2009年5月15日 (金)

TOMIXのC57-135 静岡展示の試作品

 静岡ホビーショウで発表されたTOMIXのC57-135、メーカーHPでは分かりにくい部分なども含めていろいろな角度からご紹介します。あくまでも一発目の試作品ですが、その完成度の高さに驚かされます。走行もボイラー内に細身のモーターを入れて客車10両程度は牽引できるようにするそうです。

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 レイアウトにいてもしっくりした感じです。

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 一見無駄とも思えるほどの手間をかけて開発しているのでしょうから、それなりのお値段になるのでしょうけれど、久しぶりに「欲しいな!」と思わせる逸品だと思います。明日から一般公開ですので、興味のある方はぜひご覧になってください。模型と言うものが「安ければ何でもいい」というものではないことを再認識すると思います。

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2008年12月 6日 (土)

「臨時急行列車」最後の仕上げと調整

 1980年前後の臨時急行列車を作るという企画、いよいよ全車両が出揃って、お客様と一緒に最後の調整を行っています。客車の臨時急行は各区所からかき集めた車両で編成されていたものですが、そんな列車など、完成品で出るはずもなく、それではどうするか?というところからこの企画は始まりました。量販店などでは、きっかけさえもつかめないようなパーツや技法を寄せ集めたものになりました。車種もそうですが、製品的にも車内照明や尾灯などまったく考慮されていないものをフル点灯にしよう、など模型を楽しむさまざまなエッセンスが散りばめられています。それだけに一筋縄ではいかない部分も多かったのですが、それもまた模型の醍醐味と言うことが出来るでしょう。

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 さて、全車揃ったところで、細部の調整を行って、再びフル編成にしてみると、どうも室内灯が安定しないものが2両、車体が傾いているものが1両出てきました。何しろ、すべてが手作業なわけですから、一発で完璧になるわけありません。車体が傾いていたのは、調整で台車を抜いて再度取り付けたときに車体側の枕バリが床にきちんとはまっておらず、浮いた状態で締め付けてあったのが原因でしたので、台車のネジを締めなおしました。

 点灯具合不良は、台車部分の接触不良が原因だったようです。

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 センターピンにはコイルバネが入っていますが、室内灯関係、このバネが大きな役割を持っているのです。日光モデルの台車は黒メッキ仕上げですから、どうも不自然だと言うことで、塗装することも多いと思いますが、その時にボルスタのバネが接触する部分に塗料が吹き込むと点灯が不安定になるのです。一度チェックをしたのですが、不十分だったようですので、再度接触部分を磨いて、5-56を注しておきました。

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 さっそく東北線の列車に連結して試運転です。前から2両目と3両目が当該車両ですが、こんどは安定した点灯です。車両の傾きもなくなって、問題はばっちり解決です。

 模型と言うのは、心に残るシーンを再現する、というのも大きなテーマの一つですが、それを実現するのには、既製品をそのまま使うだけではまず不可能です。多数発売されている部品を駆使して、いろいろ工夫するのが大事なのです。

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 たとえば、列車の最後尾を締めくくる荷物車、この写真を見て、「あれっ?尾灯の点灯するマニ36って出ていたっけ?」と考えるのではなく、「どうやって点灯させているのだろう?」という発想に切り替えるだけで、模型の世界は急に深くなるものです。走る模型と言う観点で行けば、客車列車の最後部にはやっぱり赤いテールランプが光ってなければ、と思いませんか?

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2008年9月21日 (日)

手直しです

 中央線の臨時急行、今日は細部の調整を行いました。実車同様1両ずつ製作したものの寄せ集めですから、こうして列車に組成して初めて分かる問題点も多いのです。連結器の高さ、台車の動きなどなど。

 実物だって、こういう多客期の臨時列車は各客車区の予備車をかき集めて組成していたのですから、そういう意味でもこの作業はかなり実物のイメージに近いのではないかと思います。

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 この企画は、お客様が昔乗った臨時急行のイメージをどうすれば再現できるか、という問いかけに対して、現在出ている各メーカーのキットやパーツを組み合わせるとこんなものが出来ます、という提案の形を取っています。従って、店の方で基本的な組み立てを行ったものをお客様の方で最終仕上げをしていただくというスタイルになっています。単なるキット組み立ての代行作業ではないのです。昔乗った列車は確かにこうだったなあ、というところから始まっているのですね。実物あっての模型と言う観点から行くとこれはとても大事なことです。管理人のリハビリ企画で進行している東北線の普通列車とコンセプトは全く一致するわけですから。

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 基本的に当店ではキットの組み立て代行はお受けいたしておりません。でも、店のコンセプトに合致するような場合にはこうしてお手伝いをすることもあります。当店は、マニュアルでがんじがらめの量販店ではありませんから、意外なときに意外なサービスが飛び出すこともあるのです。

 模型の世界ではこうした客車がどうしても軽く見られがちなのですが、今もなお心に残る鉄道シーンには必ず客車の姿があったはずです。あの時代から30年と言う時を経て、ようやくあの頃の客車列車を再現できるキットやパーツガ充実してきました。スーパーディテールも良いですが、やはりあの時代の客車列車が持っていたほんわかとした旅の雰囲気を再現したいものです。

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2008年9月13日 (土)

臨時急行「アルプス」?「たてしな」?全貌を現す

 1980年頃の旧型客車を使った臨時急行をどうやったらあのにおいを感じるようなものに出来るか、と言うテーマでお客様と一緒に製作を進めていたこの列車、当初の予定通り、ついに8両が出揃いました。まだ調整中ですので一部部品を取り外していたりするものもありますが、こんな感じになりました。

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 中央線の列車をイメージしていますから、機関車はEF64、周辺各地から集めたブルーの車両で編成しますが、臨時急行ですから優等車の連結はなく、すべて普通車のモノクラス編成です。1980年代初頭と言う設定ですから、更新改造されたものや車齢の比較的若いものを多めにしてみました。形式はこの時代の臨時急行に実際に使われていたものをチョイスしてあります。

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 これはオハフ45.。スハ43系の最終バージョンとして軽量化を図って登場したグループで、車体更新を施工されたものとしてあります。

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 これはオハ46の新製車グループの車体更新を施されたもの。

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 これはスハ40。オハ35系グループの最終バージョンであるスハ42を軽量化改造したオハ36に電気暖房を取り付けて再び重くなって「ス」になった形式。ナハ11と同じドアに軽量化改造の痕跡が見られます。

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 こちらはオーソドックスなスハ43。やはり両数が多かったですから、はずすわけには行きません。

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 2両あるうちの1両は東日本に多かったダルマ窓のドアにして変化をつけました。

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 これはナハ11。軽量客車はその構造故に腐食が早く、スハ43などよりも先に廃車が進んでいました。この時代になると思い出したように時折1両編成に混じっている程度になっていました。スイスの客車に似た大きな窓が編成にアクセントをつけてくれます。

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 こちらはスハフ42.整備中のため床下を外しています。形態的には側扉は原型ですが車掌室側の貫通扉はHゴムというこの時代に良く見かけたタイプとしました。

 3年という期間をかけて製作してきましたので、途中で発売された新規部品を積極的に取り入れたりしたので統一感あまりありませんが、ブルーの客車のモノクラス編成であっても様々な形式や形態バリエーションが混在していました。ブルーのスハ43とスハフ42を所定両数買ってきて連結すればおしまいと言うものではないのです。

 今日は最後のスハフ42の照明取り付けが出来ましたので点灯テストを兼ねて初めて全車両で編成を組んでみました。

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 列車の屋根がまだら模様になっているのは客車列車ならではです。

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 EF64がブロア音を響かせながら重い響きを立てて走ってくるシーンを髣髴させます。

 いつしかもう30年も前のことになってしまった旧型客車の臨時急行での旅を思い起こしながら楽しんでいただけるかと思います。

 この後は細かい部分の手直しや編成としてみたときの難点を調整して完成します。

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2008年9月 6日 (土)

ダルマ窓試運転

 ダルマ窓のスハ43、試運転にこぎつけました。

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 いつものように普通列車の編成に組み込んでの運転です。ブラスモデルに使用するにはほぼ問題なさそうなCRC5-56を軸受けに注してから車輪の集電をよくするために30分程度連続で走行させます。最初ちらちらしていた室内灯もこうすることですっかり安定して点灯するようになります。

 さて、急行列車の編成も完成に近付いて来ました。昔乗った臨時急行の雰囲気をリアルに再現する方法はないだろうか?というお客様のご希望に対する提案と言う形を取っており、実際の製作もお客様との合作となっていますが、真鍮製車両の基本構造を理解していただけたと思いますし、30年以上も前の思い出がいよいよ形になると言うことで喜んでいただけたと思います。

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 それを思うと管理人製作のこの東北本線の普通列車にしてももう黒磯駅から消えてそろそろ30年が経とうとしています。模型の世界ではその30年の間に資材が充実して来たわけですが、それでは是非あの頃の列車を再現してやろうということになるわけです。鉄道模型がいかに息の長い趣味であるかと言うことです。発売当日に売り切れて「瞬殺だ!瞬殺だ!」と騒ぐような底の浅いものではないのです。楽しいひと時を過ごした列車の旅を思い起こしながらまったりと製作を進めるのもこれまた味わい深いものがあると思います。

 管理人が店頭でお客様に、目先の珍しさだけでなく品質なども考慮して選んでください、と申し上げているのはそういう理由からなのです。息長く続けていただけるのが店の願いでもありますし、長い目で見てお客様にも満足していただけるのではないかと思います。これはゲージを問わず鉄道模型全般に共通することだと思います。

 さて急行編成、途中まで進んでいた他の車両の手直しもだいぶ進んで、試運転も終わりレタリングを残すのみの車両がレイアウトのヤード線に姿を見せ始めました。

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 最終的なフィニッシュはこれからですが、ほぼ形が整いました。手前からスハ40、スハ43、オハ46(新造車グループ)です。完成品をただ連結しただけでは絶対に再現し得ないあの頃の臨時急行がもうすぐ登場しようとしています。

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2008年9月 3日 (水)

雨が降ってくる前にどんどん進行

 昨日・今日とにわか雨もなく1日ずっと良い天気でした。明日は後半また崩れると言うことですから、昨日の続きをどんどん進めました。まだ小パーツが付いていなかったりしますが、取りあえず全体のイメージが把握できるところまで来ました。

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 ダルマ窓はHゴムに色を入れると俄然目立つようになります。特定ナンバーということではありませんが、確かにこういうのあったなあ、と当時の列車の雰囲気を思い出せれば、というのがこの急行列車のコンセプトです。

 悪天候に災いされて遅れまくりなのですが、今度の週末には試運転にこぎつけたいところです。

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やっと塗装

 大詰めを迎えている急行編成ですが、最後のスハ43、やっと塗装にかかりました。

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 とにかく今年の8月はおかしな天気が続きました。昨日は本当に久しぶりに雷も雨もない1日でした。まだしばらくは不安定な天気のようですから、こういう日は目いっぱい活用して作業を進めます。

 まだダルマ窓のHゴムなどに色が入っていませんが、取りあえず全体を塗り終えました。

 今月は台風のシーズンですから、まだまだ気が抜けません。

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2008年8月28日 (木)

ダルマ窓

 引き続きダルマ窓のドアがついたスハ43が進行中です。まだ途中ですが、一通り部品が付きました。あまりカッコイイものではありませんが、確かにこういうドアの付いた車はありましたね。4箇所のドアのうち1つだけといったものも良くありました。さすがにそこまで厳密に記録したものなどまず見ませんから、ここはあまり硬く考えずに、当時存在したバリエーションの再現と言うことにします。

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 キットのエンドビームにエコーのジャンパ栓を取り付けて、車体上下の合わせに問題が出ないようにするとともに、キットの元設計のようにケイディー5番をストレートに取り付けられるようにしてあります。ポイント通過などを考えると、元設計は出来るだけ活かすのが良いと思います。ディテールを付けたのは良いけれど、駅入り口のポイントで毎回脱線したのでは興ざめですから。

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 ドア周りです。まだ作業途中ですが、札が入った状態のサボ差し の取り付け状態などが分かります。ダルマ窓のドアはドアの枠組みの表面にハンダ付けする最近の方式です。この方式はフジモデルの丸屋根車、キノコ妻板車にも広がっていますから、こうした形状の車種のドアも様々な形態にすることが出来ます。

 この急行列車は、去年の頭から始めていたものですが、入院などもあってかなり遅れてしまいました。でも、もうすぐ全貌をお目に掛けることが出来そうです。

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2008年8月26日 (火)

その後の「急行列車」

 「晩年の旧型客車急行」を目指す一連のブルーの客車群も引き続き進行しています。塗装が終わったものについては目下座席や照明などの取り付けなど仕上げを行っていますが、この編成に入る最後の1両のスハ43、こんな感じになっています。

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 端梁のディテールなどは、これまでやって一番具合が良かった方法を採っていますが、この車輌ではもう一つ、号車札差や種別票差しを札が入っている状態の方を使ってみました。急行列車ですから、こういったところにも札が入っているわけで、模型でも後でパソコンで札のステッカーを製作して貼ってみるつもりです。

 結局この編成には、スハ43・スハフ42だけでなく、オハ46・オハフ45(いずれも新製タイプ・側窓・トイレ窓更新)・スハ40といった様々な形式が入ることになり、また基本形式であるスハ43にしてもドア窓が通常のHゴムタイプやダルマ窓など、あるいは洗面所の窓もいくつかのタイプにしましたから、青い客車ばかりで単調になりそうなところが、結構賑やかになりました。昔乗った列車を再現するのに完成品の客車をただつなげるだけではちょっと違うなあ、という話から始まったものですが、ここへ来てフジモデルの客車用オプションパーツがずいぶん充実して、ねらったイメージ通りのものになりそうです。

 線路の脇に座り込んでビールでも飲みながら走らせて、「昔、たしかにこんな列車に乗って行ったんだなあ」ということを思い出せるようなものにしたいと思います。

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2008年8月10日 (日)

急行編成用客車2両の試運転

 例の急行列車編成、今日は中間車2両の試運転です。

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 そもそもこの企画の発端は、あるお客様がEF64を入手されて、それに引かせるものとして、客車で運転されていた臨時の「アルプス」や「たてしな」のイメージの列車が出来ないだろうか?ということでした。単純に考えれば、カトーのスハ43系ブルーのものを何両かつなげば軽いし安くて良いだろうということになりますが、同一形態の車両がたくさんつながっているのは気持ち悪いですし、当時の列車の編成を調べてみると、スハフ42・スハ43・オハ47以外にもヘンな形式が混ざっていたりしました。急行列車ですから、車体更新されたものが中心でしょうけれど、その分、更新部分の形態は千差万別なはずです。ブルーの客車主体といっても、一筋縄では行かない奥深さがあります。

 今日は室内灯の取り付けが出来た2両を走らせて、通電具合などのチェックをしました。更新車ですから、もちろん白色室内灯です。

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 1つはスハ40。35系グループ最後のスハ42を軽量化して出来たのがオハ36、これに電気暖房を取り付けて自重が再び増加したのがスハ40です。模型ではフジモデルのオハ36に電気暖房関係のディテールを追加すればOKです。台車はTR40近似のTR47を使用します。今回のものは、前回製作のものとは洗面所の窓の形を変えて変化をつけました。特定ナンバーのモデルではありませんので、当時存在したさまざまな形態を最大公約数的に取り入れて、列車の雰囲気を再現しようというわけです。

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 もうひとつはオーソドックスなスハ43です。あまりヘンな改造車ばかりだとわざとらしくなってしまうので、こうした当たり障りのないタイプも混ぜておきます。最終的には臨時急行ということで、定期列車よりは短い8両程度の編成になりますが、試運転はいつものように普通列車の編成に組み込んで行いました。

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 牽引機は久しぶりにED71です。今日は青い客車が多いな、というくらいで普通列車として眺めても全く不自然な感じはありません。

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 こうした客車は基本的に両端に緩急車がつくというくらいで、普通列車の場合には日によってかなりまちまちな内容になっていました。

 試運転の結果、特に問題もありませんでしたので、この後はナンバーを入れたりして最後の仕上げです。編成として残るのはあと2両ということになりました。もうしばらくすると列車の全貌が見えてくると思います。既製品の43系をつないだだけのものとは全く違う急行列車が出現するはずです。

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