カトーの新ストラクチャー
年末にカトーから駅関係の新ストラクチャーが出ました。「現代の駅」をモチーフにした中国製の完成品です。
従来の製品に比べてかなり作りこんでいる感じです。ホームなども比べてみるとずいぶん違います。
しかし、細部のデザインはどう見てもJR東日本という感じなので、走らせる列車が限定されそうで、この辺がストラクチャーの難しいところですね。昔の国鉄であればある程度アバウトでもそれほど不自然ではなかったのですが。
最近はストラクチャーも互換性のないものが続々出てきます。しばらく前に出た、複線プレート線路用の駅も先が続きませんし、規則性がないものを乱発されるとユーザーも困ってしまいます。コレクション玩具のように最初から「1回こっきり」というのが明確ならまだわかるのですが。車両だけでなく、ストラクチャーまで「今買わないとなくなっちゃうよ!」というような売り方をされたのでは、息長く楽しめる大人の趣味という感じではなくなってしまうように思います。買うのに精一杯で、それをいじって楽しむ余裕がないのは車両だけでなくレイアウトにも言えるのかもしれません。
見方を変えて、他社から出ている建物系のコレクション製品と一緒に使ってジオラマを作るというのは当然ありです。時代設定が明確な分、リアリティーのあるものになるでしょう。一見関連のなさそうに思えるトミーテックの町並コレクションとカトーのジオタウンシリーズも、実際の街を見れば古い建物と新しい建物が混在しているのですから、アレンジしだいでどうにでも使えます。新ストラクチャーも加えたいですね。
これは店にあるレイアウトの駅前風景。走っているバスは無視していただくとして、イメージとしては、とある地方の中核都市の駅前。ED75の客車列車で旅行をしている途中、列車乗換えの時間があってふらりと降り立った、知らない街、というつもりです。乗り継ぎの列車まであと2時間半、この規模の街なら中心商店街の探検までは行けるな、ということでわくわくしながら歩き始めます。中心市街地の真ん中には、全国的にはマイナーだけど、地域では格のある老舗百貨店があったりします。初めての街だと中心商店街を見つけ出さなければなりませんが、これもまた旅の楽しみです。東京近郊と違って、地方都市の場合、必ずしも駅前が市街中心地とは限らないのです。
ジオタウンとカツミのED75が接点を持ってしまう、そんな楽しみ方も模型にはあるんですね。旅人目線のリアル体験は、何でも都合よくアレンジしてしまいます。
鉄道が基幹になる旅、奥が深いですね。
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