アオガエル レタリングの補修と・・・
店頭で「長期熟成サンプル」として使用しているエンドウの東急旧5000系、初版キットがベースのもののレタリングの補修を行いました。
「5039」なのですが、転写後の定着が悪かったのか、「50」がなくなって悲惨な状態でした。国鉄と同じ書体なのですが、国鉄や小田急などのものよりやや大きく、汎用のメタリックインレタでは対応できませんでした。しばらく放置してあったのですが、半年くらい前に5000系の再版があるという情報があって、仕入先にエンドウさんからインレタを分けてもらえるようにお願いしておきました。内容が以前のものとは変わるかも、ということだったので、その時はそれに対応して、ということにしてありました。
一足先に出たキットの中身を見ると、初版ではインレタだった「東京急行電鉄」や①②のエンド銘板がインレタからエッチングパーツに変わるなどの改良が行われていました。
そのインレタや銘板類が届いたので、さっそく作業開始です。
件の車番は、あっさり復活しました。
銘板類は、初版ではこんな感じなのですが、反対側は剥がれていましたし①②も1つを残して剥がれていました。せっかく全部分けていただけたので、銘板類も完全復旧します。
これがその銘板パーツです。①②の銘板など極小でどうしたら良いのかという感じですが、ステンレス製なのでしっかりしていますからちょっとしたコツをつかむとサクサク出来ます。カットした部品をエポキシ接着剤で取り付けます。接着面積が小さいこともあって、ゴム系では経年劣化で紛失する危険が大きいですし、塗装面への塗装済み部品の取付ということで、瞬間接着剤は白化の危険が大きいので厳禁です。2液を混ぜたエポキシ接着剤を取り付け位置に楊枝で点付けして、その上にパーツを載せてやるときれいにできます。はみ出した場合も固まる前に拭き取ればOKです。
インレタだった部分の銘板を貼り換えたところです。しっとりと落ち着いてだいぶ良い感じになりました。よくよく見ると他の5両もこの銘板あたりの剥がれや欠損が結構あるので、全部貼り換えるしかないですね。
他にも、正面の尾灯脇の形式・自重標記や、連結面の全検標記なども付けてもらえたので貼ってみました。特に前面の形式標記は、こんなところに書かなくても良いのにというくらい目立つので、効果抜群です。
25年前は、そこまでこだわるような製品はまずなかったですし、エンドウのアオガエルもピノチオやタニカワで不満だった前面の造形が素晴らしかったのと、奇数・偶数を作り分けた床下機器が入っているだけで大満足だったのですが。
取りあえず作業後の全体像です。モーターの小型化、照明のLED化などで徐々に進化していましたが、ここでもう1つ進化したわけです。ブラスモデルは高価ですが、こうして長い間楽しめるものなのです。なので、「長期熟成サンプル」。店頭での提案サンプとしてもだいぶグレードアップ出来たかなと思っています。
新版のアオガエルもキープしてありますが、この’70年代後半のの東横線バージョンに対して、その少し後’80年代前半の目蒲線バージョンとして製作すべく、目下プロトタイプの研究と部品の選定を行っています。キットなので好きなように弄れますから。
最近のコメント