2015年3月 1日 (日)

連結器交換

 店レイアウトにある動力改造を行ったEF71とED78、重連にした場合、機関車間の連結が自然解放するという現象が発生していました。連結器高さやアンカプラーとのクリアランスなど、思い当たるところは全部調べてみましたが、特に問題なしでした。走行中に連結部分がどうなっているのかを見ていたら、おかしなことに気が付きました。電圧の低い区間に入る時など、速度が変わる時に連結器がせり上がるのです。付いていたのはED78がNo.6、EF71がNo.16でした。両者とも首が長く、復元バネは細いコイルスプリングをセンター部分に入れる構造なので、復元力が弱い上に上下のガタが大きいのです。電圧が降下する区間に入る時に、後ろから押される形になった時に連結器がせり上がって解放してしまうことが判明しました。

 そこで、最近のヒゲバネ式のものを使ってみることにしました。

402

 使用したのはこれです。バルクパーツを組み合わせて天賞堂が「創作」したと思われるNo.16タイプのNo.402というものです。長い本体に小さなカプラーポケットと言うことで、絶版になったNo.16の代替品として使えるものです。パーツをバルクで買うほどは使わないよ、という場合には重宝します。

Kd6

 ED78の連結器を外します。ベーカーからケイディーに移行する頃のものなので、かなり奇妙な取り付け方がされていました。EF71はこれより15年くらい後のものなので、少しはマシな取り付け方になっていましたが、抜本的な改良はされていませんでした。天賞堂の製品にはありがちなことなのですが、ディテールが改良されても、根本的な部分が直されずに古い設計を引きずっているのです。連結器を取り換えるだけなのに、かなり手こずってしまいました。

Jyuuren2

 交換が出来たので、早速テストです。やぱり原因はそういうことだったようで、今度は自然解放することもありません。こんなトラブルも起こるという一つの事例でした。

 ケイディーのNo.6やNo.8、No.16等は既に絶版になっていて、現在のラインナップはヒゲバネ式のものが中心ですから、このようなトラブルは起きにくいと思います。

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2013年11月 8日 (金)

IMON PS101を使ってみました

 モデルスイモンから最近発売されたPS101を使ってみました。交流EL用のパンタはフクシマが廃業したことで、天賞堂ブランドのものも途絶えたままになって、破損したりした時の対応策がありませんでした。今回は、フクシマのパンタを改良の上再リリースするというコンセプトのIMON製品として発売されています。

 以前から店レイアウトにあるEF71も、片側のパンタが壊れかかっていたのですが、今回取り換えてみました。新旧の比較をするために、取りあえず片側を交換します。

711

 従来のパンタを上昇させた状態です。

712

 こちらは、新しいパンタを上昇させた状態です。全体の大きさが一回り小さくなり、線も細くなって、シャープな印象です。台枠もロストワックスになったことで、この部分のディテールが大幅に向上しているのも特徴です。

 続いてもう一方も取り換えました。

712_4

 パンタグラフがやや小さく、線も細くなったので、屋根上の印象がかなり向上しました。バブル経済の頃に購入したものですが、これまでに動力台車、ギアボックス、モーターを交換して走行性能を向上させるとともに、ウエザリングを施して、板谷峠で活躍していた頃の生きている71を表現してみました。台車はカツミのロスト製のもの、動力はEN22モーター+MPギア方式として、コンビを組むED78も同様の改造を施しましたから、重連で走る時もきれいに協調してくれます。天賞堂の交流機は、何故か台車のディテールが古いまま、というものが多いので、台車を現代水準のものに履き替えさせると、足元の印象もぐっと向上しますね。

1011

 新しいパンタの台枠周りのディテールです。カバーだけでなく、取り付け部分の表現などはロストならではという感じです。

1012_2

 こちらは、元のものです。同じ形式のパンタですが、新しい方は、模型としての造りがずいぶん進化していることが分かります。

 相棒のED78のパンタも、いずれは交換しようと思います。

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2013年1月13日 (日)

どうにか目標の走りに・・・

 軽微な短絡が発生していささか不安定だったED78+EF71、再度分解して調整を行いましたが、その時にEF71の機械室内で、配線とジョイントシャフトが接触してノイズを発生していました。試運転で1エンド側のライトが点灯しないので、もう一度点検してみると基盤への配線を1か所落としていました。配線のハンダ付けついでに、ジョイントに接触しているリード線の処理を行いました。今度こそは、文句なしの走りになりました。起動も、客車ならではの、もそっとした感じを再現することが出来ました。客車列車の場合、EL牽引であっても、ラビットスタートはあり得ません。

711

 かつての奥羽本線、夏姿という風情で快調に走ってくれました。こういうシーンでサウンドシステムというのは要りません。機関車や列車全体の音というのは、記憶の中に鮮明に残っているのですから、ヘンに作られた嘘っぽい音がしたのでは雰囲気ぶち壊しです。走っているのを眺めた時に、頭の中にあの音が蘇ってくるのが一番だと思います。
 機関車自体から発生するメカノイズを最低限に抑えることが出来たので、苦労した甲斐がありました。

712

 純日本的な田舎の風景が広がる山形へ行く時、福島から乗る列車の先頭が重連だと、いよいよ分水嶺を超えて、日本海側へ行くんだなという期待感が盛り上がりました。普通列車は、編成も短いですから、重連にする必要もなかったのですが、貨物で運用する機関車の回送ということで、しばしば重連牽引の列車に当たったものです。

 B級幹線の奥羽本線は、電化された後も「汽車の旅」の雰囲気が色濃く残っていました。列車番号は変わるものの、福島から秋田まで通しで走る列車、主な駅で30分近い停車はザラ、停車中に入換をやって、客車の増解結をやるのも当たり前でした。ロングレールでなく25mレールと木の枕木が続く線路、車窓に広がる山と水田の風景、ごく当たり前の日本の田舎の風景が展開するのが奥羽本線の最大の魅力だったと思います。ミニ新幹線の先駆け、山形新幹線になってそんな魅力は一掃されてしまいました。そして、山形には永久にフル規格の新幹線も来ない、というのが決定的になったのも確かです。

B1

 そんな時代の奥羽本線に欠かせないのがホームの駅弁売りです。これは、未塗装で出ていた頃のものに、管理人が塗ったものです。当時のカタログに、「駅弁をいかにらしく塗るかがポイントです」とありました。これがなかなか難しいんですね。米沢の「すきやき弁当」にするのか、「峠の力餅」にするのか・・・。

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 同じエコーの最近の塗装済みバージョンは、こんな風に仕上げています。どれが正解というものでもないのですが。今やホームでの立売も殆ど見かけなくなりました。 もっとも、本線の普通列車に205系等を投入されれば、車内で駅弁など食べる雰囲気ではありませんが。
 そんなこんなで、懸案のものが一つ満足の行く形で出来上がりました。
 

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2013年1月10日 (木)

ED78+EF71の調整を行っています

 店レイアウトのED78とEF71、走るようにはなっていましたが、時折ギクシャクするので、今回徹底的に調整してみました。この2機は、20年くらい前のものと、30年くらい前の天賞堂製、軸固定ギアボックスのものを、カツミのロスト台車+MPギアで、見栄えと走行の改善を図るべく、改造したものです。

710

 特にこのようなポイント通過や曲線の出入り部分で頻発する傾向がありました。台車周りの短絡が疑われましたが、ED75の経験から、問題になりそうなところは全部潰してあったつもりだったのですが・・・。徹底的に調べると、ED75の時と似たような部分に問題があることが分かりました。すなわち、絶縁車輪とブレーキシューの接触、ブレーキ部品取り付け部の湯口の僅かな切り残しと車輪の接触、といったあたりでした。

 ED75では問題にならないレベルに処理したつもりでしたが、この2機種は全長が長いですから、ポイント通過などでは台車の振れも大きくなります。従って、こうした部分の処理には一層の注意が必要だというわけでした。

712

 今度こそは、ポイントでも直線でも大丈夫そうです。

 今は、「昭和ブーム」なのか、Nゲージでも旧型客車がたくさん出ていますが、16番の客車キットも、値段が手頃ということもあって、若い方も買って行きます。当時の客車鈍行の旅の話などを交えて、組み立て方のレクチャーをやったりしていますが、このレイアウトの機関車は、そうして出来上がった客車の試運転を担うという役割もあります。レイアウトの客車列車に組み込んで、列車に仕立てて問題なく走るか、というテストを行うのです。

 もちろんMPギアの走行とか、改造事例としてのサンプルという要素も大きいですね。

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2010年9月12日 (日)

本格的な足慣らし

 今年前半に、走行装置を大改造した天賞堂のED78とEF71、スユニ61がほぼ出来たこともあって、いよいよ本格的な走り込みを行いました。MPギアは、ある程度走り込ませることでギアの当たりが取れて、動きがスムーズになります。

7871

 後ろにつながる客車の車種というのは大事ですね。イメージ通りの車種が揃ってくると、ガンガン走らせたくなってきます。完成後いくらか走らせて微調整はしてありましたが、今回は本格的な連続走行です。さすがに調整済みなだけあって、いらいらするようなトラブルは起こりません。

 だいぶ低速も滑らかになってきました。そうなると遊んでしまいます。

Bentou

 奥羽線のようなB級幹線のちょっとした駅では、やはり列車が入って来るときはこんな感じでしょうか。管理人あたりの年代ですと、弁当屋がいると、「幕の内かな?すき焼きかな?」とわくわくするのですが、今はホームの立ち売りも殆どなくなりました。

Suyuni

 これが付いていると、いかにもB級幹線という雰囲気になります。そうなると、殺風景なホームの上もどうにかしたくなってきますね。妄想はどんどん膨らみます。

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 30年以上前のED78ですが、最新の機関車と同等の走りを獲得しました。慣らし走行を経て、最近のED75やED71に劣らない走りを見せてくれます。次位のEF71は20年位前のものですが、こちらも同様の改造をしましたから、重連でも見事にシンクロして走ります。客車の方も、オハ61を早く完成させて、いっそう奥羽線らしくしなければ、と思います。模型というのは、そういったイマジネーションと、実際の作業が密接に絡んでいるというところに面白さがあるのだと思います。

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2010年5月 2日 (日)

仕上げへ・・・

 EF71の走行調整が割り込みましたが、問題が解決したので、今日やるつもりだった作業にかかります。いずれも仕上げ的な作業です。

71

 まずそのEF71、ライトのレンズを入れました。20年前は電球の頭をレンズとみなして、レンズが入っていないものが多かったですね。キハ40などのものがぴったり入ります。これだけでも顔が引き締まって見えるようになります。

78

 相棒のED78、こちらは30年以上前のものなので手を入れる箇所が多いのですが、一部は入手直後にモーターを交換した際にやっています。今回は先ず、新調した台車にウエザリングをかけて落ち着かせました。剥がれてしまった表記のレタリングなども復元します。この後、運転台やワイパーなど、最近の製品ではスタンダードになっているディテールを追加します。

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 走行が一新され、外観も現代水準に近づいてきました。新しい機関車が2台入ったような気分です。

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2009年4月11日 (土)

外装仕上げ

 モーターの交換によって、走行性能が向上したEF71、外装の仕上げとしてレタリングを入れました。買った時にも何か入っていたかと思いますが、ナンバーとエンド標記以外は貼っていませんでしたので、ここでくろま屋のEL用インレタを使用して細かい標記を入れました。

711

 運転整備重量100.8t、堂々の換算10.0、福島機関区の「福」、検査はもちろん「郡山工」ですね。

 福島で乗り換えると、東北線より一格落ちる61系主体の客車、25mレールと木の枕木が殆どの線路、峠の力餅をほお張りながら、78+71重連のモーター音とともに純日本的な田舎の景色を楽しむ客車列車の旅も、もう昔語りになってしまいました。初代山形新幹線400系が置き換えということで、時の流れを感じます。

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2009年4月 9日 (木)

モーターを換装しました。

 EF71、懸案のモーター交換を行いました。山形新幹線開通の頃のものですから、ギアボックスはTAではなく、ダイキャストの一体型です。1970年代から天賞堂のELで広く使用されました。車軸が固定されているのが泣きではありますが、非常に堅牢で中のギアの精度が高くノイズをあまり出しません。重量があって見かけの造り以上にレールへの粘着も良いようです。

 ただ、天賞堂の機関車は、時期によってモーターが頻繁に変更されているのが問題です。走りの質は、半分はモーターで決まります。先般モーター換装を行ったED78は、昔の鉄道模型では一般的だった中身がむき出しのMV-8でした。さすがに今の水準で見れば電気も食うし、速度の変化もイマイチ、と言う感じでしたから、エンドウのMPギアシステムで採用されているキャノンEN22に取り替えました。ギア比の関係で速度が若干MPと異なるものの、出だし、電圧変化に対する安定性など、MPシステムと同じくらいの成績を示しました。

 EF71は、基本的に重連が前提になりますから、そういうことであればこちらもモーターを載せかえることになります。

71douryoku

 車体をはずして見ると、フライホイール付きのコパルの缶モーターとライトスイッチ以外は殆ど78と変わっていないのにちょっとびっくりです。しかし、そうなると話は早いわけで、基本的に78の換装パターンを踏襲することになります。現在のモーターとジョイントを撤去し、モーターが床の中心に来るようにエンドウ#6301モーターホルダーA/Bを取り付けてEN22を載せます。ユニバーサルジョイントは、ギアボックス側がφ.4になりますので、2.4-2.0(品番#6503)を使用します。あとはMPギアと同様にジョイントを接続し、配線すれば完成します。

 早速試運転を行いました。

7871

 全速度域で完璧にシンクロしました。ということはこの両者20年くらい間が開いているわけですが、ギアボックスに関しては全くそのままだったんですね。

78712

 車体に関して言えば、凹みすぎのフィルターが71では良くなっているのが分かります。即行で切れる1.5V定電圧ヘッドライトは相変わらずで、既に切れていますから、後ほどこれも78同様、12V球に交換しようと思います。

 今日の成果は、堂々たる78+71の重連がイメージ通りに走るようになったことでしょうか。

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2009年4月 6日 (月)

峠の力餅

 奥羽本線は、福島を発車するとすぐに分水嶺の板谷峠にかかります。今では山形新幹線の電車が軽々と越えていきますが、かつては赤岩・板谷・峠・大沢の連続する4つのスイッチバックで山を越えていました。そこを走る機関車も古くはEタンクの4100・4110、戦後間もなく電化された後は、勾配用のEF16、EF64、交流切り替え後はEF71・ED78といった勾配線用の様々な形式が活躍してきました。

 サミットの峠駅は標高624m、ここでは「峠の力餅」というものが売られています。今は山形新幹線の車内にもあるようですが。

C2

 駅弁のような体裁で、ホームの立ち売りも駅弁屋さんスタイル、中学の頃ここを始めて鈍行で通った管理人は、「こんな山の中に駅弁?」と思ったのですが、求めてみると大福餅で、???と思ったものです。

 でも、スイッチバックの連続で越える険しい峠の道中で一休み、と言う風情が気に入っていました。中身の餡子がさっぱりしているのもポイントが高いですね。

 客車の鈍行もスイッチバックも消えて久しいですが、久しぶりにこれを口にすると、ED78やEF71がモーターの音も高らかに峠を越えていたシーンを思い出します。峠を越えれば、山形の純日本的な田舎の景色が広がる奥羽線の旅は、とても魅力的でした。そんな奥羽線も今ではロングシートの通勤電車。旅の楽しみはすっかり失せてしまいました。

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2009年4月 5日 (日)

EF71のウエザリング開始

 店レイアウトでデモ用に使用している機関車の加工を進めていますが、今日はEF71のウエザリングを始めました。デモ走行と言っても製品そのままの機関車が走るだけでは面白くありません。どうやったら実際に見たイメージ通りのものになるか、というご提案の意味も込めています。

711

 いつものように東北地方ならではの干からびた感じを出すために車体全体をつや消しに、足回りにはブレーキシューの錆色を表現するためにレッドブラウンをエアブラシで吹きました。この後、細かいレタリングを入れて細密感を出そうと思います。

 先に進行しているED78がキャノンEN22で良い結果を出しているので、この機関車もモーターを積み替えようと思います。峠の機関車なので、重連で強調するのは必須ですから。風雪の板谷峠を越えていたあのイメージの再現を目指します。

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