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2008年7月27日 (日)

最古参車両・・・

 管理人の鉄道模型歴は小学校1年生の時からですので、もう40年にもなります。紆余曲折を経てこの仕事にたどり着いたのもある意味理にかなっていたのかもしれません。「飽きずによくやるよ」ということになるかもしれませんが、それは鉄道模型の奥深さを反映しているということにもなるかと思います。やりたいことはまだまだありますが、この分だと死ぬまでに全部やるのは到底不可能だと思います。

 今夜はお客様とのコラボ企画として進んでいる例の急行列車、スハ43の本格的な試運転をやっているのですが、これに使ういつもの普通列車の編成には、管理人のキット工作歴の中で、現役で走れる最古参の車両が混ざっています。

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 それはこのオハフ33です。ブラスキットとしては、中2の時に組んだピノチオの東急デハ5000が最初ですが、このオハフ33は高校に入って一人旅が許されるようになって、客車の鈍行で盛んに東北方面へ行くようになった頃に作ったものです。谷川製作所のものですが、車体裾のリベットが打ち出し表現されるようになった頃のもので、当時4000円くらいだったと思います。高校生ですから、機関車など到底買えるはずもなく、いずれ使うこともあるだろうということで、ハンダ付けの習作のつもりで、製作したものです。

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 取りあえずの完成以来、放置プレイだったわけですが、ED71が完成したときにいよいよ客車列車を本格的にやるということで、現代でも通用する更新工事を行いました。妻板ハシゴの追加、照明装置の設置、塗装も全剥離して塗りなおしました。

 でも、製品由来のプレスのまずさから来る屋根の歪みとかはそのままになっていますが・・・。細部の手直しはしましたが、基本的な車体の組みは高校生の時にやった時のままなのです。

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 更新に際して照明装置も追加しました。

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 尾灯の点灯については、現行の光学繊維を使う方式の試作という意味もありました。

 そして、30年前の思惑通り、列車に連結されて走っています。車体を購入してから30年という時を経て、手を加えつつ走っているわけです。管理人が常日頃基本的な品質についてこだわるのは、鉄道模型というものが本来こうした長いスパンで楽しまれるものだからです。入門セットに入っていた自由形電機なども今なお大事にしておられる方も結構いらっしゃいますし、「自由形とはがんがん走らせるものだ」ということで、動力装置を現代的なものに載せ変えたりという楽しみ方をされている方もいます。自由形にMPギアを使ったりするのですが、そこには、MPギアは高い、もったいないという発想ではなく、「究極の走行性能を持った自由形を目指す大人の自由工作」という趣があります。買ってきておしまいというわけではない奥の深さを感じます。

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 そんなことを思いながらふと目をやった内側のNゲージのレイアウト、ホームの屋根が妙に変色しているのに気づきました。使い古されたプラスチックのおもちゃという風情で、およそ実物の枯れた雰囲気とは異なるものです。レイアウトのストラクチャーなど、長期間使うはずなのになあ、と思いました。

 ユーザーの使用条件を考えると、「完成品」ということで、まず手を入れることなくそのまま使われることが殆どだと思います。ストラクチャーというものは、一度設置すれば長期間そのままというのがまずは一般的だと思います。

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 このホーム、 新品でレイアウトに設置してまだ数年です。新品はこんな色なんですよね。

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 こういう状況を見ていると、鉄道模型も、息の長い「大人の趣味」から、「子供のおもちゃの一種」という方向にシフトしているのかな、という気がしてちょっと寂しい気持ちになります。「学校に入ったらおもちゃは卒業だよ」的な感覚のライフサイクルで寿命が設定されているように思います。カトーの16番DD51も惨めな結果になりましたが、大人相手の息の長い趣味の商品ということで、商品開発を行って欲しいと思います。

 店のレイアウトは、そうしたカタログだけでは分からないことを試す場にもなっているわけで、この場合、ストラクチャーも塗装した方が良いのか、とかいろいろやってみる必要がありそうです。

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