日光の台車をエンドウ・カツミの床板に取り付けるには?
16番の世界で日光モデルといえば台車の専門メーカーとして有名ですね。私鉄向けなども含めて様々な台車を発売しています。これをカツミやエンドウの車両に使いたくなることもあるでしょう。
最近のエンドウ・カツミの製品はMPギアを基本にしているので、台車のネジは床上から締めるタイプで、センターピンの穴もこのように小さい物になっています。一方日光のものは、昔ながらの床下からビスをさして、床板などを挟んでナットで締める方式です。一見するとまったく互換性がないように見えます。
でも、実際にはエンドウ・カツミの床に組み込むことが出来るのです。種類豊富な日光の台車でMPギアを使って快調に走る私鉄電車、を作るのも可能なわけです。
今、ちょうど良いものがありますので、これを例に解説してみます。まず最初に大事なのは、日光モデルは現在もナット締め車輪を使っているということです。
カツミやエンドウの車輪は、現在は圧入ですが、昔は車軸にネジが切ってあって車輪をねじ込む構造でした。(走行中に車輪が緩んでバラけたりしましたね)
ナット締めの車輪を使う場合には、当然台車枠と車輪の間にナットの分の隙間が必要になります。従ってこのように台車のボルスターや車軸の全長がその分長くなります。圧入のピボット車輪の場合も、日光のものはナット止め車輪に合わせていますので、エンドウ・カツミより軸が長くなっています。整理すると、車輪はおおまかに「日光規格」と「カツミ規格」があると覚えておくと良いと思います。実際、金属台車を使用する16番の工作で使う車輪はほとんどこのどちらかになりますから。
さて、実際の作業です。
これは103系のDT33です。カツミの103系は日光モデルのこの台車が指定になっています。昔の製品では、形状の似ているDT21やDT22でごまかしていましたが、さすがに現代では通用しないと言うことなのでしょう。これをカツミ規格の車体に取り付けるので、キットにはMPボルスターも入っています。
これは、使う台車によって何種類かありますので、使用する台車に対応したものを用意します。
まずは、ネジを外して分解します。ネジは再用するので紛失しないように注意します。
次にMP規格のボルスターを組み込んで組み立てます。付随台車にする場合、台車枠の内幅が狭くなっていますので、元の車輪を入れても回転しません。カツミの車輪(この例ではφ11.5プレート・プレーン軸)に交換します。
動力台車にする場合には、MPギアがそのまま収まります。あとは普通に床板に取り付けます。
車体をかぶせてみると、高さもぴったりになります。
16番ブラス製品の場合、プラ製品のようにそれ専用というわけではなく、このようにメーカーを跨いで使用できる部品も多くあります。
さて、このクモハ103、ディテールの取り付けに進みます。
まだ途中ですが、パンタ周りの部品構成です。配管ももちろん付きますし、パンタ台はロストです。
正面の通風孔も別パーツです。ジャンパ栓受けはロストです。子供の頃デパートの模型売り場にあったもの以来の原型低運車ですが、すっかり現代的な造りになっています。
「カツミの103系」というと運転本位の簡素な製品と言うイメージが強かったのですが、あの頃は、鉄道模型はデパートで買うもの、そしてどこのデパートにもあるわけでなく、しかもそれなりの値段ですからおいそれと買ってもらえるものでもありませんでした。それだけに「大人の趣味」の香りが漂って憧れを強くしたものです。山手線や京浜東北線が、新幹線0系などとともに並べてあったのを思い出します。あれから40年もの時を経て、今回初めて「カツミの103系」がやってきました。我ながら「好きだなあ」と呆れるのですが、それだけ鉄道模型は息の長い趣味なのだとも思います。1ヶ月たって残っていたら「売れ残りだ」と言われるようなものではないのです。
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