モリヤの103系、連結器交換中
店でデモサンプルとして使用している103系電車、カツミ製の京浜東北に続いて、モリヤスタジオの山手線の連結器を交換しています。阪神大震災の少し前に出たものですが、当時日光モデルから発売されたDT33台車を履かせることで、103系の一大特徴である電動車の台車が付随車よりも大きいことを16番の103系で初めて表現したものだったはずです。動力は高級パワートラックのGT-1にWB28.5のものがあってこれが指定だったのですが、残念ながら車輪径はΦ10.5でした。なので、説明書にはΦ10.5の場合とΦ11.5の場合のアングル高さが記されていたりして、よく分からないことになっていました。相前後して、エンドウからWB28.5、Φ11.5のMPギヤが出て、アングル深さ3.0mmのエンドウ規格でまとめれば良いことになりました。
103系は、101系の実績をもとに、MT比半々でも101系オールM並みの高加減速を目指して出力を大きくしたため、モーター本体も大きくなった関係で台車枠や車輪も付随車より一回り大きいものになりました。このあたり、小田急の2400形HE車の設計思想と共通するものがあります。
そんなこともあってか、エースカプラーを使用していた時には気付かなかったのですが、連結器取付位置がかなり外側で、IMON密連を取り付けるとかなり隙間が空いてしまいました。いくら何でも、という感じでしたので、ネジ1個分内側に取付穴を開け直してみました。
もう少し詰められそうですが、R730を通す必要があるので、このくらいにとどめておきます。元設計ではドローバーでも使うつもりだったのでしょうか?
先頭車ももちろん交換して、見栄えの向上を図っています。
当初はエンドウの密着連結器でした。このパーツも、実際に連結できる密着連結器ということで、出た時は画期的な製品だったのですが。
走行関係では何かと問題が発生するモリヤの103系ですが、連結器の交換をもって取り敢えず落ち着くかな、という感じです。ただ、車内の照明やライト類もシステム的に古くなっているので、いずれ更新したいところです。四半世紀経っているので、仕方ないのも確かですが・・・。ようやく真面目に作った103系が出始めた過渡期の製品ならではの苦労があります。
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