KATO「Nゲージアーカイブス」
今日は久々に問屋さんを訪ねてみました。そろそろ本格的な再開に向けて準備をしたいところですので。製品の情報はインターネットでつかめるわけですが、実際にどういう売れ方をしているかなどは、物流の現場へ行ってみないとなかなか解らないものです。最近の傾向として、カトーあたりの製品でも「定番」と呼ばれる古くからあるものはさっぱり動かなくなっています。最近でこそ再生産も増えてきましたがマイクロエースのような「一回こっきり」でユーザーを焦らせるような売り方の商品、果てはトミーテックの「鉄コレ」のような模型なんだか食玩なんだかわからない売りっぱなしの商品がこれだけ増えてしまうと、どうしてもそちらに目が行ってしまいがちです。
今日は問屋さんにこの本が再入荷しているのを見つけました。存在は知っていたものの、入院していては見られないわけで、ちょっと気になったので手に入れてきました。
一応、関水金属50周年の記念誌という位置づけなのですが、ここ最近カタログが発行されていないためにカタログがわりに買っていく人が多いそうです。定番品が売れず、最新商品を毎回仕様変更で目先を変えさせるような売り方ではカタログもつくりにくいだろうし、これだけ乱売合戦になってしまうと価格を載せるのも空しくなってしまうから、こんな形になったのかなあ、と思ってみたりします。大体皆様が欲しいと思うものは在庫が無いのですから、「アーカイブス」と銘打っておけば批判の矛先をかわせるというメリットもありますね。
肝心の草創期の製品については、順を追って解説されているわけではなく、コラムのようなスタイルで出ています。表紙の写真も殆ど最近のものばかりと言う事からも、この本の位置づけがうかがえます。
ともあれ節目の50年と言う事で、模型専業メーカーとしてのKATOの次の半世紀に期待したいと思います。玩具メーカーやプラモメーカーなどが入り乱れるNゲージの世界で、鉄道模型屋ならではの意地を感じさせて欲しいものです。
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