2009年6月14日 (日)

ナハ11仕上げ進行中

 久しぶりに客車列車に乗ってきたせいか、工作のテンションも上がります。途中だったナハ11の続きです。

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 まずは室内灯の調整です。走行中に安定して点灯するよう、センターピンのバネ部分などを調整して走らせます。ある程度走り込ませるのも大事なようです。大きな窓からちらりと見える国鉄の地図が旅心をそそります。この角度で見ると、踏切待ちのときにトイレの排水をモロ浴びたのを思い出します。

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 ナハ11をはじめとする軽量客車は、それまでの車とはがらりと違ったスタイルではありますが、大分類で行けば旧型客車に属し、実際にも旧形客車の編成に組み込まれていました。ですから、列車にしたときに1両だけ浮いた感じになってはいけないのです。向こうからやってくる列車の途中に窓の大きいのが混じっていて、それでナハ11が入っているな、と認識したわけですから、そういった感じが出るようなウエザリングを施します。

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 オユ10と同様、屋根の艶を消してから鋳鉄制輪子の錆を表現します。似たような形態のオハ50系の台車ではレジン制輪子でしたから、車両全体が赤錆っぽくなることは少なかったですね。床下は軽めに施してあります。作業ついでにレタリングも入れました。 列車の中に溶け込んだ感じになりました。欲を言えば、この1両だけあの安っぽいジョイント音になれば良いのでしょうけれど、基本構造が他形式と同じなので、重々しい感じになっています。贅沢な話ではあるのですが。

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 16番の場合、どうしても1両ごとの車両に目が行きがちですが、列車全体の雰囲気も大事だと思います。青森から青函連絡船に積み込まれて北海道へ渡る郵便車や荷物車を連結した東北本線の普通列車のイメージ再現を目指しています。

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2009年5月30日 (土)

ナハ11試運転

 細かい色入れや小パーツの取り付けが終わっていませんが、試運転を行いました。客車の場合、自分で走るわけではありませんが、試運転の目的として連結器や照明の動作確認と言うのが大きいかと思います。

 さて、その照明ですが、点灯テストをしてみると、窓が大きいだけに仕切りの国鉄地図が実に効果的です。こうなると乗客も欲しくなってきます。

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 通電を安定させるために、まとまった時間の試運転は欠かせません。不安定なちらつきや点滅がないかを見極めます。部屋を真っ暗にしてやると良さそうです。

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 台車交換で快調になったED75が牽引します。試運転のナハ11は機関車から3両目に連結されています。こんな編成で思い出すのは、昔の旧型客車の旅。客車の旅の場合、一番後ろの車両に乗ってカーブの区間などで列車全体を眺めるというパターンと、機関車のすぐ後ろに乗って機関車の活躍ぶりをながめるというパターンがあったと思います。管理人の場合、後者でありまして、気に入らない車種がついていようと、先ずはこの場所と言うことでした。このポジションで軽量客車にあたったのはたった1回でした。東北地区では保温性の弱い軽量客車は少なく、まして機関車次位に来るのはもっと少なかったのですが、実際に乗って見ると思い切り明るい雰囲気で、一般的な客車とは全くの別世界であったのを思い出します。そしてあの安っぽいジョイント音。現代的な表現をすれば103系とE233系の違いと言うところでしょうか。

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 でも、編成の中で浮いた存在だったのは確かで、模型的には面白い存在だと思います。

 そんな旅路の思い出をたどりつつ、店レイアウトの客車列車はいっそうディープな世界へと進んでいくのです。

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2009年5月28日 (木)

これが一番効果的?

 ナハ11の仕上げを進めます。10系客車用の仕切りパーツというのは出ていませんので、工房ひろやフジモデルのパーツを適宜組み合わせて雰囲気が出るようにしてみました。例の額縁の付いたやつとフジの洋白のドアを組み合わせてみました。

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 例の地図も貼り付けてみました。まだ作業途中ですが、大きな窓から良く見えます。これで照明が入れば思い切り雰囲気でしょう。43系以前の客車以上に効果が期待できそうです。

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2009年5月19日 (火)

軽量客車の屋根を実感的に

 ナハ11、塗装に入りました。以前オユ10でいろいろ検討して好結果を得た屋根色の表現方法をこのナハ11でも行います。これはNゲージの軽量客車の場合にも使えるかと思います。

 ご存知の通り、軽量客車の屋根は鉄板張りで銀色に塗装されていました。 完成品もそのように塗られていますが、昔見た軽量客車は、検査出たてのもの意外は屋根は輝いてなんかいなかったなあ、というところからいろいろ工夫してみたのです。

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 まずは規定通り銀色に塗ります。大体完成品もこんな感じで仕上げられていますね。しかし、実物は程なく光沢を失います。車体がきれいでも屋根は明るいグレーに見えたりしました。でも、鉄板屋根の戦後型オハ35やオハ46のグレーとはいささかニュアンスが違っている・・・。そこで、シルバーを塗ったら次にこれを塗ります。

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 完全なつや消しになるクリアーコートです。これを吹くと・・・。

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 オハ35とは微妙にニュアンスの異なる「明るいグレー」っぽくなります。最後にエアブラシで薄く溶いたレッドブラウンを吹いて制輪子の鉄粉が付着した感じを加えると実にいい雰囲気になります。

 客車の場合、電車と違って、1両ごとの管理ですから、当然1両ごとにコンディションも違っています。列車に仕立てた時も屋根がまだら模様になっているのです。ブルートレインを見てもやはりそんな感じです。

 客車には客車なりの汚れ方があります。面白がってひたすら汚すとただ汚いだけになってしまいます。常に腹八分目くらいにして、汚れの原因などを考えながらやるのがウエザリングのポイントだと思います。

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2009年5月18日 (月)

車体がほぼ出来ました

 中途半端な103系が大量に出てきたりで少々混乱気味ですが、軽量客車もやりかけですので、並行して進めます。組立は特に変わったところもありませんが、あっさりした車体ですので、すっきりと仕上げるのがポイントでしょうか。

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 10系の座席車、16番の完成品は、完成品で出たものは案外少なく、古くは天賞堂、ホーワあたり、最近ではTOMIXのプラ製品といったところが思い浮かびます。プラ製品ではナカセイの板キットというのもありましたね。軽い車体に重いダイキャストの床下(それもスハ43などのものの流用)というよく分からない設計でした。台車つきで当初1990円というのはオイシかったですが・・・。

 10系客車は窓が大きいので、プラ製品に向いているように思えるのですが、16番くらいの大きさになると窓のふちの部分でガラスの厚さが思い切り目立ってしまうという泣きもあります。Nですと大きさも小さいのであまり気にならないのですが。

 窓周りが薄く、いかにも華奢な感じなのが軽量客車の印象的な部分ですから、それを再現するのにこのフジモデルのような単純な構造は案外有効だと思います。アルミサッシパーツ(アルミ製です)に塩ビの窓ガラスを貼ったものを車体内側から接着するというものです。

 作業リハビリの延長線という意味もありますが、完成したものは店レイアウトに持ち込んでいます。組立サンプルとしてはもちろんですが、既製品ではなかなか揃わない「昔乗った客車列車をどうやれば再現できるか?」というご提案の意味も込めて走っています。このナハ11も、旧型客車の編成の中で異彩を放っていた軽量客車、のイメージ再現に一役買うことになるでしょう。

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2009年5月12日 (火)

進化しているフジのキット

 ナハ10や11はフェニックス時代から出ている形式ですが、現在のフジモデルブランドになってからも度々生産されています。特に広告では謳われていないのですが、細かい部品など常に改良されていますから、以前のものと比べると、その差は歴然としてきます。気動車なども含めて最近のフジのキット、実に繊細なサボ差しの部品が入っています。雨どいも別売りで「雨どい用」の0.7mm帯板がKSブランドで出ていますから、メーカーも作例のように雨どいも帯板で作ることを推奨しているようです。11zentai

 そんな「最新仕様」のナハ11がだんだん形になってきました。以前あったナハ10とは登場時に車内が白熱灯だったか蛍光灯だったかの違いだけのはずなのに、模型で比べると形態的な印象がずいぶん異なったものになりました。押入れに眠っていた古いキットを組み立てる場合、こんなところにも気を遣うと満足の行く仕上がりが得られるかと思います。

 超精密なロストパーツを使っているわけでもないのに、これだけ違ってくるとは・・・。列車に組成した時に差がありすぎるので、ナハ10の方は廃車・売却しました。素材の使い方だけで印象ががらりと変わるのが、この手の単純なキットの面白いところです。

 さて、外観に気を取られて、大事な部品を忘れていました。

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 室内灯の金具です。ここは室内灯を取り付ける際に力がかかりますから、是非ともハンダ付けしておきたいものです。室内灯は1つ付けると全部に付けたくなりますね。

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2009年5月 7日 (木)

雨どいの改良

 フジモデルの軽量客車や気動車のキット、雨どい用としてφ0.7の真鍮丸線が入っています。しかし、これらの雨どい、実物を見ると四角いですね。側面に光が当たった時の印象がずいぶん違ってしまいます。

 今回のナハ11にもφ0.7の真鍮線が入っていましたが、これを0.7×0.4の帯板に変えてみました。

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 これがキットに入っている雨どいです。

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 こちらは今回使用の帯板です。

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 取り付けてみると、表面が平らなので、印象がぐっと良くなりました。気動車やKSモデルの国電関係なども同様にすると良いかと思います。

 特にこれといった見所のないシンプルな車体では、こうしたちょっとしたところで印象ががらりと変わるものです。

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仕切り板のアレンジ

 軽量客車は、43系までと比べるとかなり趣が異なります。デッキの仕切りなども近代的な形のドアが付いていたりしますが、これ用のパーツというのは今のところ出ていません。

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 これはキットに入っている仕切板です。窓が角丸でHゴムのドアを意識した形になっていますが、のっぺらぼうであるのと、何より1枚しか入っていないので、そのまま組むと片側は貫通路から客室内が丸見えになってしまうわけです。

 そこで工房ひろの仕切のうち、近代的に見えそうなBと地図の枠のあるDにフジの#1094Hゴム付き貫通ドアを組み合わせてみました。仕切りは上手い具合にパネルライトを逃げるため、天頂部が欠き取られているので、最大の問題である天井の断面形状の違いはあっさりクリアー出来ます。

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 他の形式と同じように表裏張り合わせにしたものを車体に取り付けました。

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 窓が大きいので、例の国鉄の地図もさぞかし効果的なものになるでしょう。

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 列車の後ろに来ることはありませんが、切り離してヤードや駅構内に置いておく場合に妻面の表情も大事ですね。

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 厳密な考証をしているわけではありませんが、旧型客車列車の編成の中で異彩を放っていた軽量客車の雰囲気を再現できれば、と思っています。

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2009年4月29日 (水)

軽量客車

 旧型客車の中に軽量客車というカテゴリーがあります。1955年に登場したナハ10に始まるグループですが、その後の電車や気動車にも大きな影響を与えました。スイスの客車を手本にした大きな窓の明るいデザイン、近代的な内装が特徴で、全盛期には2等車、寝台車、食堂車、郵便車など、さまざまな車種が存在しました。しかし、軽量構造が災いして腐食が早く、北陸トンネルでの列車火災もあって、43系や35系よりも早く姿を消しました。

 店にサンプルとして置いている客車列車は1970年代後半から80年代初頭あたりをイメージしていますが、このころはまだ軽量客車も残っていて、普通列車では35系や61系、43系などとともに連結されていました。他の客車と違った華奢な感じの車体、安っぽいジョイント音を思い出される方も多いかと思います。あの時代には主に北陸や西日本にまとまっていたかと思いますが、東北方面にも若干いて、普通列車にも混じっていました。

 店サンプルの中にナハ10が1両混じっていますが、あれはかなり古いフェニックスのものなので、現在の目で見ると不満があります。目立つ存在なので、現在のもので作り直すことにしました。

 今回はナハ10を蛍光灯にして1957年から102両が登場したナハ11にします。大きな窓と薄っぺらい車体は、プラ製品ではどうしてもぼってりした感じになって、あのイメージが出しにくいものです。いつものフジモデル客車シリーズのものを使います。ちなみに、このキット、お値段は6125円です。

 基本的な組立は他形式と変わりませんので、軽量客車ならではの注意点を中心にご紹介していきたいと思います。

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 これが車体本体です。トイレのない側のデッキの柱が曲がりやすいので注意します。仕切りのパーツも決定版的なものがないので、要工夫です。雨どいは丸線が入っていますが、実感的ではないので帯板に交換します。雨どいといえば、モリヤの103系のものは帯板でしたが、材質のせいかカールしているのできれいに付きそうもありません。ナハ11の分と一緒に材料を調達するつもりです。

 さて、実際の組立です。先ず最初に曲げやすい非トイレ側のデッキにドアをつけます。

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 こちらが付いたら反対側のドアも付けて、その後アングルをつけます。アングル位置が2.5mmという特殊寸法であることに注意します。モリヤの103系と違ってしっかりしたものなので作業しやすいですね。

 次に妻板を付けて箱にすれば、車体はしっかりしたものになります。車内の仕切りはこれから考えます。キットには窓の抜いてあるものが1枚しか入っていません。当然、大きな窓から明るい蛍光灯の光がこぼれる、あのイメージの再現を目指しますから、内装もいつものようにしたいところです。

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 箱になったら台車を履かせて線路に乗せて傾きなどをチェックします。

 103系と並行作業になりそうです。

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