クモニ83動力更新 本格的にスタート
エンドウの初代クモニ83をMPギヤ動力に更新する改造工事、本格的にスタートです。
先ずは分解です。今回は、動力部分の改造を当店、その他の部分はお客さまと役割分担で進めますので、それを意識して進めます。
動力は当時のデフォルトスタンダードの縦型モーター+インサイドギヤ方式です。しばらく放置されていたと見えて、通電しても動かなかったのですが、モーターにCRC55-6をたっぷり吹き付けたら快調に走るようになりました。接点部分が酸化していたのでしょう。かなり荒っぽいですが、この時代のエンドウ製品は構造自体がかなり荒っぽい設計です。
例えば尾灯は左右をこの巨大な電球1つで点灯させます。
尾灯のレンズ自体もかなり巨大で、現代の外バメ式尾灯のレンズと比べるとこれだけ違います。裏からはめ込む方式ですが、あなに刺さる部分を見てもその差は歴然としています。電球やレンズは全部撤去しておいて欲しいということでしたが、今はこんなスケール無視の巨大なレンズはありませんので、元通り取り付けておきます。
車体本体がほぼ一体プレスのシリーズとしては後期のものということで、配線の上下分離は接点式ですが、室内灯は相変わらず管球です。見た目蛍光灯チックですが、電球なので白熱灯色で光ります。
ヘッドライトにレンズはなく、このように頭を膨らませたレンズ球という電球を押し込んでいました。さすがにこんなものはもう売られていないので、切れたらおしまいですね。今風にレンズを入れて電球色LED化することになっています。
カツミやエンドウの製品は運転本位という設計でしたから、細部に関してはデリカシーのなさが際立っていましたが、編成で走らせると結構それらしくなって悪くはありませんでした。カツミやエンドウが精密志向に舵を切り始めたのは昭和の終わりごろだったと思います。ただ車体や台車関係の基本寸法は一貫しているので、改造することで現代のものに負けない走りになるのは嬉しいところです。
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コメント
こんばんは。
556で動力復活しましたか。。。
この時代の車輛、てっきりモーター磁力を失っているものと思いましたが、
なかなかタフですね。
尾灯レンズの大きさに笑ってしまいました。というか“まんまる”とは。。。
(こりゃどうにもならないっ!!!)
電装の接点方式、かなり仰々しい感じですね。
投稿: めぐみのやまちゃん(山内崇弘) | 2020年3月31日 (火) 20時12分