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2017年1月10日 (火)

突然小田急HE車

 ネットオークションを見ていたら、「フジ工芸」の小田急2400形を発見しました。

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 この製品、某問屋にもあったのですが、別途ロスト製で作った台車がもう入手不可能ということでスルーしていたのですが、今回台車付きということで捕獲してみました。小田急ネタということで、店レイアウトのデモ走行用にも良さそうです。ちなみに小田急では「系」とはいわず「形」といいますから、これも「2400形」が正解になります。

 小田急2400形は、高度経済成長が始まって乗客が急増した1959年から1963年にかけて、4両固定29編成が製造されました。1954年に登場した小田急初のカルダン車2200形とその一族は全電動車でしたが、その分新造費が高く、この2400形ではMT比1:1となりました。2200形同様の高加減速を確保するため、大出力の電動機を使用し、粘着性能を確保するために電動車を重く、トレーラー車を軽くすることになり、さらに当時の中型車4両の全長70mに合わせることになったため、クハ車が16m、デハ車が19mという異色のスタイルになりました。「高性能経済車(High Economical car)の略で「HE車」と呼ばれました。登場当時は近郊区間の各停に集中投入されましたが、これに大型車2600形が投入されるようになると急行運用中心になり、以後長らく登山線直通急行を中心に使用されました。やがて、登山線も大型6両編成の乗り入れができるようになり、通勤車の冷房化の進展もあり、大型旧性能車4000形の冷房化とカルダン化に伴い、電動機を4000形に供出する形で1988年までに全車廃車になりました。

 早速キットの中身を検討してみます。「フジ工芸」というのは、どうやら実態は奄美屋のようで、キット自体も以前タニカワから出ていたものの流れを汲んでいるようです。ただ、だいぶ時間が経っているので、車体もいくつか改良された跡が見られます。

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 先頭車は、車体前頭部と本体の合わせ方が変わっています。

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 また、全車とも通風器の間の扇風機カバーが追加されています。

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 しかし、窓の高さがおかしい側扉はそのままです。

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 「床下機器付」となっていますが、これがかなりクセモノです。この図で行くと、上の小田原方のM車のものなど、殆ど京成電車の流用品という感じで、小田急の特徴である三菱製の雰囲気がありません。抵抗器や断流器の形状や配置も全然違います。下段の新宿方M’車も非冷房車なのに、大型のMGが付いています。この電車は、補機類が1つ故障しても編成としてダウンしないように、補機は中型のものを2つ取り付けるという考え方でしたから、MGも非冷房車用の小さいものが2つになります。CPがDH25×2というのは合っていますが。

 ということで、使えそうなのはスイッチ箱の類と、エアタンク、CPくらいのようです。床下は、この電車の思想が良く表れている部分なので、寄せ集めでもなるべく特徴が出せるようにしたいところです。

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 肝心の台車は、ロストワックス製でクハ用の小さいFS30とデハ用の大きいFS330が作り分けられており、床下機器と違って妙に気合が入っていて、なかなかの出来栄えです。似たような台車もないので、これがないとHE車は始まりません。クハは小径車輪なので、φ9.5、デハは大径車輪なので、φ11.5、軸距離は27.5mmになります。デハのMPギア、ズバリの寸法のものがありますし、クハ用の車輪も見つけてきました。

 最近はあまり見なくなりましたが、パワートラック全盛期には、私鉄も車体キットが多く出ていましたが、台車や床下機器は購入者におまかせというものが多くありました。今回のHE車は、台車があるだけでも大助かりですが、他はそういった時代のものに限りなく近いと言えます。

 味タムもそろそろ完成が近付いているので、次はこれをやります。果たしてどんなものが出来るのやら・・・。











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