軽量客車の屋根を実感的に
ナハ11、塗装に入りました。以前オユ10でいろいろ検討して好結果を得た屋根色の表現方法をこのナハ11でも行います。これはNゲージの軽量客車の場合にも使えるかと思います。
ご存知の通り、軽量客車の屋根は鉄板張りで銀色に塗装されていました。 完成品もそのように塗られていますが、昔見た軽量客車は、検査出たてのもの意外は屋根は輝いてなんかいなかったなあ、というところからいろいろ工夫してみたのです。
まずは規定通り銀色に塗ります。大体完成品もこんな感じで仕上げられていますね。しかし、実物は程なく光沢を失います。車体がきれいでも屋根は明るいグレーに見えたりしました。でも、鉄板屋根の戦後型オハ35やオハ46のグレーとはいささかニュアンスが違っている・・・。そこで、シルバーを塗ったら次にこれを塗ります。
完全なつや消しになるクリアーコートです。これを吹くと・・・。
オハ35とは微妙にニュアンスの異なる「明るいグレー」っぽくなります。最後にエアブラシで薄く溶いたレッドブラウンを吹いて制輪子の鉄粉が付着した感じを加えると実にいい雰囲気になります。
客車の場合、電車と違って、1両ごとの管理ですから、当然1両ごとにコンディションも違っています。列車に仕立てた時も屋根がまだら模様になっているのです。ブルートレインを見てもやはりそんな感じです。
客車には客車なりの汚れ方があります。面白がってひたすら汚すとただ汚いだけになってしまいます。常に腹八分目くらいにして、汚れの原因などを考えながらやるのがウエザリングのポイントだと思います。
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