2009年11月17日 (火)

車体の補強

 エンドウで製造されているカツミの国鉄電車、殆どのものがこのように車体の裾を折り返して、床を取り付けるアングルの機能を持たせています。

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 車体の裾が丸くなるのでいやだ、と言う声もありますが、完成品を作る時に手間のかかる部分なので、こうして合理化を図っています。しかし、ただ折り返してあるだけなので、床をつけない状態で手に取ってみると、ふにゃふにゃして頼りない感じがします。特に103系のようにドアが多いものではなおさらです。

 フジモデルのキットのように、アングルを別付けするものではもっとがっちりした感じですね。あれと同じような感じにするために、アングル部分と車体の隙間にハンダを流し込んで固めます。

Hokyou

 まず、ドアとアングルの間のスペースにハンダを多めに盛ります。次にアングル上面と車体の隙間にフラックスをたっぷり塗って、アングル下面から加熱してハンダをしみ込ませます。これでL型などの特殊なコテ先がなくても車体をがっちり固めることが出来ます。

 補強と並行してディテールパーツを取り付けます。

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 昔の製品では何もなかったパンタ周りも配管などの表現があり、ただの丸い挽き物でディテールのなかった避雷器はソフトメタルに、パンタ台はロストワックスです。クーラーの取り付け穴はハンダで埋めて整形しました。

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 各メーカーごとの特徴の解説もしたいので、特別に気になる部分以外は、キットの設計通りストレートに組み上げます。

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2009年11月16日 (月)

クモハ103動力車化の続き

 久しぶりに103系に乗って来てテンションが上がっていますので、勢いに乗ってカツミの103系を進めます。クモハの動力化改造の続きです。

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 アルミの床板を真鍮製のMP床板に交換し、床下機器もM車用の取り付け板に組み付けますが、MP規格部品同士なので、作業は実に簡単です。EN用ですので、モーターホルダー取り付け穴とウエイト取り付け穴は移設します。テールケースの当たる部分は欠き取っておきます。

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 床下機器は、カツミ・エンドウ系では初登場の初期型用です。抵抗器の吸い込み口のパターンが横縞になっているのがホビーのものより良い点です。ホビーのものはメッシュになっていました。

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 2-4位側の断流器も新規に起こされています。取り付け部分の処理は従来と同じですので、これに関してはホビーのものの方が良いかな、と思います。いずれにしても、国籍不明のプラ床下が付いていたかつてのカツミ103系を思えば、格段に進化しているのは間違いありません。

 ちょうど2年前に退院した時、手のリハビリ用として用意しておいたのですが、その時点では非冷房化するためのパーツをどうするか悩んだものです。しかし、ここへ来てその問題が一気に解決しました。

 ちなみに、現時点では、エンドウブランドでこの初期型103系の床下は分売されていません。

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2009年11月 2日 (月)

クモハ103動力車化

 カツミの103系、いろいろ検討した結果、モリヤスタジオのものと同様にモハ車にはLN14を使用した動力を付けることにしました。

 製品では、モハ102にEN22+MPギアの動力をつけることになっていますが、非冷房車の場合、床下機器が小ぶりなので思い切りモーターが目立ってしまいます。コアレスモーターに極端な負担がかかるのを避けるため、モハ車全てを電動車にします。

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 手持ちの20m車用MP床板に先頭車に必要な部品のネジ穴を追加してDT33を履かせました。モーター穴はこの後細工することにします。

 さて、明日から退院後4度目の遠出です。去年も阪和線に103系を見に行きましたが、去年に比べるとだいぶ余裕が出てきましたので、じっくり見てこられるかと思います。

 正直なところ、片麻痺になると写真撮影は思いの外大変になってしまうのですが、そのあたりも日常の生活や仕事の中でずいぶん体の動きが改善してきていますので、今回はじっくり時間をかけたいと思います。間もなく退院して2年、倒れてから2年半が経ちますが、ここまでのリハビリの成果を試すと言う意味合いも大きいですね。余計な病気を拾ったものだと思います。

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2009年10月27日 (火)

日光の台車をエンドウ・カツミの床板に取り付けるには?

 16番の世界で日光モデルといえば台車の専門メーカーとして有名ですね。私鉄向けなども含めて様々な台車を発売しています。これをカツミやエンドウの車両に使いたくなることもあるでしょう。

Mpyuka

 最近のエンドウ・カツミの製品はMPギアを基本にしているので、台車のネジは床上から締めるタイプで、センターピンの穴もこのように小さい物になっています。一方日光のものは、昔ながらの床下からビスをさして、床板などを挟んでナットで締める方式です。一見するとまったく互換性がないように見えます。

 でも、実際にはエンドウ・カツミの床に組み込むことが出来るのです。種類豊富な日光の台車でMPギアを使って快調に走る私鉄電車、を作るのも可能なわけです。

 今、ちょうど良いものがありますので、これを例に解説してみます。まず最初に大事なのは、日光モデルは現在もナット締め車輪を使っているということです。

Nsharin

 カツミやエンドウの車輪は、現在は圧入ですが、昔は車軸にネジが切ってあって車輪をねじ込む構造でした。(走行中に車輪が緩んでバラけたりしましたね)

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 ナット締めの車輪を使う場合には、当然台車枠と車輪の間にナットの分の隙間が必要になります。従ってこのように台車のボルスターや車軸の全長がその分長くなります。圧入のピボット車輪の場合も、日光のものはナット止め車輪に合わせていますので、エンドウ・カツミより軸が長くなっています。整理すると、車輪はおおまかに「日光規格」と「カツミ規格」があると覚えておくと良いと思います。実際、金属台車を使用する16番の工作で使う車輪はほとんどこのどちらかになりますから。

 さて、実際の作業です。

Dt33

 これは103系のDT33です。カツミの103系は日光モデルのこの台車が指定になっています。昔の製品では、形状の似ているDT21やDT22でごまかしていましたが、さすがに現代では通用しないと言うことなのでしょう。これをカツミ規格の車体に取り付けるので、キットにはMPボルスターも入っています。

Mpbe

 これは、使う台車によって何種類かありますので、使用する台車に対応したものを用意します。

Bunkai1

 まずは、ネジを外して分解します。ネジは再用するので紛失しないように注意します。

Kumitate

 次にMP規格のボルスターを組み込んで組み立てます。付随台車にする場合、台車枠の内幅が狭くなっていますので、元の車輪を入れても回転しません。カツミの車輪(この例ではφ11.5プレート・プレーン軸)に交換します。

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 動力台車にする場合には、MPギアがそのまま収まります。あとは普通に床板に取り付けます。

Toritsuke1

 車体をかぶせてみると、高さもぴったりになります。

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 16番ブラス製品の場合、プラ製品のようにそれ専用というわけではなく、このようにメーカーを跨いで使用できる部品も多くあります。

 さて、このクモハ103、ディテールの取り付けに進みます。

103yane

 まだ途中ですが、パンタ周りの部品構成です。配管ももちろん付きますし、パンタ台はロストです。

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 正面の通風孔も別パーツです。ジャンパ栓受けはロストです。子供の頃デパートの模型売り場にあったもの以来の原型低運車ですが、すっかり現代的な造りになっています。

 「カツミの103系」というと運転本位の簡素な製品と言うイメージが強かったのですが、あの頃は、鉄道模型はデパートで買うもの、そしてどこのデパートにもあるわけでなく、しかもそれなりの値段ですからおいそれと買ってもらえるものでもありませんでした。それだけに「大人の趣味」の香りが漂って憧れを強くしたものです。山手線や京浜東北線が、新幹線0系などとともに並べてあったのを思い出します。あれから40年もの時を経て、今回初めて「カツミの103系」がやってきました。我ながら「好きだなあ」と呆れるのですが、それだけ鉄道模型は息の長い趣味なのだとも思います。1ヶ月たって残っていたら「売れ残りだ」と言われるようなものではないのです。

   

 

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2009年10月26日 (月)

非冷房改造

 カツミのクモハ103を非冷房に改造します。まずはクーラー取り付け穴の埋め立てとベンチレーター穴の新設です。

Yane1

 クーラーの穴はハンダで埋めてヤスリで成形します。クーラーのあったところにはベンチレーターが付きますので、その穴を開けます。

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 ヤスリと耐水ペーパーで仕上げたところです。

 キットは冷房改造車ということになっていますから、当然ベンチレーターが1ケ足りません。

V1

 キットに入っているものはこのような一体の挽きモノです。フチと中央部の間が派手な段差になっています。昔のペーパーキットとかならまだしも、パンタ台にロストパーツを使っているのですから、これはいただけません。模型は上から見ることが多い、と言うことを考えればなおさらです。

V2

 追加するついでに、2ピース構成のKSのものに全部取り替えます。取り付け穴の寸法は同じですので、そのまま取り付けられます。

 物足りない部分、こちらも追加します。

Osae

 妻面の屋根布押さえです。103系は最末期の増備車や更新車以外はイボ付きビニールの屋根布が張ってありますから、このパーツは不可欠なのですが、何故かどこのメーカーも省略しています。全体の印象に影響するので、細かく作りこまない場合でもぜひ追加したい部品です。

Mc1031

 非冷房のクモハの形が出てきました。

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2009年10月24日 (土)

どうなっていたんでしたっけ???

satokawaさまのコメントで、モハ102のキットを出してみました。側面のグリルはこんな風になっています。1021

1022

 冷房車の場合、中間のグリルは両側にあったような気が・・・。まあ、非冷房にするので手間が省けたようなものですが。近々大阪に行くので、その時に実車を観察してみます。もうこちらでは、103系はとうに消えていますので・・・。

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2009年10月22日 (木)

クモハ103製作開始

 カツミの103系、まずはクモハ103から始めます。

Shatai11

 車体を見ると、モリヤやKSとはかなり様子が違います。一番特徴的なのは、このように車体の裾を折り返してアングルにしてあることでしょうか。完成品の組立を合理化するための工夫です。

Step1

 車体のステップもこのように一体で打ち出していますし、雨どいも一体打ち出しです。このあたりは別パーツにすると良くなると思いますが、今回は、カツミ・エンドウ系の電車キットの組立解説と言うことですので、なるべく現設計を活かすことにします。さすがに、側面の通風グリルは別パーツですね。

 さっそく組み立ててみます。非冷房車にするので、まずは側面の方向幕を潰します。

Maku1

 Hゴムが省略されているので、潰すのには好都合です。

Maku2

 まず、裏側に開口部と同じ幅の帯板をハンダ付けします。次に同じ帯板を開口部の寸法に切って表から落とし込みます。そしてハンダで周囲の隙間を埋めてヤスリで仕上げれば出来上がりです。

Maku31

 使用した帯板が洋白なので、色が違っています。これが出来たら、箱にするところまで進めます。

Door1

 これはドアパーツです。靴刷りの折り返しの他、ドア部分が一段へこませてあったり、手が込んだことをやっていますが、そのせいでドアの平面性は今ひとつです。ヘンなところに隙間が出来てハンダが染み出したりするので、取り付け終わったら確認する必要があります。

Grill1

 通風グリルはエッチングパーツをこの凹みに落とし込んで裏からハンダ付けします。

Grill2 

  テープで仮止めして、裏からハンダ付けすれば出来上がりです。位置決めがとてもラクです。

Grill3

 こんな感じになります。ドアは隙間からハンダが染み出しています。このキット、雨どいやステップ、、果はアングルまで一体プレスですので、KSなどと比べて全体にひずみが多く、ちょっと癖があります。

1031

 とりあえず箱になりました。アングルを別付けするものに比べて車体が柔らかい感じです。保管する時は、床板をかませておきます。

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カツミの103系を始めます

 モリヤスタジオの103系も間もなく昭和40年代の山手線8両編成として完成しますので、続いて一昨年発売されたカツミの103系低運車のキットを使って京浜東北線を製作してみようと思います。

 京浜東北線の103系は昭和40年代前半から72系の置き換えとして投入されました。当初は2+6の変則8両、ほどなくして3+7の10両編成になりました。山手線との大きな違いは、パンタの付いたクモハが先頭に出ているところでしょうか。反対側のクハも偶数向き固定の片栓構造で500番台を名乗っていました。

 模型としてはやはり先頭にクモハが出ていると見栄えがしますので、そのスタイルの10両編成にしようと思います。

 さて、このキットは冷房改造された姿になっていますが、京浜東北線では冷房改造が始まった頃からATCタイプのクハが大量に投入されてクモハは編成中間に封じ込め、あるいは他線区に転出していきました。先頭車が電動車と言うことで空転などで正確な速度検出が出来ないことによるものだったようです。従って、冷房改造のクモハが先頭に出ていたのはイレギュラーなわけで、しかもこの時代には冷房・非冷房車が混結されているのはごく当たり前でした。常磐線はATCにならなかったので、冷房改造されたクモハが最後まで先頭に出ていました。

 そんな京浜東北線の103系の歴史を踏まえて、今回は非冷房車として製作します。モリヤの山手線と並べるのにもぴったりになります。

 カツミからは現在、真鍮キット入門者向けにクモユニ74のキットが出ていますが、この103系も車体形状から行けば難易度はそれほど違わないかと思います。完成品として発売するのを前提にしていますから。構造にもそれなりの配慮があります。入門者にもとっつき易いと思います。

 そこで今回は、基本的な組立とディテール変更をメインに取り上げます。基本的な構造は極力活かして、カツミの電車の構造が分かるようにしていきたいと思います。

Mc1

 最初は山手線になかったクモハから始めます。モリヤやKSなどと違って、組立手順の解説や図面なども付いています。

Mc2

 「車体キット」ですが、窓ガラスやインレタといったものまで入っています。

Mc3

 図面では量産冷房車のものになっている床下機器、初期型のものが入っています。

Mcyuka

 ホビーモデルで出したのと同じタイプですが、安定供給という面から行けば、これの分売を期待したいものです。

 

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