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2006年6月 9日 (金)

【自由形】ED100動力更新完成!

 今から40年近く前に、入門者向けとして発売されていた自由形機関車ED100をMPギアに換装して最新の走行性能にする改造が出来ました。

Ed1001

Ed1002_1

 自由形の入門機ということで、外観は極力手を入れないようにして、昔の雰囲気を保たせることにしました。ニッケルメッキのパンタ、黒メッキとはいえ半分銀色っぽい感じの台車、ベーカーカプラーなど、今ではすっかり見かけなくなったものも多く、40年と言う時間を感じさせます。まだNゲージは出始めで、殆ど種類もなかったあの時代、初めて買ってもらった機関車がこうした自由形の入門機だったという方も多いことでしょう。

 丈夫な鉄板プレスのボディー、シンプルなインサイドギア式の駆動システムで、ガンガン走らせて愉しむことが出来ました。何より、あの交通博物館の大レイアウトと同じ規格の鉄道模型を自分の家でも走らすことが出来る、ということでとてもワクワクしたことを思い出します。交通博物館のミュージアムショップにもカツミの入門セットは置いてありましたね。

 今はNゲージが普及して、入門者が殆どNゲージへ行ってしまいましたから、16番のこうした自由形は生産されていません。Nゲージにはこうしたジャンルの自由形はごく一部を除いて見かけませんし、入門セットにも入っていません。それは、Nゲージのようなプラ製品ではスケールモデルでも自由形でも値段は大して変わらないので、自由形の存在意義があまりないからなのです。同じような値段ならスケールモデルの方が良いに決まっていますからね。

 このED100が生産されていた時代、HOゲージは金属で出来ているのが当たり前でした。プラスチックのように細かいディテールまで一発で成形できるわけではありませんから、精密なスケールモデルだと一気に高いものになってしまいます。とても、小中学生の入門者には買えないものになってしまうわけです。自由形は鉄道模型ユーザーの裾野を広げるための商品として存在していたのです。

 もっとも、その一世代前のOゲージの時代ですと、車体が大きいですから当然家の中ではカーブを曲がりきれないと言うことになって、そのためにF級電機をBやDクラスに短縮した自由形が存在しました。時代とともに自由形の存在意義は変化していたのです。

 こんな簡単なものでも、まずは交通博物館のレイアウトと同じように遠隔制御で進行方向や速度が自由に変えられる本格的なものですから、初めて買ってもらったときはとても嬉しかったものです。

 今回のED100は、当時入門セットに一緒に入っていた自由形のボギー客車などとともにお客様がネットオークションで拾ってきたものですが、一通り列車としての体裁も整ったので、これが現代レベルの性能で走ったら面白いだろうな、ということで、インサイドギア片側駆動からMPギア両台車駆動へと改造したものです。

Mp_1

 ED75などと比べて全長が短いのでモーター軸を切断し、ジョイントも抜けないように注意しながら短くする必要があります。また床の台車取り付け部分が下方向へ押し出されているのでMP用のセンターピン、通常のセンタースペーサーでは厚みがあるので腰が高くなってしまいますから、日光モデルの金属床板用センターピンに入っているファイバーワッシャーを使用してあるところが、通常の取り付けと異なるところです。

 使用部品は次のようになります。

エンドウ#6111 車輪つきMPギア機関車用A WB31.0 ¥9,450-

エンドウ#6506 ユニバーサルジョイント2.0-2.0 タイプⅡ ¥525-

エンドウ#6603 MPウエイトC機関車用 ¥367-×2ケ

エンドウ#5607 キャノンモーターEN22一般型両軸 軸短 ¥2,100-

エンドウ#6301 モーターホルダーA・Bセット ¥420-

エンドウ#6311 MPボルスター機関車用A ¥480-

 この他に、日光モデル金属床板用センターピン ¥263-を使いました。

 全長が短いのでジョイントは短車体用のタイプⅡ、モーターも軸の短いものを使用します。ウエイトはこのままでは大きいので、床の中心あわせでモーターを取り付け、さらにMPギアと台車を組み合わせたものを取り付けて現物あわせでカットして使用します。

 各パーツの寸法あわせと位置合わせが出来たら取り付け箇所にネジ穴をあけて各パーツを取り付け、配線をして試運転をします。寸法的にシビアなのでシャフトの当たりや台車の首振りなどに注意します。ヘンな音がする時はどこかが当たっているはずです。

 走行がOKになったらライトの配線をして元通り組み立てれば完成です。

Ed1003

 最初からMPギアが付いていたのではないか、と思えるほどきれいに収まってしまいます。

 全部出来たら早速試運転をしてみましょう。この間お話した絶縁車輪の向きに関しては、このギアボックスの場合、自動的に正しい向きになりますから、もし逆に走る場合にはモーターの配線をひっくり返せばOKです。あわせてライトが進行方向に合わせて正しく点灯するかも確認します。

Ed100test

 また、このようにヤード線などに出入りさせて、ポイントで台車が引っかかったりしないかなどもチェックします。

 今回は一発で完璧な走りになりました。あとは牽引力テストをやってみたいのですが、店のレイアウトにある客車、カプラーが全部ケイディーなので連結できません。残念!近いうちに自由形の客車を持ってきていただいてテストすることにしましょう。

 基本的には穴を開けたり削ったり、ネジ止めが中心の工作で、半田付けは配線くらいです。それほど難しい作業ではありませんので、トライしてみてはいかがですか?作業自体も結構面白いですし、出来上がった後の走行が全く別物になって感激することうけあいです。

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コメント

ひょうたん2号 さま

 コメント有難うございます。全長が短いのでジョイントの調整に難儀しますが、現在ではIMONのシリコーンチューブという強力な助っ人が登場しています。通常のゴムチューブよりも遥かに耐久性があり、このように短い場合でも外れる心配がありません。ハサミデカットして押し込むだけという簡便さも魅力です。モーターと台車の間が短いものとして箱根登山電車がありますが、これをシリコーンチューブに換えてみたところ、すっぽ抜けなくなるとともにジョイントからのノイズもなくなって好結果を得ています。

投稿: さがみ | 2019年5月22日 (水) 19時16分

 はじめまして、こんばんは。私もED100のMP化に取り組みました。ご指摘のように寸法に余裕がないので現物合わせでのカットを余儀なくされました。結果、走行はとてもスムーズで、R360の曲線も単車でも連結状態でも無加工で通過できました。詳細な説明にとても助かりました。
 その後、オークションにて1両のED100を落札しましたが、こちらはインサイドギアでも順調な走行をするので、MP化はしばらく先になりそうです。

投稿: ひょうたん2号 | 2019年5月22日 (水) 18時51分

saimonさま

 コメント有難うございます。今夜は2つまとめてという形になりましたが、こうして古いもの、あるいは他のメーカー品なども含めて、リニューアル出来ると言うのがブラスモデルの魅力かもしれません。

 一方でネットオークションの普及に伴って、古ければ何でも売れるだろう、程度の出品者も多いわけで、結果として高い買い物になってしまう事例もままあるようです。

 MPギアに関してはマニュアルに出ている基本寸法を守っている限りどこのメーカーの車両にも使うことが出来ます。

 Nゲージの場合、特に動力に関して言えば、小さいがためにシステマティックになりすぎて、ユーザーがいじる余地がないというのは少々寂しい感じもしますね。

投稿: さがみ | 2006年6月10日 (土) 00時52分

先日は失礼いたしました。saimonです。
ED100のMP化は面白いですね。一気に機関車が若返ったようです。
当方も16番に入ったきっかけは、数年前にオークションで購入したフリーEB電関でした。今はもうありませんが、昔の16番模型らしい製品だったとおもいます。
今仕掛かり中なのは、インサイドF級電機をプラ電機のギアボックスで再生するプロジェクト(というほど大げさなものではありませんが)です。モーター・ホルダーはMP用を用いて、中間台車取り付け部だけはゲタをはかせて上に逃げています。
ジョイントがやや斜めになりますが、実用上は問題なく、試走もちゃんと走りました。あとは台車枠(ダミー)の加工だけですが、それがなかなか進みません。別にもう1件、プラ別メーカーの動力ユニットとギアボックスを組み合わせて1台の動力を作るのも同時進行で、こちらも走行はスムースです。こちらはボディのディテールアップがなかなか進みません。
お金がないなりにも、いじれば16番も楽しいものです。

投稿: saimon | 2006年6月 9日 (金) 22時04分

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