カトーからスハ43系が再販されました。TOMIXからオハ61系やスハ32系(これは来月ですが)が発売されて、Nスケールの旧型客車も種類が増えてきたところなので、ちょうど良いタイミングでの再生産になりました。種類が増えてきたことによって、Nゲージではこれまでなかなか出来なかった雑多な車種が混結された普通列車などもリアルに再現できるようになって来ました。
カトーの43系はしばらく前にベンチレーターの別パーツ化、ドアの形態が2種類になるなどの改良を受けていますから、以前のものと比べて見栄えも向上しています。
だいぶ環境も整ってきましたから、昔乗った普通列車の匂いを感じさせるものにするにはどうしたら良いか?ということを考えて見ました。客車の完成品と言うのはどのゲージでも屋根を明るいグレーに塗っていて、実車のイメージとは大幅に異なっています。カトーのスハ43もそのままだと鉄板屋根のオハ46新造車グループのように見えます。
そこで、いつもの16番フジモデルキットと全く同じ処理を施して見ました。作例はスハ43のブルーです。
まずは車体と床を分離して上回りは完全に分解します。
まずは一番問題の屋根のベース色です。限りなく黒に近いグレーですので、今回はガンダムスプレーの「ファントムグレー」を使用しました。

塗装が乾いたらベンチレーターを取り付けます。
ベンチレーターの成型色はそれほど悪い感じではないので活かしますが、そのままですといかにもプラスティッキーです。そこでこの先の作業が生きてきます。
ベンチレーターを取り付けた屋根にエアブラシを使って薄く溶いたレッドブラウンを吹きます。客車のブレーキシューは鋳鉄ですから、ブレーキをかけるたびに鉄粉を浴びているわけで、それがそのうち錆びてふんわりと赤錆色になっていました。同じ理由で下回りにも同じ処理を行います。

この作業はグラデーションをかけるような感じなので、缶スプレーでは粒が大きすぎてうそ臭くなりますから、必ずエアブラシ(安物で十分です)を使用します。レッドブラウンをシンナーで5倍くらいに薄めます。下地が透けるようにするのがポイントです。また客車は電車と違って1両ごとに管理されていたので、1両ごとにコンディションが違っていました。従って車両ごとに汚れ具合に強弱をつけてやると編成にしたときに実感的になります。
最後に屋根と床下につや消しクリアーを吹いておきます。
車体の青や茶色の部分は掃除されているので割合きれいですが、床下や屋根には艶はありませんね。艶のメリハリをつけることで、見た目が俄然リアルになってきます。そして、最後に元通り組み立てて完成です。幌など細部に色差しをすれば完璧ですね。
手前が加工したもの、奥が製品状態のものです。小一時間の作業で印象ががらりと変わりました。
さて、Nゲージの場合、小スケールですので、個々の車両以上に列車として見たときの印象が大事であると言われます。同じような加工をした車両で列車を組成したらどうなるか?と言うことですが,試しにやってみました。車両はカトーのオハ35・オハフ33戦前型、TOMIXのオハフ61、そしてカトーのスハ43と、これだけの列車でも4形式が混じっています。
奥羽本線あたりのイメージでしょうか。たまたまブルーのオハ35が多めに入っていると言う感じです。
管理人がもしNゲージをいじったらどんな風にするか、という一つの答えでもあります。車体は一切改造していませんし、極めて易しい作業ばかりです。買ってきたものをそのまま線路に載せて連結してもこの重厚感は出ませんね。完成品もぜひいじって「自分のもの」にしていただきたいと思います。そして、16番のキット工作もNゲージと無関係ではないということも覚えておいて下さい。
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