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2007年12月27日 (木)

ブラスの電車最新製品事情

 最近では16番の電車もプラ製品がだいぶ増えてきましたが、伝統的なブラス製品も健在です。しかもこのところ新製品が結構出ています。今日はあるお客様に納品するエンドウの381系「しなの」が届いたので納品前の試運転を行いました。

381

 足回りがグレーでパノラマグリーン車が連結された晩年の姿です。381系の完成品は昔、カツミがタニカワのキットを組み立てたものがあったくらいで、完成品メーカーが全部新規に作ったのは恐らく初めてではないでしょうか? 確かに使用線区も限定されていた車種ですから製品になりにくいというのも判らなくはないですが。

 しかし、この製品、メーカーHPでは細かく触れられていませんが、細部のユーザーの琴線に触れるような部分への気配りが素晴らしいのです。従来の電車のブラスモデルはスケールが小さいNゲージ以上にアバウトな作りのものが多かったというのは否めなかったのですが、このモデルではディテールもさることながら、今まで殆ど無視されていた点灯ギミックにも細かな配慮がなされています。例えばヘッドマークの照明が白色LED、車内の照明もグリーン車と普通車では色を変えてあるなどして、走らせたときに雰囲気が出るようになっています。少し前までは全部米粒球で光らせていて何とも思っていなかったことを考えれば、だいぶ進歩したなあ、というのが感想です。

 16番ブラスモデルの場合、Nと比べて大きさに余裕がありますし、量販店で原価割れ同然の値段で投売りされるようなものでもないので、手間がかかるにしてもこういったユーザーが納得できる配慮は大歓迎です。光の色の使い分けは以前当雑談室でご紹介した103系や107系でもやっているのですが、あくまでもユーザーサイドに任されていたのも事実です。

 側面の方向幕にも最初から行き先が入っています。こういうのもこれまではユーザーがサードパーティーの製品を購入して自ら取り付けていたものですが。こういった部分に文字が入っていると車両が活き活きして見えるというのは当雑談室でも再三にわたって述べていましたが、ようやく完成品メーカーも気を遣うようになって来ました。完成品を買って下さるお客様は細かいところをいじっている時間が無いという方が多いので、多少値段が張ったとしても歓迎すべきことなのかもしれません。

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コメント

saimonさま、コメント有難うございます。これは、Nにも16番にもいえるのですが、最近はインレタは貼らない、アンテナなどのパーツも付けない、という人が多いのも事実です。プラの完成品などでも手すりまで取り付け済みにしておかないとだめなようです。
模型は「作るもの」ではなく、「買ってくるもの」という傾向が顕著になってきていますね。
模型雑誌も、以前のようなハイレベルの工作記事が少なくなり、製品紹介のような提灯記事ばかりが目立つようになっています。
方向幕くらいは自分でやってほしいと思いますが、今は、そこまでやってやらないと某巨大掲示板などで、「値段が高いのにこんなことをやらせるのか」といった話になってくるようで、メーカーがそれを避けたがっているというのもあるのかもしれませんね。

投稿: さがみ | 2007年12月31日 (月) 00時57分

方向幕まで決められてしまうのはどうかと思います。
方向幕くらいは自分の好きで入れたいですね。
最近のユーザーはここまでやって欲しいのでしょうか。
最近買った模型も方向幕まで決められているので困った
と思っているところです。

投稿: saimon | 2007年12月28日 (金) 21時15分

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