奄美屋の小田急旧5000形を始めます
何となくネットオークションを見ていてふと目に留まった奄美屋の小田急旧5000形、かなり安価で落札してしばらく中身を検討していたのですが、大体のイメージがまとまったのでスタートします。基本的には店レイアウト既存のFM車やHE車と併結できること、古いキットですが、なるべく今風に見えるようにするのが目標です。
最初は床板から手を付けます。
クハ車の床板です。昭和の設計なので、センターピンも下から締めるエンドウの旧製品や日光のものを使用する前提です。
デハ車は各車天賞堂の旧パワートラックを使用する設計で、パワトラの背中の盛り上がり分を吸収するために動力部分はこのような構造になっています。これをMPギヤ改造を行って使用します。
旧5000形は、HE車などと同様、クハの台車は小ぶりで車輪径もφ762mm、デハはφ910mmと異なっているのが特徴ですが、この頃の製品では外観が類似している9000形のFS385を流用するのが定番でした。こちらは千代田線直通の関係もあってか車輪径φ860mm、軸距離2100mmの標準サイズになっていました。最近の韓国製モデルでは、クハ車とデハ車の台車作り分けがあるのかもしれませんが、あの手のものは台車の分売がないので、取りあえずFS385を使用します。ただ、今の時代ネットオークションなどに投げられてこないとも限らないので、それも考慮しておきます。
先ずはクハの床板です。
MP対応センターピンに入っている床板ワッシャーをハンダ付けしてMP対応に改造します。これで車体アングル、裾から3mmのエンドウ、カツミ規格にすることが出来ます。FS385の場合はそのまま取り付けられますし、もし運よく正式なFS075を捕獲できればφ9.5車輪ということで、センターピン部分に0.5mmのスペーサーを嚙ませれば高さが揃うことになります。
車輪径の違いによる高さ合わせは、モリヤスタジオの103系でアングル高さの設定がややこしく書いてあって、散々振り回されたのですが、最終的にMPギヤ使用の場合の標準寸法を基準にして調整するのが一番明確であるというのが分かりました。使用する部品も常時手に入るので、あとからの対応もし易いと思います。
まあ、昭和のキットなので、その辺はおおらかだったということで、勝手にいじることにします。どう見てもこの車体、昭和50年代後半にタニカワが「高級技能者用」と称して、6両13,000円という破格の値段で出していた2600形がベースですし。他にHE車が10,000円というのもありましたが。これも後に奄美屋がやっています。何故か京成電車の床下機器が付いていましたが・・・。タニカワはどちらも台車も床下機器もなしでした。
ネットオークションで格安に捕獲した古いキットをどう料理するか、という今風の観点で進めて行こうと思います。
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