2009年12月 4日 (金)

どうでも良いようなパーツの効用とは

 いよいよ12月。この時期、模型屋という商売は書き入れ時なのですが、新たに模型を始めようとする方も多いですから、模型のツボみたいなものを知っていただくのも大事なことですね。そして、工作の季節です。

 ご存知の通り、鉄道模型は「走らせる」という部分が非常に大きいのですが、それがためにディテールが軽視されていた嫌いがあります。そういう話が出てくると、今度はディテールてんこ盛りで、常識的な半径のカーブも通過できないようなモノが出てきます。走行と見た目をいかに両立させるか、というのが実は鉄道模型の大きなテーマだったりします。

 当店で取り扱っております工房ひろの客車パーツは、そんなテーマに一つの答えを出してくれます。

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 ゲージを問わず、客車のデッキの仕切りはただ四角い窓が抜いてあるだけです。しかも尾灯は車掌室側だけしか点灯しないものが殆どです。ですから、こんな風に走らせた場合、実際のイメージが再現される製品というのは殆どありません。

 工房ひろの仕切り関係パーツは、本来客車のフルディテール化を目指しているのでしょうけれど、走れば目立たないから、ということで省略されていた部分の強化に非常に役立ちます。

 そもそも仕切りはプラの成形色のグレーではないし、真鍮完成品のぶどう色でもありません。扉の窓だって、何種類もあります。それ以上に、客車列車は後姿が大事なのです。郷愁を誘うテールライトだって、トイレ側も点灯しなければ、という感じです。

Hiro

 こんな些細なパーツが、実はとても大きな役目を持つのです。

 仕切りパーツの一例です。

Shikiri

 工房ひろ製品は、客車全般に使えるパーツを中心に在庫しております。実際に見て、乗った列車の再現というのは、模型の大きなテーマの一つだと思います。客車に限らず、機関車も電車も、果てはレイアウトも、ですね。

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2009年7月20日 (月)

103系 車体も入荷しました

 先日、ホビーモデルの103系初期型用の床下機器をご紹介しましたが、これを使うのにぴったりなKSモデルの103系初期型も入荷しております。

103

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 先頭車が8400円、中間車が7350円です。ウグイス、スカイブルー、エメラルドグリーン、カナリア、オレンジとカラフルな色合いで高度成長期の都会を彩った103系を製作してみてはいかがでしょうか。

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2009年2月12日 (木)

「ブレーキ配管」パーツの効果

 先日試作した床下ユニットで使ってみた工房ひろの「ブレーキ配管」ですが、塗装して取り付けてみました。

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 こうして見ても、単純にブレーキシリンダーがぶら下がっているだけ、という感じを消すことができています。ロストワックスパーツの真価発揮という感じです。

 こうなると、ブレーキテコを付けて、台枠の梁も付けて・・・と思いますが、大量にほしい客車だけに、そこまでやるといつまで経っても必要両数が満たされませんね。

 作例のように運転をメインに考えるならば、後は主要な配管を取り付ければ十分雰囲気を感じられるようになると思います。完成品メーカーがコストダウンのために省略するのとは違った意味でのデフォルメということになります。このあたりは、作者のセンス、ということになりますね。

 実際に走らせて見ると、やはりシリンダー周りのシルエットが目立ちます。水タンクと重ならない部分なので余計目立つのでしょう。

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  こうして走っているところを見ると、蛍光灯に改造されたスハ33という設定だったことがわかります。ひねくれていますね。

 でも、昔、赤羽や尾久あたりの踏切で見た客車列車は確かにこうだったですね。そんな些細な記憶を表現するのも模型の楽しみだと思います。

 ところで、新規の記事が出たということで、昨日予告いたしておりました店PCの置き換え作業は取りあえず一段落つきました。メールの送受信につきましても再開しております。殆どパンク寸前の老朽機を淘汰できたので、ひとまずやれやれです。

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2009年2月 9日 (月)

工房ひろ ブレーキ配管

 昔の客車のモデルは、床下を見ると蓄電池、水タンク、そして挽きモノのブレーキシリンダーが付いているくらいでしたが、現在一般的に使われるエコーモデルの床下機器では、発電機のベルトの表現があったり、各部品ともそれなりのディテールを備えていて、穴あき済みの取り付け板に並べるだけでもそこそこいい感じのものが出来ます。運転をメインに考えたモデルならば十分なものですが、唯一、もう少しどうにかしたいな、と思えたのがブレーキシリンダー周りの配管でした。超精密に作らなくとも、発電機のベルトのような感じで実感的なシルエットが出来るものがあれば、と思っていました。

 今回登場の工房ひろの#0560・#0561ブレーキ配管 器具台対応は、簡単な作業でその欲求を満たしてくれる好パーツです。向きの違いで2種類のものがありますが、いずれもロストワックスでブレーキシリンダー周りの配管とチリコシ、コックなどを表現したものです。2両分入りで945円です。

Parts

 取り付け位置の図面をいただきましたので、それに合わせて取り付け穴を開けます。

Haikantoritsuke

 エコーの穴あき取り付け板(#731)が基準になっています。

 さっそくどんな感じになるか試してみました。

Anaake

 図面の位置に穴を開けます。そしてパーツをハンダ付けして、ブレーキシリンダーと配管をつなげるだけです。

Yukashitazentai

 これだけで、シリンダー周りの雰囲気が俄然良くなりました。「運転」を中心に考えた場合、通り過ぎる列車を踏切目線で見たりした時の効果は絶大でしょう。いちいち作る手間を考えれば、1ケあたり472円は、高いとは言えませんね。

 床下のユニットだけ新規に作ったわけですが、ついでに例のふさぎ板でバッテリーや付属品箱の裏をふさいでおきます。意外に塗装の吹き残しなどが出来る部分なので、これも重宝するパーツです。

Fusagi

 欲を言えば、電気暖房用のもあればラク出来るのになあ、というところでしょうか。

 このユニット、あとで塗装して、次回店レイアウトにある客車に取り付けてみたいと思います。

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2008年12月20日 (土)

レッドブラウン、その後・・・

 既製品とは一味違うリアルな仕上げを目指すレッドブラウンによるウエザリング、先へ進めてみました。客車と言うのは1両単位で管理されていますから、屋根の汚れ具合も1両ごとに違っています。基本になるブレーキシューの錆び色表現のレッドブラウンも強めに吹くもの、あっさり目に吹くものなど、入り乱れるようにすると列車にしたときの雰囲気がよくなります。

 取りあえずレイアウトに出ている各車にウエザリングをしてみました。同じキャンバス屋根でもレッドブラウンの濃淡でずいぶん雰囲気が違ってきます。この作業をやるときのポイントは、レッドブラウンで屋根を塗りつぶすのではなく、屋根の地色が透けるくらいに薄く溶いたレッドブラウンでグラデーションをかけるようなつもりでやると良いみたいです。最後につや消しコートを吹いておくのも忘れずに。

Pc

 これだけで、列車全体の色合いがぐっと落ち着いたものになりました。ついでにED75のスカート周りにも軽く吹いておきました。数字やマニュアルでは示しにくいこうした作業が模型をいっそう引き立ててくれます。国鉄の列車って、たしかにこんな感じだったなあ、と思ってもらえれば成功、ですね。

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2008年12月13日 (土)

キーワードは「レッドブラウン」

 客車の仕上げのポイントの一つに屋根の色があります。キャンバス、鉄板それぞれで色が違いますから、それに近い色を塗ることでリアルさは俄然違ってきます。既製品などでは明るいグレーに塗っているものが多いのですが、これでは旧型客車のイメージになりません。

 今日はその屋根にもう一工夫加えてみました。

Suha40

 これは、スハ40、鉄板屋根の車ですから明るいねずみ色なのですが、規定の色を塗っただけだとどうも落ち着きません。

 そこでこの屋根に薄く溶いたレッドブラウンを吹いてみました。旧型客車のブレーキは鋳鉄制輪子を使用しています。列車にブレーキがかかるたびに制輪子の鉄粉を全身に浴びるわけです。車体はこまめに清掃されていますからそれほど影響はないのですが、通常清掃されない屋根などに付着したものはやがて赤錆てきて屋根全体が赤茶けてきます。そこで、レッドブラウンを10倍以上に薄めたものをエアブラシで吹いてみました。缶スプレーでは粒子が大きすぎてうそ臭くなります。ほとんど筆を洗ったあとのシンナーのようなものをエアブラシで吹くことで、微細な粉がふんわりと付着した感じになります。

Suha402

 単体で見ると分かりにくいのですが、規定の色だけのものと比べるとその差は明確にわかります。

Hikaku

 左のオハフ33は規定の色のみのものです。

 同様にキャンバス屋根のものにも同じ処理をしてみました。

Suhafu32

 鉄粉の発生源である足回りにも同じ処理をしておきます。

Daishahikaku

 左が処理済のものです。この手のウエザリングはやりすぎるとただ汚いだけになってしまいますから、常に控えめにするのがポイントです。ただ、客車の場合は1両ごとに管理されていましたから、車両ごとにニュアンスを変えてやるのも忘れてはいけません。

Ressha_2

 列車にしたときに1両ずつ微妙に異なる色の屋根が連なっているのが客車列車でしたから。さらに、SL牽引の区間と電化区間の車両では当然汚れ方は違いますし、東北地方と九州でもまた違っていました。そんなマニュアルには出来ないような部分に、リアルに仕上げるポイントが隠れているようです。

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2008年8月 8日 (金)

後姿完成

マニ60の後姿が完成しました。、幌枠ステーが取り付けてなかったために室内灯を点灯させるようにしたところ、これの取り付け穴から光が漏れて取り付けを忘れていたことに気付いた次第。さっそくステーを取り付けました。

60zentai

 大体の荷物車は、一端が車端部まで荷物室になっているのが普通で、こちら側は貫通ドアにも保護棒が付いていたりします。こちら側が後ろを向いて連結されている場合には、通常の座席車が最後部の時とはまた違った雰囲気になります。照明を入れるとさらに効果的です。このマニ60はそれをねらって両側とも尾灯が点灯するようにしてあります。

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 さあそうなると今度は荷物でも積んでみたくなります。昔のこうした荷物車では、リヤカーで運んできたものをまるでゴミ収集車にゴミを投げ入れるかのように無造作に車内に放り込んでいました。中を覗くと投げ込まれた荷物が山のようになっていました。荷物が壊れるのは荷造りが悪いからだと言うことになっていました。クロネコヤマトの宅急便がまだない時代、小口の荷物は客車便で送る以外にありませんでした。国鉄のことですから「運んでやっている」という感覚だったんでしょうね。宅急便しか知らない若い方が見たら腰を抜かすくらい雑な荷扱いをしていましたね。上野駅の地平ホームやコンコースには荷物を満載した台車を何台も連結したターレットが乗客を押しのけるようにしながら走り回っていました。国鉄全盛時代の昭和の風景です。しかし、エコーあたりの荷物を窓の高さくらいまで山積みにしたら一体いくらかかるのでしょうか?塗装も大変そうですね。

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2008年7月 8日 (火)

壊れやすいインレタはデカールで!

 客車に限った話ではありませんが、レタリングは車両を活き活きさせてくれるものです。16番ではインスタント・レタリングを使うことが多いですが、インレタの性質上、細かい文字が飛びやすかったり、検査標記のような細い枠などは転写の際に歪んだり壊れたりします。これを防ぐにはインレタをデカールにして貼るのが良いみたいです。

 何でわざわざ文字だけが写るインレタをフィルム状のものにするんだ、と思われる方もいらっしゃるでしょうけれど、実際にやってみると、これは思いのほか作業能率が上がりますし、仕上がりもさして違和感がないのでお勧めです。

Dec1

 プラモデル用の資材にこのようなものがあります。何も印刷していない透明のデカールシートです。まずは、このシートに直接インレタを転写します。机の上で出来ますから、失敗する恐れも格段に小さくなります。検査標記なども歪んだりせずにきれいに転写できます。

Tensha

 転写が出来たら、貼り付けの際に剥がれたりしないようにオーバーコートを吹いておきます。

Coat

 あとは通常のデカールと同じようになるべく余白を残さないように切り抜いてから、水につけて貼ります。完全に乾いてから、車体のつやに合わせたクリアーコートを吹いておけば、違和感もなくなります。

Haritsuke

 取りあえずスハ40に検査標記を貼ってみました。こうした標記類はインレタを転写しにくい妻面などに集中しますから、これは効果的です。このあと、自重や換算などの標記もこの方法でやってみます。この方法を取るようになるのは主に小さな標記などが中心になりますので、デカールの膜はそれほど気になるということはないと思います。

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2008年7月 6日 (日)

スハ43 カプラーをつけてみました

 フジの客車キットの端梁パーツに、エコーの端梁パーツのうち個別のジャンパ栓受け等を取り付けて、運転本位ながらも雰囲気を出そうと言うこの作業ですが、カプラーを付けてみるとなかなかいい感じになりました。

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 カプラーポケットと端梁の開口部の幅がぴったりなので違和感がありません。ディテール的には胴受けをどうにかしたいところですが、走行条件として6番ポイントとR=750を通過させるとなるとこのくらいの幅はどうしても必要になりますから、胴受けはパスにします。ポイントを通るたびに連結器が引っかかって脱線するのはいらいらしますし。

 ディテールというのは何でも付いていれば良いというものでもありません。鉄道模型が走行模型であることを考えれば、走りの質と言うのも同じくらい重要な要素だと思います。エンドレスの本線を連続走行するだけではありません。ケイディーカプラーの機能を活かして線路にアンカプラーを仕込んで入れ換え作業をやると言う楽しみ方だってあります。一つ目小僧のDD13が行ったりきたりしていた尾久客車区の情景を思い浮かべてみれば、スムーズな連結・解放とともにポイントの連続する構内を身をくねらせて往復するわけですから、地味ながらこうした部分の調整は非常に大事なわけです。そして、その構内に切り離されて留置されることを考えれば、連結面に何もディテールがないというのもどうかと思います。

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 線路の条件によってはもう少し賑やかにも出来ると思いますが、ひとまずこの方法は成功と言うことで、この後他の形式にも取り入れてみようと思います。

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2008年7月 5日 (土)

端梁をつけてみました

 昨日の「第2次試作」?のスハ43用端梁を塗装して取り付けてみました。まだカプラーがなく、カプラー開口部も大きめですから間抜けた感じですが、左右の栓受けとエアホースが雰囲気を出しています。ケイディー5番が無加工でそのままぴったり収まると言うのがポイントです。

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 事実上、いろいろなパーツの寄せ集めで作るものですから、安定走行とルックスのよさ、作業も容易さ、パーツの入手のしやすさを満たさなければなりません。

 とりあえず一発できれいに収まったので、このスハ43、完成に向けて先へ進めたいと思います。

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