2015年8月20日 (木)

ワラ1試運転

 関東地方もようやく猛暑から解放されたので、作業が進みます。続いて試運転です。転がりの悪さに定評のあるアダチの貨車用軸受ですが、セラミックグリスを塗布することで、かなり改善しますし、軸が鳴くのも抑えることが出来ます。

W1_2


 ワフの次に連結します。比較対象だったツムがその次です。やっぱりツムのデカール膜、目立ちます。レイアウトに出しっぱなしなのでみんな埃を被っています。ワラも線路に載せる時に埃が付いてしまいました・・・。

 走らせてみると、やはりプラ製品と違って、ガチャガチャというあの2軸貨車の雰囲気が出ています。

W2_2

 走行が不安定な2軸車ですから、ポイント通過のテストも欠かせません。アダチの2軸車では、片側の台車にガタを持たせることでレールの凸凹に対応するようになっていますから、ガタを確実に持たせるのがポイントになります。ガチャガチャと良い感じの音を立てて通過してくれました。走行試験は一発で合格です。

 もう一つ、この手の貨車では連結・解放が大事です。両端の連結器の動作を確認します。

Kaihou1

Kaihou2

 キットでは#6相当のケイディーが指定ですが、#5相当のスケールヘッド、#158を使いました。2軸車ということで連結間隔がかなり詰まったにもかかわらず、問題はありませんでした。

 このワラ1は、取りあえずこの状態で使うことにします。

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デカール実験の続き

 小さい標記が崩れにくいというデカールの長所を活かすべく、仕上げ実験の続きを行います。まずは失敗例です。

Shippai

 デカールを貼った後、客車などと同様、レッドブラウンメインで錆表現を行ってから艶消しコートを吹いたツム1000です。全体的に表面がかなり凸凹した貨車なので、インレタよりもデカールの方が圧倒的にラクな事例ですが、ウエザリングとオーバーコートを施したところ、デカールのフィルム部分がもろに浮き出してしまいました。客車のインレタ、小さい標記をデカールに転写することがありますが、あの場面で使っているWAVEのクリアーデカールではここまで目立ちません。

 Hantsuya

  今回は先ずデカール表面の状態に近い半艶コートを車体全体に吹きます。ツムに比べればフィルムの目立ち具合が少ないです。

Tare

 次にレッドブラウンを薄めたいつものタレをエアブラシで吹きます。

Tsuyakeshi

 そして、艶消しコートを車体全体に吹きます。

W1

 デカールの宿命ということもありますが、ツムに比べればだいぶマシです。

W2

 連結してみるとこんな感じです。デカールで行っても良い部分と、是非ともインレタにしたい部分の区分けが見えてきたように思います。

 取りあえずツムよりは進化出来たようなので、続いて試運転に進みます。最近のアダチ製品新作であるワ12000では、デカールが黒ベースのフィルムで、いきなりウエザリングに進んでも不自然にならなかったので、他形式もあの方式にしてもらえると嬉しいですね。

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2015年8月19日 (水)

デカールの実験いろいろ

  黒一色に塗りつぶしたワラ1、次は標記入れですが、使いにくい、キットに入っているデカールをいかに活かすかという実験を行います。アダチ貨車付属のデカールは、フィルムが厚くて定着も悪く、正直言って全部くろま屋のインレタにすべきところですが、あえて手抜きの手法を見つけるため、実験を行います。

W0

  プラモデルによくある水貼り式です。先ずは水に浸けるのですが、なかなか糊が溶けて来ません。

W1

  糊が溶けてマークが動くように   なったら、プラモのスライドマークの要領で転写します。インレタと違って、細かい標記が崩れないのは、デカールの良いところでしょうか。以前のツム1000の経験から、デカールを転写した状態で、まずは半艶消しコートを吹いてみました。光沢の差をなくそうということです。この後ウエザリングを施して、艶消しコートを吹いたら果たしてどうなるか?ということです。これは明日以降。

  アダチのものは、フイルムが厚く、オーバーコートをかけると、ベースのフィルムの存在がバレバレになるのが難点です。でも、せっかくキットに入っているのですから、これを活かす方法を探ってみます。

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2015年8月18日 (火)

下周りも塗ってみました

  しばらく天気がすっきりせずに止まっていましたが、晴れて来たので続きをやります。今日は小物パーツが付いた下周りを塗って、車体を被せてみました。

W1

  一応「艶消し」ということになっている塗料なのですが、半艶くらいの感じなので、黒一色のこともあって粗を強調してくれています。この辺はウエザリングと最後の艶消しコートである程度ごまかせると思います。

  黒一色でナンバーなどが入っていないので間抜けた感じですが、標記が入るともう少し締まった感じになるはずです。キットに入っているのはデカールですが、今回はくろま屋のインレタも併用して見るつもりです。この先は、標記を入れてからウエザリングになります。白い文字が薄汚れていなければ不自然ですから。

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2015年8月12日 (水)

上回りを塗ってみました

  位置合わせのしにくい票差しをエポキシで接着し、その他の小パーツを取り付けて、上回りを塗ってみました。

W1_2

  黒一色ですから、ボロも出やすいですが、今回もボロ出まくりです。これをいかにごまかすかがこの後のテーマになります。車体の継ぎ目などの処理は、この段階でもまずまずのようです。

  黒というのはもともと無彩色なので、ちょっとでも汚れると見た目が微妙に変わってきます。ですから、貨物列車で黒貨車がいっぱい連結されている場合、すべてが同じ色で揃っているのは不自然なわけです。そこでウエザリングは必須なわけですが、これは下周りも塗った後に行います。

  単純な2軸貨車ですが、意外と手間がかかります。

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2015年8月 5日 (水)

小パーツの取り付け

  車輪を取り付けて全体の感じが見えてきたワラ1、あっちもこっちもにすると作業が進まないので、車体の続きへ戻ります。

W1

  今回ロットから追加された、ドア上の水切りを取り付けます。ドアレール同様変形しやすく位置決めもしにくい部品なので、時間をかけて作業しました。

  昨日のドアは、こんな具合に開閉のギミックがあります。ドアは開閉しなくてもいいよ、という声もありますが、レイアウトの駅の片隅に貨物ホームを作って、貨物の積み下ろしシーンを再現したりするには有効かと思います。ドアがきちんと開閉できるよう、レールを曲げず、ハンダをレールに染み込ませずといったことに留意して作業しました。もちろん、管理人のかなり難易度の高い作業リハビリという意味もありますが。

  このような貨車が貨物の主力だった時代には、山手線の駅でも貨物を扱っている駅は多かったですね。新宿駅にしても、今の高島屋タイムズスクエアの場所は貨物駅で、ワム車がたくさん止まっていました。巣鴨や大塚も貨物の取り扱いがあって、田端の操車場から各駅へ貨車を集配する列車が設定されていました。駅構内では、入換用の機械扱いの入換機がありました。たしか、アダチから製品がリリースされていたかと思います。自衛隊のようなカーキ色の作業着に安全靴を履いた日通社員とか、駅前にいる黄橙の日通のトラックというのは、全国共通のアイテムでした。駅の前にある営業所まで黄色かったりしているのもありました。

  このワラ1は、何故かそんな時代への妄想も膨らませてくれます。

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2015年8月 4日 (火)

車輪を入れてみます

  ドアが付いて全体のイメージが見えてきたワラ1、車輪を入れてみます。

W0

  まず最初に⑤の項目に沿って、床板にハンダ付けする部品を取り付けます。何でオプションの設定なのか分かりませんが、足踏み式の側ブレーキ関係も取り付けるので、それの取り付け部分のパーツもハンダ付けしておきます。

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  まだ途中なので、軸受け部も含めて全部のパーツは付いていません。軸受部分は「単軸台車」として設定されているように、模型での構造はあたかも台車のような構成です。もちろん首は振らないのですが、片側の台車にはガタを持たせることで、線路の凹凸に対応するようになっています。2軸貨車というのは、実車もそうですが構造上かなり不安定なので、この辺の調整は丁寧にやる必要があります。

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  取りあえず線路に載せてみました。まだ単純に床に車体を被せただけなので、傾きなどの調整はこれからですが、ワラ1に見えるようになりました。

  大した追加ディテールもありませんが、エアホースはキットのものがソフトメタルでしょぼいのでロストの他社品にしようかとか、妻板に尾灯掛け(もちろん車掌車廃止前の設定なので左側1個)とかを追加しようかな、と考え中です。

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2015年8月 3日 (月)

ドアの取り付け

  先週の続きで、下準備の出来たドアを車体に取り付けます。

W0

  説明書の図を見ると、構造は良く分かるのですが、どんな感じで実際の作業を進めるのか、なかなかイメージが湧きにくいですね。

W1

  こんな風にしてみました。ドアを上レールにはめた状態で車体に乗せ、下側のガイドもレールにはめ込んで、テープで固定して上レールの位置を決めます。位置が出たらハンダをちょん付けします。ドアの開閉具合や傾きなどがないことを確認したらレール全体にハンダを流します。

ここでの注意点は、まずドアレールのパーツが極めて変形しやすいことで、曲がりやすいだけでなく、ドアが入る部分が潰れていたりすることがあります。これらを確認して、問題があれば修整してからの取り付けになります。

  ハンダ付けについては、ハンダの量が多いとレールの中に流れ込んで、ドアまでくっ付いてしまいますから、ハンダの量に注意が必要です。

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  基本的にOKになって、上のドアレールを完全に固定した状態です。

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  反対側も同様に組みます。全体の見栄えに大きく影響する部分で、しかもこのキットのクセのある部分が集中しているので、結構神経を使います。

W4

  小部品がまだ付いていませんが、だいぶワラ1らしくなって来ました。

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2015年7月28日 (火)

ワラ1を続けます

  箱になった車体のキサゲを行います。

W1

  ドアなどが付いてしまうと削れなくなる部分も出て来るので、この段階で一度きれいにしておく必要があります。

W2

  開口部が大きいので、、このように床をはめ込んだ状態で作業を行うと、車体を変形させる恐れが小さくなります。

  説明の順序で行くと、その次がドアになります。エンドウのブリキ貨車のように開閉可能なのですが、上下で異なるドアとドアレールの関係を表現するので、結構複雑な構造です。

D1

  ドアを単純にレールにはめ込むわけではないので、ドア関係だけでいくつもの部品があります。

D3

  ドアの裏側を実際に組んだところです。ドアレールに入る部分の余分なハンダはきちんと落としておく必要があります。

D2

  表面側です。票差は、車体のものと同様、きれいに付けるために、後から接着することにします。

  ここのところ強烈に蒸し暑いので、なかなか手が進みませんが、正確な手の動きを取り戻す作業リハビリの意味もあるので、先を急ぐことはしません。電車や気動車と違って、こんなシンプルな2軸有蓋車でも、変な形の部品が結構あって、結構良いトレーニングにはなります。

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2015年7月22日 (水)

箱にします

  板のままだと大きな開口部もあったりして変形させ易いですから、とりあえず箱にするところまで進行します。

W1

  Nゲージのグリーンマックスのような板キットですが、各面はハンダ付けで組み上げます。仮止めや位置合わせがやりにくいので、結構頭の体操になります。ツボは注意書きの通りですが、4-4は最初に付けて誤差が出ると全体の形状の修整がやりにくくなりそうなので、どのタイミングで取り付けるかは良く考える必要があります。

W2

  取りあえず③の説明に沿ってこんな感じになりました。キサゲをやっていないので、変形しにくくなったこの段階で一度きれいにする必要があります。

  何となく国鉄の分割民営化直前に払い下げられて、ダルマさんになっていたワラ1のイメージになって来ました。

  2軸の有蓋車ですが、見かけの割に手間は掛かります。でも組み立てについて頭を使う部分が多く、パズルのような面白さがあります。

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