「鉄道ブーム」?といわれていますが・・・
昨今は、鉄道旅行に関するTV番組や雑誌がたくさんあって、さながら「鉄道ブーム」と言う感じです。鉄道ファンの生態分類の「撮り鉄」とか「乗り鉄」といった単語も一般化していますね。その分類で行けば、管理人は「乗り鉄」傾向がかなり強いと思いますし、加えて「呑み鉄」というのもあるでしょうか。まだ完全に回復したわけではありませんから、安全を考慮して列車内では呑みませんが、九州へ行けば美味しい純米焼酎に誘われて人吉・球磨へ、といった具合です。
鹿児島本線の八代から分岐する肥薩線は、人吉までは球磨川に沿って走るいわゆる「川線」、人吉から吉松までは有名な大畑のループ線や日本三大車窓が展開する「山線」、さらに吉松から隼人を経て鹿児島に向かえば、錦江湾に浮かぶ桜島、と風光明媚なルートで、雑誌などに取り上げられることも多くなっています。
その肥薩線に今年、SL列車が登場しました。台枠破損で走れなくなっていた8620を台枠新製で復旧し、「あそBOY」で使用していた50系を組み合わせて「SL人吉」号として復活しました。人吉へ焼酎を呑みに行くのなら乗っても良いかな、と思ってみたのですがとんでもない、とっくに満席でした。せっかくなので、見物だけしてきました。
以前はヘンな色に塗られていたり、ヨーロッパ調の機関車なのにアメリカンなスタイルの煙突やカウキャッチャー、テンダーにはロゴマークがべたべた貼られて醜かったのですが、今回はややオーバーデコレーションな感じはあるものの、割合落ち着いた仕上がりになっています。
煙突の回転式火の粉止めも、前回のアメリカンなものでなく、さりとて昔の成田線のC57についていたような不恰好なものでもなく、オリジナルのイメージを崩さない形でまとめられています。門デフなのはさすが九州、というところでしょうか。しかし、ホームに人が一杯ですね。この駅でこんなに人がいるのを見たのは初めてです。
駅弁屋さんもさぞかしホクホクしていることでしょう。屋上の「汽車弁当」という言い回しが懐かしいですね。東京あたりでも、しばらく前まで、遠くへ行く列車のことを「汽車」と呼んで、国電と区別していたり、新潟あたりでは、「電車」と言うと新潟交通の電鉄のことで、国鉄は「汽車」と呼んで区別していました。「汽車」というのは必ずしもSLのことを指すだけではないのです。そう考えると、今の東北線など、「本線」とはいえ「汽車」の貫禄などなくなってしまいました。
人吉から吉松までの区間は、観光列車「いさぶろう」「しんぺい」号が運転されていますが、こちらも大繁盛のようで、いつの間にか3両編成になっていました。
3県に跨るこの区間は、乗客も極端に少なく、SL時代は混合列車が運転されていたくらいのところです。JRになってからこのキハ31の片側に小さな畳を設置して、車窓案内のテープを流して運転したのが「いさぶろう」「しんぺい」の始まりでした。混雑を避けて夕方の列車で吉松へ向かいましたが、それでも5,6人乗っていました。
マスコミで取り上げられると、わっと人が集まってくるのが日本的だなあ、と言う感じですが、古くからの「乗り鉄」「呑み鉄」の管理人にとっては、ここの盛況振りよりも、かつての撮影名所、日豊本線の宗太郎越えの3往復の普通列車がロングシートのキハ220単行になっていたことの方が強く印象に残りました。九州の鉄道の本当の今の姿を表しているように思えたからです。さすがに延岡から大分まで3時間近くこんなのに乗ろうとも思いませんので、後続の「にちりん」にしましたが、こちらもガラガラでした。「乗り鉄」的には一番日豊本線を感じられる区間だけに、これにはがっかりしました。わざわざここの区間の列車に合わせてスケジュールを作ったのですから。
「作られた鉄道ブーム」を強く感じた九州でした。











































































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