小田急2200の動力更新は半年くらいの長丁場になりそうですが、これとは別に、以前から手を入れたかったものがあります。

2000年に第1回JAMコンベンション記念製品として出たエンドウの長野電鉄0系OSカーです。ロストやエッチング部品を多用するなど、当時のエンドウ製電車の中ではかなり異質な構成のキットでした。台車も専用のものをロストで作っていました。床下機器の配置が一部???だったのが惜しかったところです。床下機器については、このキットが出た当時、須坂に廃車になったOSカーがまだあったので、これを参考に明らかにおかしかった断流器(似ても似つかない、103系0’用のものが付いていた)、MG(実際には小型のもの2台なのに、3台付いていて、しかも3台目が大型のサシ用と思しきもの。実際には3台目の部分にあるのは潜水艦スタイルの空気ダメ)、クハのCP_(何故かHB2000とC1000の2つが付いていた。実際にはC1000×1)などを適切なものに交換し、配置も修整しておきました。
動力は一般的なMPギア方式ですが、車体幅の関係からか、モーターが「CN16強力型」というものいうものを使うことになっていました。「強力」なのかどうかは?でしたが、はっきり言えるのはやはり3極モーターと言うことで低速走行が不安定であるということでした。このモーター、早々に廃盤になっているところを見ると、やっぱりそんなに良くなかったのでしょう。

モーターの寸法は現在標準のLN15に近いので、これに交換することで、走行性能の向上を図ることにしました。ついでなので、大地震の時に変形させてしまった窓枠も直しておくことにします。
早速作業にかかります。先ずは床に付いているものを全て取り外します。

モーターは前後方向が若干長くなるので、開口部を現物合わせで拡大します。モーターホルダーも変わりますから、取り付け穴も開けなおします。

加工した床板に、モーターホルダーHMセットを使って、LN15を取り付けました。CN16強力型と寸法が近似しているので、加工は割と楽でした。この後はネジ止めとはめ込み作業だけですから、明日には走行試験が出来るはずです。
さあこれで、走りがの質が一新されることになります。15年前に製作した電車ですが、新しい電車がやって来た気分になれるはずです。動力メカも含めて自由にいじれるのが、真鍮製モデルの醍醐味なのです。設計の物足りない点は製作者が工夫してカバーするというのも、模型の楽しみだと思います。
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