2009年3月22日 (日)

試運転を行いました

 尾灯のレンズに続いてレタリングを入れ、軽いウエザリングを施して仕上げました。

42zentai2

 車番は、この時代福島区にあって青塗りになっていたことが判明している2015とし、もちろん配置標記は「仙フク」、全検は「郡山工」です。このあたりはくろま屋から発売されているPC用のインレタで対応できます。その後、床下や屋根にブレーキシューの鉄粉が付着したイメージで薄く溶いたレッドブラウンをエアブラシで軽く吹いておきました。

Shiunten1

 カプラーを取り付けていよいよ試運転です。カプラー周りはスムーズな走行を第一に考えて、キットの設計通りケイディー5番を取り付けます。

 列車に仕立てて走らせてみました。スムーズに転がるか、ライトのちらつきがないか、と言ったあたりがチェックポイントになります。上の写真は大体7~8Vくらい、速度的には6~70km/hのスケールスピードですが、室内灯、尾灯とも十分な明るさです。トイレの中に配線を押し込みましたので、貫通ドアのないトイレ側が後になった場合でもコードが気になりません。また、光学繊維方式ですので、デッキがすっきりしているのもミソです。中間や機関車次位に来るときには床下のスイッチを操作することで尾灯を消灯することが出来ますから、列車を編成する際になんらの制約もありません。

Ressha2

 さまざまな車種が連結された幹線の客車鈍行を再現するには、こうした基本形式も機関車と同じくらい気を使う必要があることを感じます。列車全体として見たときの調和というのが大事になってきます。

Shiunten2   

 フジモデルの客車シリーズのご紹介と、管理人の手のリハビリを兼ねて進行してきた東北線の普通列車、車種もだいぶ増えて、編成の自由度も大きくなってきました。荷物車や郵便車の連結の有無で列車全体の雰囲気に変化がつきますし、編成の中にさりげなく福島に集中していたスハ33が紛れ込んで、地域性を主張していたりします。実車が消えて30年も経った今になって、こんな列車が再現できるようになるとは思ってもいませんでした。

 5900円の「素材キット」は、模型の制作だけでなく、そんな時代の様々な思い出を蘇らせてくれるとても楽しい製品です。基本的な形式はほぼ在庫していますし、特定形式を取りまとめてのお取り寄せにも対応しています。関連資材も充実してきた現在、やりたくても出来なかった客車列車を作るチャンスだと思います。

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2009年3月20日 (金)

いよいよ完成も近付いて・・・

 一番ベーシックな切妻形客車の組み立て手順を詳細に解説すると言うことで進行してきたスハフ42もいよいよ完成が近付きました。この客車シリーズには具体的な手順を示した説明書は入っていません。スハフ42を例にするとこんな感じです。

Setsu1

 1枚目はその系列の代表的な車種の原寸図と形式と台車の組み合わせ、雨どい寸法の一覧表です。

Setsu2

 2枚目は部品表です。大体どの形式も似たような手順で出来るのですが、初めてやる方にはさっぱり分かりませんね。しかし、この恐るべき車種がラインナップされているのはやはり魅力的です。いろいろな形状の車種の組み立てをご紹介していく中で、細かい手順を、というご要望もあったのです。1両出来れば、あとは何でもOKと言う感じですから。

 さて、スハフ42、テールレンズを入れて初めてレイアウト上に登場です。

431

432

 いつもの両端点灯システムは、編成の自由度が大きい旧型客車には必須だと思うのですが、完成品では車掌室側だけというのが多いですね。どんどん改造して簡単に実現できるのはやはりキットならではと言えるでしょう。何しろ「素材キット」ですから、こんなことをやっても無駄になるものはありません。

 あとはタッチアップを行ってから軽くウエザリングを施して、レタリングを入れ、連結器を取り付ければいよいよ完成です。

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2009年3月18日 (水)

尾灯の配線は・・・

 ここで、緩急車の尾灯、両端が点灯してなおかつ、ON-OFF出来る仕組みをご紹介しておきます。

Bitou

 床の真ん中にカツミのダイオード基板を設置します。この基板の回路は片運転台の電車のヘッドライトと尾灯を1枚にまとめたものになっています。ヘッドライトと尾灯を前後に振り分け、両方とも尾灯にすれば、そのまま使えると言うわけです。台車と基板の間にスイッチを挟むことで、尾灯回路をON-OFFすることが出来ます。あとは電球をケースに押し込んでファイバーで左右の尾灯を光らせれば良いわけです。配線がごちゃごちゃしがちな部分だけに、この基板は役立ちます。さあ、これで尾灯の点灯をまったく意識していなかった客車も、室内灯も含めてフル点灯になります。

 一通り出来たので、点灯試験をしてみると、あれっ?車内が半分暗いではないですか!

開けた状態でチェックしてみると、片方のLEDが点灯していません。球切れを起こさないからと、接着した椅子を全部取り払って別のものに交換しました。さあ、今度こそ、ということで電気を流すと、

Shiken1_3

 今度は問題無しです。光学繊維の導光も文句なしですね。

Shiken2

 仕切には例によって国鉄の地図が・・・。座席は一度剥がしたこともあって、やや反っているようですから、この後修正します。

 各社の部品の寄せ集めですから、何が起こるかわかりませんが、それだけに目論見通りのことが出来ると嬉しいものです。この辺の追加工作は、このキットの作業の中で最も楽しい部分ではないでしょうか。作者の主観でいろいろなアレンジが出来ると思います。

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2009年3月16日 (月)

基本的な塗装が完了

 前回ご紹介したように、GMスプレーを中心に塗りました。屋根の色は以前のものと同じモデラーズのフラットブラックグレーですが、発売元がつぶれてしまったみたいでもう入手できないのですが、キャンバス屋根のベース色に近いもの、ガンダムスプレーのファントムグレーなども使えそうです。このような部分は鉄道色にこだわらず、写真を基に広範囲に当たってみるとリアルな色を見つけられると思います。

42

 ホロワクやステップなどは面相筆で色を入れます。このあたりはプラキットの作業と同じです。

 塗装については、いろいろなやり方がありますが、いつも馴染んでいるやり方が良い結果を出せるかと思います。

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2009年3月12日 (木)

座席や台車も塗装

 一般的な完成品を見ると、座席や台車を塗装してあるものは少ないですね。座席はプラの成形色のまま、台車は黒メッキというのが普通です。プラ製品であれば台車も成型色のまま、というものが殆どです。せっかく車体がきれいに塗装されているのに、こういった部分で全体のイメージを落としているものも多いですね。キットの場合には製作者が自由に料理できるわけですから、こうした完成品で端折られている部分に手をかけてみるのも意味があると思います。

 まずは座席です。天賞堂から発売されているものが43系のものにかなり近い形状なのでこれを使います。

Isu1

 背摺りのモケットなどかなり細かい表現があります。ブルーの車体の場合、座席の枠組みはグレーでしたので、成形色を活かして、モケットに色を入れてやります。

Isu80

 やや明るめの青ということで、GM#22の小田急ブルーを使っています。面相筆で1つずつ塗っていきます。プラモデルではこうした細部の色差しが良く行われますが、何故か鉄道模型ではあまりやりません。モケットの色が入るだけで俄然雰囲気が出てきます。乗客なども乗せたくなりますね。

 台車は日光モデルのTR47を使います。黒メッキなので、そのままでは違和感があります。軸受けや集電スプリングが当たる部分をマスキングしてプライマーを吹きます。

Tr47

 プライマーを吹いてから黒を吹くと・・・。

Tr472

 不自然なぎらつきがなくなるだけでなく、メッキ状態では分かりにくかったディテールが浮かび上がってきます。

 車輪にも手を加えます。

Sharin1

 スポーク車輪を使用していますが、タイヤの側面が銀色では興醒めですから、この部分も黒く塗りつぶしておきます。面積が小さいので、プライマー、黒とも筆塗りで十分です。些細な部分ですが、踏切目線で走っているのを見た時のリアリティーが大幅に向上します。

 完成品でどうも物足りないと思う部分に手をかけてみるのもキット製作の楽しみの一つです。

 来週は総組立になります。

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2009年3月11日 (水)

あまり役に立たない塗装の話

 取りあえずハンダ付け組立も終わったので、塗装に移ります。車体のような大きな面積の塗装は基本的に吹き付けになります。エアブラシ、缶スプレーなどいくつかの方法があります。それぞれに長短がありますので適宜使い分けます。

 管理人は出来るだけ楽をして、それなりに見られるものにしたいという、ムシのいいことを考えています。作業をパターン化するのも能率を向上させるポイントになってきます。あまり役に立たないと思いますが、ここでは管理人の標準的な作業をご紹介したいと思います。

 真鍮製車体を塗装するに当たって頭に置いておきたいのは、以前広く使われていたマッハ模型の塗料や副資材関係、卸売りを止めてしまいましたので、直販で購入する以外入手できなくなっているということです。シールプライマーのような良く使うものはもう殆ど市中にはないかもしれません。

 そこで、マッハ以外の安定して入手できるものを使用するというのが第一の条件になってきます。

 まず最初に必要なのはプライマーです。マッハのシールプライマーは卸を止める前後にまとめて取って置きましたが、さすがにもう完売になっています。クレオスのMrカラーのメタルプライマーは食いつきが弱いことで有名です。何か良いものはないか?ということで行き当たったのがこれです。

Primer

 東急ハンズなどで売っています。以前、これを使っている方から、どうもぽろぽろ剥がれるというお話がありましたので、原因を調べてみました。

 これはいわゆる日曜大工に使うものなので、模型用に比べて粒子が大きく、遠慮がちに吹くと水玉模様状態になって、プライマーの隙間になっている部分が虫食い状に剥がれることが分かりました。一方でこのプライマーは割合サラサラした感じです。やや多いかなと思うくらいに吹いても自然に平らになってくれます。そんな特性を意識した吹き方をするとぼろぼろ剥がれてくることはなくなりました。「非鉄金属用」と書かれたアサヒペンの製品だけにかなり強力です。

 車体の色の方は、下地がしっかり出来ていればGMスプレーが一番手っ取り早いですね。最初に#19西武ベージュで車内を塗ります。本当はもう少しピンクがかっているのですが、白色LEDで照らしたときの感じが良いのでこれを使っています。乾いたら窓をふさいで外板の塗装です。

Shatai1

 はじめに内側に凹んでいたりして吹き残しの出やすい部分を吹きます。車内が新性能電車や気動車に似せてデコラ張りに改修された車はブルーですので、GM#7の青15号を使用します。次に車体全体を均等な色になるように吹き付けます。一度に塗りつぶそうとすると厚塗りになって、大涌谷の黒たまごを茹でている温泉みたいにあぶくが出てきて失敗しますから、やや薄めに2~3回に分けて吹きます。

Gmspray

 取りあえずブルーが完了です。一晩乾かして明日は屋根に移ります。

 GMの缶スプレーは、もともとNゲージに使うものとして企画されていますから、ノズルの穴もクレオスのMrカラーより小さく、塗料の粒子が細かいのです。従って16番に使う分には特に問題はありません。下地をしっかりさせておけばすぐに剥がれることもないので、マッハが入手困難な現在、代替品としてお奨め出来るかと思います。

 

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2009年3月 9日 (月)

端梁関係のディテール取り付け

 大体形が見えてきたスハフ42ですが、このままですとあっさりしすぎでちょっと物足りません。運転メインとは言うものの、もう少しディテールが欲しいところです。

 端梁には何も付いていませんので、この部分にエコーモデルのパーツを使ってディテールを追加してみます。パーツのラインナップとして「43系片デッキ用」というのも出ていますが、ここでは#742改造車用を使ってみます。というのも、この端梁パーツ、もともとタニカワのキットを基準にしているので、フジのものにはそのままでは使いにくいのです。43系や61系のものは台枠部分まで表現されていてカッコイイのですが、カプラー台の構造や床取り付け部分の寸法などの関係で摺り合わせをするのに一苦労します。

Douuke

 例えば、これは改造車用に入っている連結器胴受けです。パーツのエンドビームはケイディーの#5に合わせた開口寸法ですから、そのままでは合いません。これを使う場合、#16など首の長いカプラーにする必要があります。しかし、#5は構造が簡単で組み立てやすく、首が短いので連結間隔が開きにくいという特徴があります。運転の確実性ということも考慮して、キットの設計を尊重して#5を使用し、ジャンパ栓受けなどは個別パーツをキットの端梁に接着する方法を採ります。いろいろ試した結果、作業上も運転上もこの方式が一番具合が良かったからです。

Hashibari

 キットの端梁に各パーツを接着します。資料を見ながら一部のパーツは小加工をした上で取り付けます。エアホースやケーブル類を取り付けると効果的です。

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 簡単な追加工ですが、これだけでも印象がずいぶん向上します。どこまで追求するかは製作者の考え方によって変わってくるわけですね。ディテールと走行性能のバランスを考えながらアレンジしてください。

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2009年3月 4日 (水)

ディテール工作

 シル・ヘッダー、雨どいのキサゲが終わったらディテール工作に入ります。素材キットですから、どこまで作りこむかは製作者に任されています。いつものようにスーパーディテールではないけれど、一目見て実車の印象が感じられるもの、というのを目標にします。

Step

 まずは車掌室側妻面の取っ手です。キットでは完全に無視されている部分ですが、これを取り付けると俄かに細密感が出てくるので外せません。資料を見ながらΦ0.5の穴を開けて0.4mmの真鍮線で表現しました。

 側面のデッキ手すりは、穴は開いているものの、パーツとして入ってはいませんので、別売りのフジモデルのものを使用しました。

Tesuri2

 0.4mmの真鍮線を曲げて作っても良いのですが、形状が案外複雑なので、曲げ済みのものを使った方が能率が上がります。

Tesuri

 連結面のホロは、キットに入っているプレスのものではいくら何でも寂しすぎますから、ディテールの付いている他社製品に変えておくと良いでしょう。工房ひろのロストのものの手持ちが切れていますので、エコノミーなエコーのソフトメタルのもの(品番726)を使用しました。中間に入る車でしたらこれで十分でしょう。渡り板は品番1712を使用してホロワクに接着します。

Horo

 ホロワクのステーは後で取り付けます。 ソフトメタルパーツついでにここでベンチレーターも取り付けておきます。これらのソフトメタルパーツは、基本的に接着で取り付けます。

 車体の方がだいぶ進みましたので、床下回りも先へ進めます。エコーモデルの#731床下取り付け板に#735客車床下セットを組み合わせて、完成品にあるようなユニット式にします。フジモデルにも似たものがありますが、エコーのものの方が内容が充実しています。フジとエコーでは取り付け穴の位置が異なりますので注意が必要です。

Yukashita

 今回は、ストック箱から組立済みのものが出てきましたので、これを使います。写真のように、スハ33に取り付けて非常に効果的だった工房ひろのブレーキ配管を追加しました。他に配管を何本か追加するとさらに良くなりそうです。

Bc

 踏切目線で走るのを眺めた時に非常に効果があります。

42zentai

 取りあえずここまでの状態で各部品を組み付けてみます。後は車体の方は、号車・種別票差しやデッキ下のステップくらいです。下回りは、端梁にディテールパーツを取り付ければ大体形になります。

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2009年3月 3日 (火)

雨どいの取り付け

 シル・ヘッダーに続いて雨どいを取り付けます。このあたりの作業は細長いものが連続しますが、部品の厚さや幅などで取り付けのコツが違ってきます。

Amadoi1

 雨どいの取り付け位置は27.5mmと記載されていますが、これは車体裾から雨どい下面までの寸法です。所定位置にケガキ線を入れたら2段表現の向きに注意してテープで仮止めします。

Amadoi2

 次に、シル・ヘッダー同様に端の方1箇所を点付けしますが、雨どい材は幅が広いので、ハンダはやや多めにします。

Amadoi3

 位置が出たらシル・ヘッダーの時と同じように、隙間が出来ないように密着させながら一方向にハンダを流します。ハンダが少ないと隙間が残りますから、やや多めにします。シル・ヘッダー同様、下面にやや染み出すくらいを目安にします。

Amadoi4

 端まで付いたら、余分な部分を切断します。

 次に、妻板の縦ドイです。ジョウゴのパーツなど、他社から良いものが出ていますが、今回は組立の詳細な解説ということで、キットのものを使います。ちょっとわかりにくい部分でもありますから。

Tatedoi1

 縦ドイはこのようなジョウゴ一体のエッチングパーツが入っています。溝の部分が谷になるように折り重ねてジョウゴの厚みを表現します。溝のある面の違いで左右があります。

Tatedoi2 

 折り曲げが出来たら、縦ドイのジョウゴ部分を側面の雨どいに合わせてハンダ付けします。左右が付いたらキャンバス押さえを取り付けます。このあたり、ディテールアップする要素も結構ありますが、今回はキットの設計を優先してほぼストレートに組みます。

Tatedoi3

 反対側も同様に作業します。ここまで来るとだいぶスハフ42の姿が見えてきました。

42zentai

 面倒な作業ですが、やはり出来上がると一体成形のプラスチックにはない重厚感が漂ってきます。 模型というのはある意味、無駄の塊みたいなところがありますが、逆に手を抜けばそれだけのものにしかならない、というものでもあります。ありふれたスハフ42でも、プラスチックの完成品と比べればその差は一目です。機械で一発成形するものは確かにきれいですが、客車の持つ「ぬくもり感」といったものはやや物足りない感じがします。

 だいぶ形になってきたので、下回りの方も部品を付けて少し先に進めてみます。

Yuka1

 最初に開けておいた台車回転止めの穴に長めの2mmビスを締めこんで回転止めにします。前後にはキットに入っているエンドビームをネジ止めしておきます。エンドビームは、このままではいかにも寂しいので、エコーモデルの「端梁パーツセット」を使ってディテールを追加します。エコーから43系用も出ていますが、タニカワのキットを基準にしているので、そのままでは連結器取り付け部分周辺が合いません。フジモデルのものは、ケイディーNo.5の使用を前提にしています。No.5はとても使いやすいので、端梁部分についてはキットの設計を活かします。走行にも大きく影響する部分ですので、手を入れる場合にはディテールだけでなく、連結器の取り付けなども十分検討する必要があります。

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2009年3月 2日 (月)

ウインドシル・ヘッダーの取り付け

 箱になったスハフ42、次はウインドシル・ヘッダーの取り付けです。この部分はプレスの打ち出しではエッジが甘くなりますし、エッチングの浮き出しでは弱い感じになってメリハリが出ません。やはり昔から行われている帯材をハンダ付けする方法が一番です。

 車体全体に亘るものなので、乱れがあると目立ってしまいます。ここもやはりちょっとしたポイントがありますので、それを中心に解説してみます。

Wh11

 ウインドヘッダーを例にすると、まず窓の上辺に合わせてテープで仮止めします。

Wh2

 仮止めが出来たらまず一端をチョン付けして、水平が確認できたら順次コテを進めます。薄い板ですから点付けすると熱で波打ってしまうことがありますから、よく車体に密着させて端からハンダを流します。ハンダがコテを当てているのと反対側にいくらか染み出すくらいが良いでしょう。車体との間に隙間が残っていると塗装した時に思い切り目立ってしまうのです。そして、隙間のある部分は、帯材が波打っていることが多いのです。とにかく、シル・ヘッダーの作業は、この点に最大限の注意を払う必要があります。

Setsudan

 一通り付いたらドア部分や車端のはみ出している部分を切断します。

Yasuri

 次に鉄ヤスリを使って、大雑把にハンダを落としますが、この時ヤスリの角を立てたり力を入れすぎると深い傷が出来て、後始末に苦労します。およそ目立つ部分が削れたら耐水ペーパーをかけてきれいにしますが、この時、最初は#240くらいの粗いものから始めると能率が大幅に向上します。

 この作業は雨どいを付けた後では、ヘッダーと雨どいの間が狭いので作業しずらく、きれいにハンダを落とすことが難しくなります。

42zentai

 取りあえず#240の後に軽く#400をかけた状態です。車体外側にはこのあと札差などを取り付けますので、この段階ではこのくらいにしておきます。

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2009年2月26日 (木)

おっと危ない!

 取りあえず箱になったスハフ42、尾灯のファイバー引き通し用の穴を開けるのを忘れていました。塗装後に気が付いてやれば間違いなく車体が傷だらけになってしまいます。

Anaake

 トイレ側は光源が仕切の内側なので、ファイバーが仕切を通過することになります。φ0.75のものを使用するので、やや大きめのφ1.0の穴を開けておきます。

 殆ど素材キットなので、こうした追加工が多いのですが、作業の度にやり残しがないかを確認する必要があります。

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2009年2月24日 (火)

車体を箱に

 前回、仕切を1枚取り付けてあったスハフ42、次にアングルを取り付けます。アングルは車体が箱になった後だとなかなか作業がしにくいものです。

 説明書の記載にしたがって、裾から2.8mmのところにケガキ線を入れます。このラインに沿ってハンダ付けするのですが、いくつかポイントがあります。

Anguru

 まず、アングルと車体は隙間がないようにします。浮いている部分があると車体が波打ったり変形したりします。強度部材ですからハンダをやや多めにして、接合面全体に行き渡るようにします。Anguru2

 車端のデッキ脇の部分は特に浮きやすいので、ハンダ付けの際には完全に密着させるようにします。

 アングルが付いたら天井に照明ユニットの取付金具を取り付けますが、この部品は照明ユニット取り付けの際に力がかかりますのでしっかりハンダ付けします。ベンチレータ^や仕切板の取り付けに支障のないよう、取り付け位置に注意します。

Shoumeikanagu

 エンドウのユニットライト室内灯の使用を考えていますから、ここで使用したのはエンドウ#2615ユニットライト支えです。キットでは照明関係は一切配慮されていませんので、このように必要なものは適宜追加していきます。

 これが出来たら残りの仕切板を取り付けます。仕切板は下のような配置になりますから、キットの2枚では足りないわけです。

Shikiri

 次に妻板です。車掌室側には貫通ドアが付きますが、何故かキットには含まれていません。別売りパーツとして何種類か出ていますが、今回は良く見かけたHゴムタイプのものを使用しました。

Kantsuudoor

 監視窓の窓枠も忘れずに。最後に尾灯の枠を取り付けます。

Tsumaitaura

 尾灯はここに光学繊維を差し込んで点灯させるので、ここはキットの構造そのままにしておきます。

 次に、前後の妻板を車体に取り付けて、いよいよ箱になりました。床板に台車を付けて車体をかぶせてみます。

42zentai

 線路に載せてみて傾きなどがないかをチェックします。問題があればこの時点で手直しをします。問題がなければここで一旦キサゲの作業を行います。ディテールが付くと削れなくなる部分もありますから。

Wctsumamen

 車体と妻板の接合部分に隙間が残っていると塗装した時に見苦しくなりますから、ハンダをしっかり流しておきます。

 ここまで来るとおよそのイメージは見えてきます。交換した仕切板の部品がかなり効果的なことが分かります。

 切妻形の客車は、一見簡単そうに見えますが、箱になるまでの間にもポイントになる箇所がいろいろあることがお分かりいただけたでしょうか。

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2009年2月20日 (金)

引き続き車体の組立

 引き続きスハフ42の車体の組立です。組み立て手順は一通りではありませんが、今回はいろいろ試した結果、最もやり易いと思える順番にしていますから、他の形式とは若干順序が違っている部分もあります。いろいろやってみて、最もやり易いと思える方法を採るのが一番です。

 前回はドアをつけましたので、次にステップを取り付けます。

Step

 これがステップのパーツです。説明がありませんので、どのように付けるのかさっぱり分かりませんが、答えはこうです。

Steptoritsuke

 ドアの裏側にハンダ付けします。出っ張り具合はキットの図面で確認します。傾かないように注意して取り付けます。出来上がると下のようになります。

Steptoritsuke2

 ステップを取り付けたら次は仕切板です。

Shikirikit

 これはキットに入っている仕切板です。扉の窓が抜いてあるだけで、あとはのっぺらぼう。しかも2枚しか入っていません。スハフ42の場合、仕切板は都合4枚必要です。仕切板は、走っているのを見ても案外目立つものなので、あるところには全部付けたいものです。

 そこで、オハフ61でも使用した工房ひろのパーツを使用することにします。一番一般的なタイプの仕切とドアです。

Shikirihiro

 額縁のあるものは客室用です。ここに国鉄の地図などを作って貼るとかなり効果的です。仕切上の欠き取りは照明のプリズムに対応したものです。明かりが点けば、仕切が省略されているのは思い切り目立ってしまいますね。

Shikirikumitate

 仕切板にドアをハンダ付けします。客車の仕切って、確かにこんな感じでした。これをニス色なりクリーム色に塗ったら、と思うと結構ワクワクしてきます。

 アングルの取り付けもあるので、取りあえずここでは車体の強度を上げる意味で、洗面所側1箇所に取り付けます。

Shikiritoritsuke

 工房ひろの仕切板は、フジモデルの断面形状に準拠していますから、基本的にはすんなり取り付けられます。

42zentai_2

 洗面所や車掌室の窓枠も取り付けました。洗面所は後年の改造でよく見られた、上下2枚に分かれた内折れタイプにしてみました。この辺もオプションで様々な形状のものが出ています。43系中心で編成された急行列車でも、全く同じ形態の車両ばかりということはまずあり得なかったですから、こうしたパーツを適宜使用することでリアルな列車を再現できるわけです。

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2009年2月18日 (水)

車体の組立開始

 さて、この「ありふれた」スハフ42の組立を始めます。まず最初に車体の裏側の窓周りにざっとペーパーをかけます。

Paper

 窓はプレス抜きですので、いくらか内側に出っ張りが出来ているので、これを削除します。こうすることで窓枠の位置合わせが格段にスムーズになります。その際、洗面所側のデッキの柱を変形させやすいので注意します。

Shatai

 ペーパがけが出来たら窓枠の取り付けです。

Madowaku

 窓の抜き具合を見て、カエリのない面が外向きになるようにします。このパーツもプレス抜きですから、やや反りがあります。このように2箇所以上で仮止めすると位置がずれにくくなります。細長い部品なので熱で伸びますから、端の方から順々にハンダ付けします。アルミサッシの更新車の場合には窓枠は塗装後の接着になります。

 窓枠が出来たら次はドアです。スハフ42は、フェニックスブランドの時代からある製品ですが、時代とともにその内容は進化しています。 特にドア部分は、現行製品ではこのような構成になっています。

Doorparts

 このようにドアの枠にドア本体を取り付ける構造ですから、様々な形態のドアが再現できます。今回の、キットは写真のように原型のドアが入っているものですが、別売りオプションでHゴム付のものやダルマ窓のものなどが用意されています。今回の作例では割合一般的だった標準サイズのHゴムドアにしてみることにしました。

Hdoor

 ドアの表面をこのパーツに差し替えるだけです。ドアの枠にこのドアをハンダ付けします。

Hdoorkumitate

 窓ガラスの入る部分にハンダの塊を残さないように注意します。

 ドアが出来たら車体に取り付けますが、このドアパーツでは取っ手の付け根の表現がありますから、方向に注意します。

 取り付けの際、洗面所側の細い柱の部分が位置合わせしにくいのですが、写真の位置で合わせると能率よく作業が出来ます。

Dtoritsuke2

 位置が出たら、車体と密着させてハンダを流します。客車の場合、ドアも車体を構成する基本部分ですから、この辺の作業を適当にやると車体が歪んだり傾いたりします。

Dtoritsuke1_2

 洗面所の窓枠が付いていませんが、ここもオプションで種類が選べるようになっています。手持ちのものから選んでみることにします。

42zentai

 ドアと窓枠が付くとこんな感じです。車体の基本的な組立の段階からバリエ-ション展開が始まるのがフジモデルの客車キットの魅力です。

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2009年2月17日 (火)

先ずは床板の準備から

 今、16番で旧型客車を揃えるとすれば、一番種類が多いのはフジモデルのキットでしょう。一部の形式では塗装済みキットといって、台車や床下機器をネジ止めし、窓ガラスを貼ると完成するものもありますが、大多数は車体をハンダ付けで組み立てるバラキットの形式です。

 今回は、これからやってみたいという方からのご要望もありますので、具体的な手順についても詳しくご紹介しますが、まずはこのフジモデルのキットがどういうものであるかをご説明したいと思います。

 このシリーズは、分かりやすく言えば「素材キット」という感じですから、車体の基本部材のみが入っていて、その他の部品は適宜各メーカーのものを用意して完成させるというものです。初めて見る方は、「何も入ってないじゃないか!」と言われますが、逆の見方をすれば、同じ形式でも様々な個体差のある旧型客車の場合、バリエーション展開をする場合にも無駄になる部分が少ない、ということが出来ます。

 ストレートに組めば、あくまでも素材ですから、尾灯も点灯しなければ室内灯も点きません。でも、どう料理するかは作者に任されているわけですから、やり方によっては、市販の完成品で不満な部分も十分カバー出来るということにもなります。模型というのは本来、頭を使って、手を動かすからこそ面白いのですが、完成品主流の現代では、完成品が全て、という風潮もあって、なかなかこうした部分に気づいてもらえません。説明書通りにやればその通りに出来る、というのも大事ですが、試行錯誤の中で様々な工夫を加えていくというのもまた大事なことだと思います。

 さて、このスハフ42ですが、そんな「素材」なわけですから、製作にかかる前におよそどんな仕様にするか決めておく必要があります。今回はこれまで製作しているものに合わせて、室内灯・両端の尾灯点灯、室内装置取り付け、というのを基本にします。キットの構造を生かしてドアはHゴムタイプに交換されたスタイルにしてみようと思います。

 作業としては、まずそういった仕様にするための準備をします。先ずは床に取り付ける部品を床板に並べて配置を考えます。

Kentou

 車掌室がデッキの外側にある形式では、車体の中間部分に仕切が入りますから、尾灯スイッチなどはこれと干渉しないようにしなければなりません。

Yukaushiro

 こんな位置関係にしてみました。床下機器は入手しやすいエコーのものをユニット式にして取り付けますから、フジモデルのものとは取り付け穴の位置が変わります。尾灯スイッチは仕切と干渉せず、尚且つ車内の座席とも干渉しないように通路の真ん中にレール方向で設置します。スイッチや床下機器などの取り付け穴はいずれもφ2.0のネジ穴です。φ1.5くらいのドリルで下穴を開けてタップを立てておきます。

Yukamae

 洗面所側の床には最後に尾灯切り替え用のダイオード基板を接着しますから、ここで穴を開けるのはこれくらいです。両エンドとも、カプラー用の穴とエンドビーム用の穴が開いていますが、どちらも下穴ですので、合わせてこの時点で2mmのタップを立てておきます。

 これで「フル点灯仕様」への床板の準備は完了です。

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2009年2月16日 (月)

基本的な形式もキットから!

 機関車と並行して作業を進めている客車ですが、オハ35とかスハ43といった一般的な形式はプラ製品でも出ていますから、そういうのはプラでいいや、という方も多いようです。しかし、本当はこういった両数の多かったものこそ、ブラスキットで作る必要があるのです。それは何故か?旧型客車の場合、両数の多い形式ではドアなどの個体差が多いわけですから、やはりそれを再現するのにプラの既製品に期待しても無理というものです。それに、毛色の変わった形式だけブラスで、ということになると列車として見たときの質感が非常にちぐはぐなものになってしまいます。実感的な列車を再現しようと思うのならば、基本的な形式にまず手間をかけるのが大事だと思います。

 1980年頃の東北線では、スハ43系はかなり一般的でしたし、この時代に至ってもまだ茶色のものを目にすることもありました。様々な車種が混結されたED71やED75の引く普通列車の再現に43系は欠かせません。このグループのものは、工房ひろの仕切パーツの使用事例としてオハ47を製作していますが、改めてフジモデルの客車の組み立て手順の説明が欲しい、というご要望もありますので、今回はスハフ42で解説してみたいと思います。

 スハフ42はご承知の通り、切妻車体ですので初めてキットを組まれる方にも好適の題材です。お値段的にも車体が6195円と手ごろです。

 フジモデルのキットを開けてみると、中身はこんな風になっています。

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 車体キットですから、当然車体関係の部品だけが入っています。

 説明書は、そのグループの代表的な形式の図面と部品表だけで具体的な手順の説明はありません。

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 しかし、この説明書には重要なポイントがあります。上の例を見ると、図の下に各形式の台車形式と雨どい位置の一覧がありますが、実はこれがこのグループの製品化されている形式のリストでもあるのです。このメーカーは、ちょこちょこ新形式や新バリエを追加してきますが、オフィシャルHPがありませんので全貌を把握するのはなかなか困難です。この例で見ても、いつの間にかスロ62などが書き込まれています。

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 2枚目の部品表についても同じことが言えますね。ここに並べられている形式を見るだけでも、何だかワクワクしてきます。

 さて、基本的な組み立てを始めるに当たって、車体以外に用意しておく必要のあるものは何でしょうか?取りあえずハンダ付け組み立ての段階で必要なものをあげてみます。

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 ちょっとディテールアップも考えているので、工房ひろのパーツもありますが、先ずは台車とセンターピン、これは車体が箱になった時点で線路に載せて高さや傾きを見るので最初に用意します。エンドウのユニットライト金具も照明を入れる場合には車体を組む段階でハンダ付けしますので、忘れないようにします。床下機器はエコーモデルのものが入手しやすいと思います。ユニット式に取り付け板に組み付けてネジ止めします。

 その他、パーツではありませんが、フジのキットでは基本的にネジ穴にネジが切ってありませんから、φ2.0のタップも用意しておきます。

 ハンダ付けが出来て、塗装が終わった後につけるものとしては、照明関係、窓ガラス、テールレンズ、連結器などがあります。

 今回も運転をメインにしながら、それでいて列車の雰囲気を感じられるものを目指します。組み立て解説の意味がありますので、なるべくキットの部品を使用することにしたいと思います。

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