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2012年5月 2日 (水)

モリヤの103系 MP駆動の場合のアングル位置は?

 103系電車は、ありふれた新性能電車ですが、高加減速に対応するため、電動機が大きく、車輪直径もφ910になっているという特徴があります。模型の方、昔はモハ車も付随車と台車形状が類似しているということで、付随車用のTR62、あるいはキハ用のDT22あたりで代用していましたが、さすがに現代水準では、それはないですね。日光モデルからもDT33が発売されています。
 車体も、カツミ、KS、モリヤなど各社から発売されています。バリエーションの多い形式だけに、特定のメーカーでしかやっていないものもあります。走行については、やはり現代水準のMPギアを使いたいところですね。よくお尋ねをいただくのが、モリヤの103系の場合、どのようにしてMP化するか、というものです。何しろ、今になって引っ張り出して組み始めると、説明書には「今は亡き」パワートラックGT-1を使用せよ、との指示がありますし、動力を入れないモハ車も車輪をφ10.5に交換せよという意味不明のことが書かれています。もちろんアングル位置の設定は、車輪をφ10.5にした上で、キットに入っている「モリヤ規格?」のボルスターを使うのを前提にした設定です。このままの設定で動力車をMP化すれば、編成が凸凹になってしまう危険性大ですね。

 そこで、ここは全車両カツミ・エンドウ規格に準拠したものにしてしまいます。まず、カツミの103系を見るとアングルは裾から3mmになっています。

1031

 エンドウお得意の裾を折り返す方式ですが、寸法を揃えれば良いので、モリヤのキットも説明書は無視してこの寸法にします。
 モリヤのキットは、幸い床板がカツミと同じt1.0ですから問題ありません。KSの場合はt0.8ですので、その分を引いて裾から2.8mmのところに付ければ高さが揃います。

Yuka_2

 これはエンドウ製の床板ですが、MP用のセンターピン穴はこのように小さいので、モリヤのキットの場合には、エンドウ#5902「付随台車マクラバリ2」に付属の真鍮ワッシャーを床板にハンダ付けしてMP対応に改造することになります。

 台車の方、電動車用のDT33は日光製品しかありませんから、まずはネジ止めを分解してボルスターをMP用に交換します。
6313_2
 #5902と同じセンターピン関係の部品も入っています。#5902も、この#6313も含まれているセンタースペーサーはt1.8のものです。これは標準的なφ10.5の車輪を履かせると正規の高さになるものですから、φ11.5のDT33の場合、車高が0.5mm高くなってしまいます。t1.3のスペーサーはDT33やDT13用のMPギアには付属しているのですが、単品での販売がありません。そこで、モハ車をトレーラーにする場合には、このスペーサーをノギスで測りながら、耐水ペーパーなどを使ってt1.3に削ってしまいます。アングル位置を2.5mmにすると、今度は床下機器取付板が側面からはみ出したりと、余計な手間が増えてしまいます。
 クハやサハは、アングルを裾から3mmにして、台車をそのまま#5922で取り付ければモハ車と高さが揃うわけです。この法則に沿って各種作ってみました。

1032_2

 カツミの京浜東北とモリヤの山手。

1033_3

 こちらは、KSの京浜サハとモリヤの山手モハ。メーカー違いでも殆ど問題なく連結できるようになりました。
 先週の京浜東北線基本7両は、モハ103の車体が入手できたので、車体を作り直すことにします。5年近くもかかれば、こういうことも起こりますね。
 そのモリヤの103系、久しぶりに線路に載せてみました。震災の被害はあるものの、京浜モハ103程ではないので、少しずつ修復中です。

Y103

 山手線登場時の8両編成、4M4Tのオーバースペックな構成になっています。完成するとこんな感じになる、というイメージサンプルです。ご参考まで。

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コメント

Satokawa さま
 コメント有難うございます。確かに床板のセンターピン穴は、ほじくらなければなりませんね。それにしてもまあ、実車のM台車の車輪が大きいのと、模型では各社各様の設計ということで、103系は苦労しますね。ようやく京浜東北の基本が出来かかりましたが、先の震災で転落したモハ103の被害が思いの外大きかったので、車体作り直しになりました。

投稿: さがみ | 2012年5月 3日 (木) 00時31分

さがみさん、ご無沙汰しています。
モリヤの床板ですが、台車取付の孔はカツミ付随車用の穴より小さいので、段付きワッシャーはそのままでは入りません。穴を拡大してから付けることになります。
私はKSの車体と混在させたので、MP取付のため、床板はアングルごとKSのものとコンバートしてしまいました。

投稿: Satokawa | 2012年5月 3日 (木) 00時24分

imaちゃん さま
 コメント有難うございます。都会の人間にとって、空気や水みたいな存在の電車でしたが、まともに作ろうとすると手こずりますね。最近になって、ようやく納得できる部品類が充実してきました。この辺りは、管理人が一番こだわりたかった部分で、試行錯誤の中から法則を見つけたようなものです。
 大量に製造された車種だけに、バリエーションも多くなりましたが、この辺を押さえておけば、各社キットを寄せ集めて実車同様のごちゃ混ぜ編成なども問題なく出来るはずです。キットならではの楽しみ方だと思います。

投稿: さがみ | 2012年5月 2日 (水) 19時20分

非常に丁寧な説明で、大変よく理解できました。もやもやしていたものが無くなりすっきりいたしました、ありがとうございます。

投稿: imaちゃん | 2012年5月 2日 (水) 17時57分

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