戸袋窓の改造
エンドウの新アオガエル、ドア大窓のものはスチールサッシの設定になっています。原形ではユニットサッシ風の縁取りはありませんでしたから、窓回り更新後ということなのでしょう。その更新パターン、ピクトリアル2018年2月号の記事によれば、5001~5009編成まではスチールサッシのまま、5011編成から戸袋もアルミサッシ化、5031編成以降は戸袋は原形のままで、その他は下段上昇、上段下降式になったとあります。スチールサッシのままのものは戸袋も含めてユニットサッシ風の縁取りが付きました。しかもこれは初期のグループなので、Hゴム無しの大窓のままでした。新造時にドア窓がHゴムになったのは5015以降とのことです。ドア窓についてはその後小型化が進められたので、大窓のままHゴム付きに更新されたものはごく僅かであるという記述もあります。窓回りの更新とドア小窓化の時期も一致しませんし、この辺は結構ややこしいですね。
大窓キットの車体です。戸袋部分に縁取りがありません。後期更新車のパターンです。更新後のスチールサッシ車には存在しなかったので、戸袋部分に縁取りを追加します。
0.8mmと0.5mm幅の洋白帯材で縁を作ります。
ハンダ付けしてみたところです。プレス表現の他の窓に合わせるよう、やすりやペーパーで調整します。まあまあな感じになったので、この手法で行こうと思いますが、3両編成で全18か所、気長にやるしかなさそうです。ドア部品もHゴム無しのものがなかったりなど、今回ロットのものは時代考証が少々甘い感じがします。ドアの交換と窓回りの更新は必ずしも一致していなかったので、ここは初版のように選択パーツを入れておくべきだったと思います。
まあキットなので、このように手を入れれば良いわけですが、完成品ではどうしようもありませんね。昔と違って資料はいろいろ出て来るので、こういったところはもう少ししっかりやって欲しいものです。件のピクトリアル、記事の他に様々な時代の写真も多いので参考になりますね。
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