キット組立て車両などの試運転にご利用いただいております、店レイアウトの16番の線路、ポイント交換を行いました。カトーの線路の強度不足はご承知の通りで、道床の剛性のなさ、Nゲージと共用のジョイントやレール本体など、問題は多いのですが、取りあえずどこの問屋さんでも扱っていると言うことで、保守の面から行くと多少有利かな?ということで採用しましたが、実際にはまったく裏返しでした。何しろ線路でさえ平気で品切れ、なんですから。
16番のブラスモデル標準のR=650以上、ポイント#6で敷設したのですが、これが散々な結果になりました。ジョイントの弱さは重量のある列車が頻繁に通過するとすぐに通電不良になりますし、ポイントのような稼動k可動部分の多いものも同様です。
#6ポイントにはさらに、信じられないような問題点があります。
これだけ種類の少ないユニトラックなのに#6ポイントには2種類あるのです。カタログ上では「手動ポイント」と「電動ポイント」でたしかに2種類なのですが、ポイントマシンの有無以前に、ポイント自体の構造が異なっているのです。
これは「手動ポイント」にポイントマシンを外付けしたものです。電動ポイントがさまざまなパターンに対応するべく細かく分割されているのに対して、あとから発売された手動ポイントではポイント本体部分の一体化が図られています。ジョイントの弱さがウリ?のカトーレールではこれがプラスになるはずですが、実は後発の手動ポイントには重大な問題があります。
上の写真のようにフログの絶縁部分が30mmもあるのです。カトーやトミーのプラ車両はNゲージと同じ両輪集電なので問題ないのですが、旧来からのブラスモデルでは片側集電ですから、国鉄新性能電車の標準、26mmの台車ではポイント通貨の時に徐行すれば止まってしまうのです。勢い良く通過しても昔の地下鉄銀座線のように車内照明が一瞬消えるのは避けられません。
一方こちらは電動ポイントです。絶縁区間は実測で23mmくらいですから新性能電車も問題なく通りますが、いかんせん本体部分も細分化されて弱点のジョイントだらけです。手動ポイントで改良したつもりだったのでしょうけれど、結果的には調査不足で、電動ポイントは従来通りでの再販にせざるを得なかった、と言うのが実態なんでしょうね。16番の世界はNゲージメーカーが考えるほど底の浅い世界ではない、というのは事実だと思います。
16番製品も全てカトー製品で囲い込もうとしたのがミエミエですが、16番ユーザーはそうは見ていませんね。
しばらく使っていると道床下の接点がバカになって通電不良を起こします。さらに使い続けると、列車の重みに負けて接点は切り替わっているのに先端軌条が不転換を起こします。うっかりすると隣の線路にいる列車と激突する危険性があるわけです。要はカトーのプラスチック製車両が通過できれば良いと言う思想なんでしょうね。
いよいよ本線部分の不転換が顕在化してきたので、行き違い線部分と車庫線の入り口の3箇所のポイントを交換しました。
しばらく前から交換するつもりでしたが、しばらく品切れでしたので、ようやくと言う感じです。レールくらい、何で常時在庫できないんでしょう?
敷設と配線が終わって試運転列車が走ります。
交換直後だけに駅構内部分も減速することなく走ります。
分岐側もまたしかり。でも、どうせ少しすれば不調になるのは見えているのですが、全面的にエンドウレールに敷き直す時間が取れません。しばらくは対症療法で行くしかないようです。
ところで、試運転で出てきたED75、いつの間にか高圧配管が引き直されています。燐青銅のような反発力のあるものや細い線などをつまむ力は、脳卒中になると顕著なダメージを受けるわけで、退院直後から始めたこの75の配管を曲げて見苦しくなってしまったのもやむをえないところだったのですが、ブラスモデルの場合、いくらでもやり直しが出来ます。改めて部品を調達して作業してみると恐ろしいくらいすんなり取り付けることが出来ました。この1年の75と一連の客車の製作が作業療法的な効果を出したのは間違いありません。店の近くの、入院していたN沢病院でも、模型の作業は手のリハビリに効果があると言うことは言われていましたが、その通りだったようです。「完全復活」にまた一歩近付いたようでちょっと嬉しかったですね。
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