混結
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先週、動力回路の断線を起こして走行不能になったED75の修理が出来ました。動力部分の分解ついでに気になっていた部分の手直しも行いました。ポイント通過の際に不自然な揺れ方をしたり、MPギアシステムの割にはいささか固い感じの音がするなど、気になる点がいくつかありました。
分解したついでですから、その原因を徹底的に探してみました。何しろ脳卒中の片麻痺からの回復途上、退院直後に複雑な構造の機関車を作ると言う無謀な?企画でしたから、問題が発生して当然です。取りあえず機関車の形に出来ただけでも万々歳だったわけですが、退院して10ヶ月、リハビリ病院で言われたように細かい作業を継続して続けたせいか、指先の感覚や動きがだいぶ戻ってきました。そんな状況なので、故障ついでに気になる部分を調べてみましたが、断線も含めて左手の動きが十分でないために、部品の取り付け方が不十分だったのが原因だと判明しました。
昔の「簡略のカツミ」とは違って、今では床下などもディテールパーツがいっぱいです。別にスーパーディテールを目指しているわけではありませんが、旅の道中でお世話になったED75はとてもメカニカルな印象で、今の水準で考えれば最低でもこのくらいのディテールは欲しいなという感じです。結局、走行の不満の原因は台車近くのディテールパーツの取り付け不備で台車の動きに干渉しているということでした。そして、その部分は特に難しい作業ではないものの両手がうまく連携しないと適切な取り付けが出来ない部分でした。
原因を特定した以上、何としても直したいと思うのは人情ですから、さっそく不良箇所の修正を行いました。最初組み立てる時に難儀した部分もあっさり出来たのはちょっとびっくりでした。リハビリで言うと「作業療法」の世界ですが、地道な作業の積み重ねが着実に成果を生み出していることを実感出来てちょっと嬉しくなりました。
取りあえず元に戻したので、早速レイアウトで試運転です。
側線で休む僚機ED71も、思えば、今のコンディションを出すまでにずいぶん苦労しました。何しろ、多くの部品で構成されています。Nゲージのように動力部分のベースがダイキャスト一体というわけでもありません。それだけに、ここの問題をつぶしていくことで量産品以上の走行クォリティーが実現できるのだと思います。
鉄道模型は子供向けの玩具ではありません。しかし、近年ではこの辺の境界がいささかあいまいになっている感があります。走行にしてもただ走ればよいというものではないのです。模型である以上、実感的に走らなければなりません。実感的な「走り」を求めれば、モーターやギアの品質と言ったところにたどり着きます。量産品が中国丸投げになっているのが主流の現在、そういったことをまじめに考えて製品開発をやっているメーカーがどれだけあるのか、いささか気になるところではあります。
そうした基本的な部分の手直しをした結果、見違えるような走りを見せてくれました。鉄道模型はスケールモデルであると同時に「動く」ものだけに工作の面でも奥の深いものがあります。
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店にベニヤ砂漠ならぬコンパネ砂漠のレイアウトがあるせいか、16番の線路についてよく質問を受けます。16番のレールについては、カトー、エンドウ、それに固定レイアウト専用のシノハラあたりになるのですが、供給の安定度と使い勝手から行けばカトーもしくはエンドウの道床付のものになると思います。
レール製品がそれだけ少ないのは16番の人口が少ないからだ、とか、走らせている人がいないからだ、という話は置いておいて、では実際に走らせたときにどうなのか、と言う話をしたいと思います。
先ずこれは当店のレイアウトです。キットを買ってくださったお客様が試運転をしたり、押入れにしまいこんでいた車両を久々に走らせたり、あるいは今日のように落雷で電車が止まって帰れなくなった時に管理人が一杯やりながら列車を走らせたりと、多様な使い方をしています。
旧店舗から移転してきた時にスペースが確保できたのを機に製作したものですから、もう数年が経過しています。写真のように使用しているのはカトーのユニトラックです。これを採用したのは、Nゲージだけの問屋でも扱っているので調達が容易であるという理由でした。
しかし、今お客様のご相談に対してお勧めするのはエンドウの製品です。それは何故か?
カトーのレールは自社のプラ製品のことしか考えていないのです。重い金属製の列車が走ることなど全く考慮していません。レールは#83を使っていてスケール感があるということですが、実際にはNゲージと資材を共有してコストを抑えただけですから、走らせてみると車輪の踏面とレールの接触する面積が狭く、そのために通電が不安定になることでスパークが発生しやすく、結果としてレール面の汚れが発生しやすくなります。
次に、レール同士の接続に使うジョイント、カトーのものはNゲージのものと全く同じです。これでは重量のある真鍮製の列車が頻繁に走ればすぐにへたってしまいます。初期の枕木別パーツのものなど、真鍮製の機関車をディスプレイしただけで、時間とともにレールや枕木が沈没してきたものです。
こうして基本レールを比べてみると、カトーの方が枕木にも色が入っているし、バラストの表現もいいな、と思うわけですが、(ちなみに、エンドウの道床は塗料が乗る材質です)ひっくり返してみると・・・
これだけ違います。まず道床の厚みや補強リブの違い、全部のレールにあるフィーダー差込口を引き通しとして利用することで通電の安定化が図れる構造だったりすることです。ジョイント部分の作りも全然違いますね。
ポイントに関しても単純に値段だけでみれば倍以上の差があるわけですが、可動部分だけに重量のある列車がひんぱんに通過したら?と言うことを考えると、エンドウのものは値段だけの価値はあると言うことになると思います。カトーのものは基本的に片輪集電であるブラスモデルを考慮していないですから30mmもある絶縁フログなどもあって、ホイールベースの短い車両などはスロースピードで通過させるとポイント上で停止してしまいます。「右側+で前進 左側絶縁」という基本原則を無視するからこそできることなんでしょうけれど、それではカトーやトミーのNゲージと同じ構造のプラ車両だけで満足するユーザーがいるのか、というとこれは絶対に「No」だと思います。
道床の補強が改善されたと思われた倍寸の直線でさえしばらく使うとこんな具合です。ジョイント部分が弱いために思い切り線路が波打っていますね。
メーカーは,レールを作れば16番ユーザーをすべて囲い込めると考えたのかもしれませんが、決してそんなことはありません。線路と言うのは自社製品という狭い範囲だけではなく、共通規格であるからには様々なメーカーのもの、そしてスクラッチビルドのものやキット組み立てのものなど、あらゆるものが走ると言うことを考慮していなければならないのです。鉄道の基本であるレールを売るのであれば、こういった原点ともいえる部分をもっと重視してほしいものです。
店レイアウトのレールも不具合が目立ちますので、いずれエンドウのもので敷き直すつもりです。カトーのものも、こういった点に配慮した改善がなされればお勧めできるのですが・・・。
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エコーモデルから発売されている人形シリーズ、最近モデルチェンジされて塗装済みになりました。従来はソフトメタル製の無塗装でしたから、塗装の手間がかかったわけですが、今度のものは他社品と同じようにそのままレイアウトに使うことが出来ます。一応全部の種類が塗装済みになるようで、旧来の未塗装のものは絶版になるようです。
鉄道模型に関連する人形というとまず乗務員、駅員、保線係、乗客といったあたりを思い浮かべますが、エコーモデルのものは鉄道周りのものだけでなく、耕運機に乗った農家のおじさんとか、買い物のおばさんといったような日本の日常風景を再現するのに欠かせないものが多くラインナップされています。やってみるとわかりますが、人形の塗装は小さい上に色数も多く、かなり手間がかかります。今回塗装済みになったのは朗報といえるでしょう。
さて、人形の効果というのはどんなものでしょうか。店のレイアウトで試してみました。
使用したのは#1513「駅弁売り」です。いかにもエコーらしい、国鉄が華やかだった時代を感じさせる題材です。
いろいろな場所に移動できるよう、クリアーのゴム系接着剤で窓用の塩ビを使って台を取り付けました。さっそくホームの上に載せてみます。
プラモデルのようなディスプレイモデルであれば客車の窓から弁当を求める人などを再現することも出来ますが、走行模型である鉄道模型ではそこまではちょっと難しいと思いますが、ホームの上の乗客や小道具などを工夫すればかなり良い雰囲気になると思います。乗客のいない上のシーンにしても、入ってきた列車に向かって「え~べんと~っ」と言っているシーンということにすれば良いわけですね。
今では駅弁は駅の売店で買うようになりましたが、JRになる少し前くらいまでは、幹線の主な駅では決まってこのような駅弁の立ち売りの姿がありました。それほど大きくない駅でも特産品があるようなところではそれを使った弁当があったりして、結構楽しめたものです。その頃の普通列車は、そういった大きな駅では20分、30分の停車はざらでしたから、走っているうちに時刻表の欄外で紹介されている駅弁をチェックして、お目当ての駅で早速それを買いに行ったりしましたが、駅によっては複数の業者が営業していたりしてお目当てのものがなかなか見つからなかったということもありました。
ちょっと意外だったのは奥羽本線の峠駅。中学生の頃、初めて普通列車で山形まで行ったときに、列車が峠駅へ入ると弁当売りらしき声が聞こえました。停車時間がなかったので、急いでホームに飛び降りて立ち売りのところへ走りました。そこで売っていたのは何と大福餅、名づけて「峠の力餅」というものでした。食べてみると中の餡子もさっぱりしていてなかなかおいしかったのを思い出します。これも今は山形新幹線の車内販売で売っているようですが、やはりあのスイッチバックの峠駅で古い客車が入ってくるときの「ちから~ちからっ、ちからっ!」の掛け声に誘われて求めるものというイメージですね。
1体の人形から、さまざまなイメージが広がっていきます。殺風景なホームにも人の気配が感じられるようになってきますね。
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引き続きオユ10の試運転を行いました。今日は逆向きに連結した場合にも安定した点灯が確保できるかという点を重点にチェックしてみました。
前回のスハ43などと同様、5-56などの潤滑油を注さない状態で小一時間走らせていると点灯が安定してきました。
ところで、例の5-56のその後ですが、1週間たって台車の塗装の剥がれやプラ道床の崩壊などの現象は出ていません。もう少し様子を見てみますが、この感じだとわざと塗装面に大量に吹き付けたりしなければ大丈夫そうな感じです。ただ、プラ車体のものでは、この前のオユ10の内装のように粗悪な材質だったりすると侵されて割れたりするかもしれませんから、避けた方が良いと思います。
列車の方はオユ10の試運転も兼ねて長時間連続で走らせていますが、車軸が鳴き出すこともなく、各車の照明も安定して点灯してすこぶる良い成績です。
完成品の場合、金属製のものでも塗料の種類などで違ってくることもあると思いますから、一概に大丈夫とは言い切れませんが、一つの実験結果としてみていただければと思います。ちなみに上の写真の列車は、真鍮の車体にアサヒペンのメタルプライマー、GMの缶スプレーで塗装をしたものです。
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DIY店でよく見かけるCRC5-56というオイルがあります。効能として、「防錆・潤滑・接点の復活」といったことが謳われていて、模型の台車の軸受け部分には最適のように思えましたので、さっそくテストしてみました。
同じような効能を謳っていたマッハのLPSオイルは卸をやめてしまいましたし、カトーのユニクリーンオイルも最近殆ど再生産されていません。16番の台車の軸受けであれば、製品に付属のノズルでそのまま吹き込めばOKです。細かい部分に注そうとするときにはこのように空になったLPSの容器に入れ替えて使うことも出来ます。
最近は5-56にもプラスチックにも使用できるものや無香のものなどいくつかのバリエーションがありますので、使用する対象にあったものを選べるようになっています。
今回は全金属製の機関車と客車ですから、一番ノーマルのものを使用しました。使ってみた結果は、車輪の泣きが押さえられるのはもちろんですが、通電性が格段に良くなるようです。
簡易な改造で照明を追設したナハ10は台車にも軸受けメタルがなく、走行すると微妙にチラツキがあったのですが、これが嘘みたいにきれいに点灯するようになってちょっとびっくりです。
機関車の方もロスト台車には軸受けメタルが入っていませんが、やはり5-56を注してみると細かいチラツキが消えて気持ちよくなります。線路脇にビールでも持ち込んで、部屋を暗くしてみれば、遠い夏の日の列車の旅がよみがえってきます。
全開にした窓からは、青田の香りとともに、ウンカ、コガネムシ、ガなどいろいろな虫たちも乗り込んできます。お目当てのカブトムシヤクワガタはなかなか列車には乗って来ませんが、メタリックグリーンのコガネムシやカナブン、地味な色合いながら大きめサイズでそこそこ見栄えのするコフキコガネなどとは良く乗り合わせたものです。蛍光灯の車両の方が明るいので、そっちの方にたくさんいましたね。今は普通列車もクーラーが入るようになり、窓が固定のものも多くなりましたから、そんな夏の汽車ならではの楽しみもなくなってしまいました。
ついつい走らせてしまうようなものに仕上がれば、いっそう楽しめるわけですが、このように案外身近にあるものが使えたりするものです。
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