えますが、塗るとこんな感じになります。これだけでも印象がぐっと良くなります。

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 既製品では成形色のままの下回りも塗装しておきます。

 貨車は窓がないので、これだけでもプラ感を大幅に削減できます。完成品でも、塗装されていない下回りを塗ってやると、印象がぐっと良くなりますね。プラ製品で見落とされがちな部分です。

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2021年10月 4日 (月)

エンドウ貨車プラキット、走行性能の向上実験

 作業場所に、少し前にホビーモデルのED71粘着向上に使用した鉛板の残りが転がっていました。

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 またろくでもないことを思いつきました。エンドウの貨車プラキット、安価ですしカトーなどがカバーしていない車種があって重宝するのですが、説明通り作ると軽すぎて走行が安定しません。

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  プラ製の床板の下面に、ウエイトボックスを取り付けて、その中に真鍮厚板のウエイトを入れるのですが、いささか重量不足です。

 そこで、例の鉛板をウエイトボックスに合わせて切断して詰め込んでみます。

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 こんな感じですね。

 取りあえずあとはキットの通りに組み立てて、線路に載せて手で転がしてみます。

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 さすがに比重が大きいこともあって、転がり具合や安定性がずいぶん良くなっています。入換などの時に浮き上がることもなさそうです。

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 ちなみに、今回のネタはカトーのプラ貨車にはないワム70000です。ホビーモデルからはプラキットが出ていますが、床下に凝っているので案外大変です。黒成形とはいえ、そのままではいかにもプラなので、この後塗装します。そんなに違うかな?と思われる向きもありますが、同じ黒で塗装するだけで全然違ってきます。その意味で、16番プラ製品の殆どが、下回りが成形色のままなのは大いに不満ですね。Nゲージのように小さいものならまだしもですが。電気機関車のように足回りが大きいものでは、重量感をかなりスポイルしてしまいますし。

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2021年10月 3日 (日)

足回りも軽くウエザリング

 古いフェニックスのキハ17、足回りも軽くウエザリングを施して、既存の他車と連結した時に浮かないようにします。

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 薄く溶いた錆色系をエアブラシで吹きました。

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 屋上も前回、煤汚れ系のウエザリングを施したので、他車と連結した場合も浮いた感じがなくなりました。

 やはり模型は上から見る機会が多いので、屋根の仕上げは大事です。先頭に今回のキハ17が連結されています。

 床下も指定色を塗っただけでは浮いた感じになってしまいます。まあ、気動車の場合それもありですが。

 取りあえず他車と揃う仕様になったので、細部の調整はありますが、当面この状態で使うことにします。やや半流型っぽくてカッコ悪いですが・・・。

 押し入れに長期間放置されていたインサイドギヤ仕様のキットも、こんな具合に現代的なものに仕上げられる事例サンプルにしたいと思います。

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2021年10月 2日 (土)

ウエザリングを施します

 古いフェニックスのキハ17,試験走行に問題がなかったので、ウエザリングに進みます。

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 一番目立つ屋上の煤汚れを表現します。汚れ方のパターンは千差万別ですが、取りあえず排気管を中心にエアブラシでグラデーション状にして、不自然でないようにします。

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 構造上どうしても目立ってしまうエンジンは、煤汚れで使った水のような黒をしみ込ませて、先ずは油で汚れているイメージにします。下回りの錆び、泥汚れの表現はレタリングを入れた後に行います。文字も純白でなく、うっすらと茶色っぽかったりしますから。

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