そろそろ大学祭
今年の大学祭、鉄道研究会のメンバー妙に16番に力を入れています。若い人の間ではNゲージが主流なのですが、せっかくなので応援しています。イベントでは小さいNゲージより16番の方が見栄えがするのは確かですし。
そこで、まったり進んできた動力更新の2200形を貸し出すことにしました。鉄道模型の展示は人気がありますが、来場するのは必ずしもマニアとは限りません。地域に公開するイベントなので。古いとはいえ地ネタですし。
そこで面白いことを考えてみました。色味は良いけれど、いささか明るすぎるエンドウ室内灯の特性を利用して、乗客をたくさん乗せてみました。使用したのは、建築模型で賑わいを表現するのに使うコンセプトの、安価でたくさん入っている「わき役くろちゃん」の製品です。
走行中のブレた写真でも乗客がいるのがはっきりわかります。模型ファンでない人たちは、案外こういう部分にリアリティーを感じたりするものです。この電車を大学祭に投入して、どのような反応があったかを学生クンに聞いてみようと思います。
プロトタイプの2200形が最後に2両で営業したのは、昭和50年代初頭の多摩線でした。多摩ニュータウンの開発の遅れもあって、多摩線は当初廃車直前のABF車2連が使われていましたし、その後もFM車、HE車など古い車が優先的に投入されていました。時が流れて、多摩線も10両の千代田線直通急行が走り、いよいよ来年は近郊区間の複々線が完成するのですが、多摩ニュータウンはもはや老人団地になりつつあります。小田急は高度成長時代の通勤輸送対策が後手後手になっていたのは否定できません。ようやく形になった時には、人口減少と都心回帰になっているのですから。
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