2010年2月22日 (月)

ひとまず完成ですが・・・

 ほぼ形になって試運転を続けていましたが、カーブやポイント区間で一瞬停止するという現象が発生しました。こういう場合、どこかで短絡しているはずです。思い当たるのはブレーキシューと車輪の接触とか、絶縁車輪と台車枠の接触とかですね。でもその辺を見てみると何ら問題がありません。こうなると厄介です。接触の可能性のあるところを一つずつ潰して行かなければなりません。停止したときにパワーパックのつまみをそのままにしておくとブレーカーが飛ぶので、短絡しているのは間違いないのですが、どこで短絡しているのかさっぱり分かりません。

 そこで、室内を消灯してテストしてみると、スカートの裏側で小さなスパークが飛んでいるではありませんか!その付近をよく見ると、台車が振れた時にブレーキがスノープロウの取り付け部分に接触していることが判明しました。それもほんのちょっと。こんなの分からないよな、という感じだったわけですが、それが分かれば話は早いですね。スノープロウの取り付け部分をヤスリで削って余裕を持たせました。

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 これで嘘みたいに軽快な走りになりました。ロスト台車なので、組み立ての誤差もあるでしょうし、鋳物なのでゆがみなどもあります。そして、75という機関車、台車とスカートの間が狭い上に、そこにいろいろなものが付いています。ディテールが多くなればなるほど、こうした問題は起こりやすくなります。カツミの機関車ですから、R=650以上であれば走れる設計になっているわけですが、これがR=1000以上でないと走れない、という設計ではどうしようもありません。現実に他メーカーの機関車製品ではそういうのもあるようですが、走れないのでは動力を入れる意味がありませんね。見栄えと走行の両立というのは、走る鉄道模型では重要なポイントだと思います。

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 ほぼ完璧な走行が得られたので、フィニッシュの続きをやりました。東北本線の主役だった時代をイメージして、スカートのウエザリングは強めにしてみました。1980年の配置表によれば、この時期1011号機は福島機関区にいましたので、区名板には「福」を入れました。まだ黒磯以北の普通列車が、区間運転を除いてほとんどが旧型客車だった時代です。

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 ついに片麻痺からの復帰リハビリの中で,ED75が2両揃いました。先行の83号は退院直後にチャレンジしたものですから、1011号に比べて見劣りするのは当然ですが、それはこの後手直しすれば良いだけの話です。その差がここまでの作業リハビリの成果ということもできるかと思います。まだ75点くらいの感じなので、まだまだ作業リハもやらなければならないのですが。

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 完全に走るようになった2両を連結して重連で走行させると、盛岡あたりで時折遭遇した重連の鈍行を思い出します。これから乗る列車が重連だと、ちょっとトクしたような気分になったものです。

 そして、作者の思い入れに沿った仕上がりの機関車の重連というのは、我ながら迫力あるな、と思いますね。こうして堂々と走る姿を見ていると、短絡箇所探しの苦労も吹っ飛んでしまいます。

 この後この機関車は、店レイアウトに常駐して、MPギアの重連はどんな具合か?、16番では重連でも問題なく走れるのか?というような疑問に答えるデモを行うことになります。

 交流機ネタ、次は天賞堂のものの動力更新の話になるかと思います。

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2010年2月11日 (木)

細部の仕上げ

 試験走行もまずまずだったED75P形、最後に付ける接着パーツの取り付けやレタリングを行いました。

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 これはキットに入っているナンバーです。P形はブロックナンバーではありませんから、これは使わず、TOMIXのプラED75の付録に入っているメタルインレットを使いました。が、正面の「E」と扉の間に短い帯が入りますから、写真のようにこの部分だけ切り取って貼り付けます。配置区名も、お召し機ではありませんから、こんな立派な文字が浮き出したものではなく、黒く塗った板に白ペンキで書いたものを表現しました。エコーの区名板差し+くろま屋のインレタの組み合わせです。まだ黒磯以北の普通列車が殆ど旧型客車だった1980年の配置表によれば、1011号機は福島にいたようですから、「福」の文字を入れました。検査標記や換算標記もくろま屋のものです。

 機関車の標記インレタはあまり見かけませんが、くろま屋のものは内容が充実していて結構使えます。こちらは、店頭に在庫しておりますので、ぜひご利用いただきたいと思います。

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 あとはワイパーくらいです。このあと、細部の調整を行い、軽くウエザリングを施そうと思います。やっぱり75は、ヒサシのないのっぺりした顔の方が、らしいな、と思います。

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 退院直後に製作したM形との重連も見事に協調します。退院直後の作業リハビリとして果敢に挑戦したM形ですが、こうして連結してみると、特に凸凹になったりすることもなく、やれやれという感じです。

 そして、重連はやっぱり迫力ありますね。奥中山を行く75の唸りが蘇ってきます。

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2010年2月 6日 (土)

ED75P形レイアウト試運転

 まだいくつか部品がついていませんが。昨日から今日にかけてレイアウトでの試運転を行いました。工作机の上の動作確認と違って、線路に凹凸もあれば曲線、ポイントもあります。最初は単機で走らせて、不要な接触による短絡がないかを調べました。この機関車は胴が短い分床下もぎっちりなので、短絡を起こしやすいのです。机の上と違って曲線区間などで若干ギクシャクしましたので、接触箇所を洗い出して調整しました。

 単機で問題なく走るようになったら次は列車を牽引させます。

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 連結器が自然解放したりしないかを調べます。特に問題がなかったので、この状態で慣らしをかねて1時間程度連続走行させました。この時点で、先日非常に良好な結果を得られたセラミックグリスを軸受けに塗布しました。

 右側の83号機の時は、退院直後ということもあって、動力の調整にも難儀しましたが、今回は1日で83号機並の調子を出すことが出来ました。それだけ手先の細かい動きを取り戻して来ているのでしょう。作業リハビリとしての模型作りの成果だと思います。これが実生活にフィードバックされて行くのでしょう。

 さて、そこまで来ると次は重連、ですね。このキットにはライトの消灯回路も設定されていて、重連をやってね!というような内容になっています。

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 さっそく試してみました。文句なしです。次位の83号機は片エンドごとにON-OFF出来る回路を活かして頭同士になる2エンド側を」OFFにします。走行については見事にシンクロしました。これで、例の天賞堂のEF71、ED78はMP化決定です。あれに比べると重連でも実にしっとりとした感じで走ってくれます。

 1011号は管理人が1000番台牽引の列車に最後に乗ったときのもの、そして重連75もその時が最後でした。50系4両といわず、旧型客車を連結すれば、青函連絡船を介して何度となく行った北海道への道中で、度々遭遇した重連牽引の普通列車が蘇ります。

 1011号の方がすっきりしているのは、退院後2年のリハビリの成果ですが、ということは83号機も引き続き手を入れることでレベルアップできるわけですね。

 この後は、残っている部品を取り付けてひとまず完成を目指します。

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2010年2月 5日 (金)

高圧配管の取付

 完成近づくED75P形、屋上の高圧配管を取り付けました。

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 折り曲げ済みの燐青銅線を碍子のネジのすり割りに落とし込んでプライヤーで締めるという作業です。退院直後のM形の時は、細い銅線がつかみにくくて難儀したのですが、今回はサクサクと進みました。それだけ麻痺した側の指の感覚が戻ってきていると言うことなのでしょう。

 重連用のジャンパケーブルは、M形同様リード線の芯を抜いたものですが、今回はいくらか細めのものを使ってみました。この方式ですとメンテで上下を分解する時の分離がラクですし、ロストのように塗装が剥がれたり、醜く変形する恐れもありません。スカート組立のところでご紹介したようにジャンパ栓受けにφ0.3の洋白線を植えておき、そこにリード線を差し込みます。

 標記類は途中ですが、番号は1011としました。管理人が最後に乗った1000番台牽引の列車についていたものです。もう20年も前になりますが、1990年の夏、北海道を目指して東北線を下っている時の、盛岡からの八戸行き普通列車でした。この時はED75-727+1011の重連でした。盛岡から先は有名な十三本木越えなどがあって、重連になる貨物列車も多かったのですが、それに使う機関車をしばしば旅客列車で回送していました。有名な奥中山を挟む区間とはいえ、50系4両では重連だと完全にオーバースペックですが、機関車次位の客車に陣取って、重連ならではの迫力を楽しみました。JRになったあともしばらくはそんな感じでしたから、JR東日本とJR貨物の総括重連というのもあったわけです。そして、この時がED75重連の列車に乗った最後になりました。この1011はその後、いわゆる「白更新」になり、昨年春のダイヤ改正で廃車になったようです。

 模型では、学生時代に乗った旧型客車の編成を重連で牽引する姿と言うことになるでしょうか。

 この後は店レイアウトで調整しながら標記を入れて完成させたいと思います。

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2010年2月 3日 (水)

引き続き総組立

 引き続き全体の組立を進めます。

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 パンタグラフが載って、だいぶ完成イメージに近づきました。まだ走行調整などがありますので、高圧配管は一番後に取り付けます。スカートなどを取り付けた状態でまた机上の走行テストです。

Test1

 床下がぎっちりなので、台車が周囲の部品と接触してショートする場合があります。今回も最初多少ギクシャクしましたが、取りあえず原因を見つけて解決です。レイアウトに持ち込めばまた問題は出るかもしれませんが、現段階では合格です。

 やれやれと思っていると前進する時に尾灯が光っています。こういう場合、ライト、モーターいずれかの配線が逆なわけですが、原因をきちんと調べる必要があります。電球の配線を逆にすれば解決しますが、モーターの配線が逆だったりすると重連にした時に引っ張り合って走りません。他の機関車と比べてみると逆に走ったので、モーターの配線が間違っていました。モーターをつなぎ変えて解決です。このあたりは16番ブラスモデル工作の基本的な部分ですね。電車のように編成に複数の動力車が入る場合など、注意して作業すべき部分です。

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2010年2月 1日 (月)

全体のまとめに入りました

 ここまで2ヶ月余りに亘って進行してきたED75P形、いよいよ全体のまとめです。前回取り付けたプリント基板に電球をハンダ付けし、電球ケースに入れます。窓ガラスを入れてキャブインテリアを取り付けたら全体の総組立です。パートごとに組み立てたものをネジ止めでまとめます。個々のパートがきちんと出来ていないとここで大変なことになります。

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 各パーツをネジで取り付けて行きますが、今回は非常にスムーズです。手の動きが戻ってきて、作業の精度が上がったからなのでしょうか。まだ途中ですが、とても良い感じです。

 この後は、ナンバーやメーカーズプレート、標記類を貼り、パンタを載せて屋上の高圧配管の引き回し、連結器の取り付けなど、まだまだ工数があります。

 こんな角度から見ると、機械室内のウエイトに塗装した効果がよく分かります。銀色のウエイトが明かり窓からギラリと輝いては興ざめですね。

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2010年1月27日 (水)

スカートの仕上

 引き続きED75P形の仕上です。スカートのエアホースやコックに色差しをします。

Sk1 この機関車は、重連で使用されるため、その際に各車のブレーキが均等になるように、スカートには通常のブレーキ管の他に、元ダメ引き通し管や釣り合い管などがあって賑やかになっています。実車の写真を見ながら、面相筆で色を入れました。プラモデルでは当たり前の作業ですが、鉄道模型では案外軽く見られている部分ですが、ちょっと色を入れるだけで俄然リアルになってきます。この辺はNゲージなどでも同じことが言えます。完成品でも細部の色が省略されているものは多いですから、ぜひやっていただきたいと思います。

 月末が近づいて、入荷品などもいろいろありますので、今週の作業はここまでです。

7501 まだまだ仕上の途中ですが、先を急がないようにします。ここで慌てるとろくな結果になりませんから。

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2010年1月26日 (火)

動力関係の配線と走行テスト

 引き続き、内部のメカ部分の組立です。カツミの機関車は、特にライト関係にプリント基板を使って、配線が整理されるような設計になっていますが、このED75P形も同じです。

Kiban  これがキットに入っている基板です。一番左は天井に付くもので、裏側には前照灯や尾灯切り替えのダイオードが付いています。中央のものは、モーター上面に取り付けて天井の基板の接点が接触します。車体を外した時に照明の回路が一緒に分割されるわけです。

 一番右側のものは、床上に着くもので、これに付いているスイッチでライトのON-OFFが出来ます。それぞれの基板を所定の位置にネジ止めします。次に、これに配線図を見てコードをハンダ付けします。

Kibantoritsuke  天井のものは、電球をハンダ付けしてから取り付けます。

 

 モーター関係の配線が出来たらここで一度走行試験です。

Shitamawari 特にロスト台車を使用した場合には、組立の誤差などによって車輪が接触してショートする場合がありますから、ギクシャクするようであればこの段階で原因を徹底的に調べて、スムーズに走るようになるまで調整しておきます。車体もだいぶそれらしくなって、完成を急ぎたくなる場面ですが、ここは焦らずにじっくりと進めます。いい加減に調整しようとして関係ない部分を破損したりと言うようなことは良くありますから。

 恐ろしい数の部品の集合体ですから、無調整で完成できるなど、まずあり得ないのですから。しかし、退院後最初のED75M形で極めてやりにくかった配線のハンダ付けもだいぶラクになって、割合スイスイと進みました。この調子で行けば、今月末頃には店レイアウトに持ち込めるかもしれません。

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2010年1月25日 (月)

引き続き塗装作業

 機関車の塗装はパートごとに分解して行うのは電車や気動車などと一緒ですが、分解するパート数が多いので結構手がかかります。そして、昭和40年代前半の交流機では、屋上に多数ある高圧配管の碍子も結構厄介な存在です。

 昔の交流電機の模型では、碍子がニッケルメッキのものも多かったですが、さすがに現在ではそれでは通用しませんね。このキットでは、真鍮挽き物の碍子を使用していますから、白く塗ってやる必要があります。交流機を何両か製作して考えたのがこんな方法です、

Gaishi1

 真鍮線に碍子を通して輪っかにします。この状態でプライマー→白を吹きます。

Gaishi2

 乾燥させる時はこの輪っかをどこかに引っ掛ければOKです。完全に乾いたら輪っかを切断して取り出せば一気に全部出来上がりです。碍子は表面に凹凸があるので、筆塗りなどではムラが出やすいですね。この方法はそんな問題も解決してくれて、とても能率が上がります。

 塗装が出来た碍子を屋上に並べます。

751001

 車体の方は、これまでの東北の電機に合わせて、雨どいの内側、ランボードまで黒く塗られている東北地方では一般的な塗り分けにしました。鉄道博物館にあるED75-700もこの塗り方ですね。車体全体の艶を抑えて、東北地方の機関車特有の、しけた感じにしたのは、前作のM形と同じです。

 この辺まで来ると、だいぶ完成イメージが見えてきます。やっぱり、ひさしがないのが本来の75のスタイルだな、と思いますね。前作の50番台ヒサシ付きは、バリエーションの1つという感じです。

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2010年1月20日 (水)

ジャンパ連結器に一工夫

 いよいよパートごとに塗装に入りましたが、車体関係、最後にジャンパ連結器にてを加えておきます。このキットでは、2エンド側に付く重連用のジャンパ連結器、ケーブルまで一体のロストで作られていますが、材料の性質上、一旦変形するとヨレヨレになってしまい、塗装も剥がれてしまいます。車体にハンダ付けしてスカート側は差し込むだけになっていますが、メンテナンスで車体を外す度にいじることになって、変形させる可能性大です。

 前回のM形ではジャンパケーブルを変形させてカッコ悪くなってしまったので、リード線の芯を抜いて作ったものを使用しました。これが見た目、取り扱いとも具合が良かったので、今回はこれを改良したものにします。前回は対症療法的にやったので、ケーブルがやや太すぎました。今回は少し細めのものにします。

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 ロスト一体のケーブルを切断して、ピンバイスで穴を開け、φ0.3の洋白線をハンダ付けしました。

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 スカート側はケーブルを差し込む穴が開いているので、同様に洋白線をハンダ付けしておきます。この両者間を塗装後に芯を抜いたリード線で結びます。これで塗装前の車体の作業はおしまいです。洗浄して塗装に進みます。

 これと並行して各パートの仕上も進めます。

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 いつものように、運転台に機関士を乗せます。重連の時は?とかいろいろ突っ込みどころはあるのですが、日暮里・舎人ライナーではありませんから、無人で走っているのは気持ち悪いですね。そういう意味で、どちら向きに走る時も無人にならないように、両側に乗せておきます。

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