2017年2月23日 (木)

まだまだ手直し

 阪神大震災より前に手を着けたモリヤの103系、ひとまず完成にはたどり着いていましたが、製作期間が10年以上に亘ったこともあって、出来栄えにばらつきが見られました。103系にチャレンジしているブラスモデル初心者の方もいらっしゃいますので、トラブルシューティング的な感じで気になった点を潰してみました。

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 片方のクハ車の、アングル取り付けの不正確さから来ていた車高の調整、センターピンの締め付け具合から来ていた、動力車のノイズの解消を行いました。

 不快なノイズが消えましたし、編成全体の外観もきれいになりました。この手の電車ネタでは、重要な部分ですが、見落とされがちでもあります。同じく制御車と電動車では車輪径が異なる、現在製作中の小田急HE車では、この103系での経験が反映されます。

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2012年5月 2日 (水)

モリヤの103系 MP駆動の場合のアングル位置は?

 103系電車は、ありふれた新性能電車ですが、高加減速に対応するため、電動機が大きく、車輪直径もφ910になっているという特徴があります。模型の方、昔はモハ車も付随車と台車形状が類似しているということで、付随車用のTR62、あるいはキハ用のDT22あたりで代用していましたが、さすがに現代水準では、それはないですね。日光モデルからもDT33が発売されています。
 車体も、カツミ、KS、モリヤなど各社から発売されています。バリエーションの多い形式だけに、特定のメーカーでしかやっていないものもあります。走行については、やはり現代水準のMPギアを使いたいところですね。よくお尋ねをいただくのが、モリヤの103系の場合、どのようにしてMP化するか、というものです。何しろ、今になって引っ張り出して組み始めると、説明書には「今は亡き」パワートラックGT-1を使用せよ、との指示がありますし、動力を入れないモハ車も車輪をφ10.5に交換せよという意味不明のことが書かれています。もちろんアングル位置の設定は、車輪をφ10.5にした上で、キットに入っている「モリヤ規格?」のボルスターを使うのを前提にした設定です。このままの設定で動力車をMP化すれば、編成が凸凹になってしまう危険性大ですね。

 そこで、ここは全車両カツミ・エンドウ規格に準拠したものにしてしまいます。まず、カツミの103系を見るとアングルは裾から3mmになっています。

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 エンドウお得意の裾を折り返す方式ですが、寸法を揃えれば良いので、モリヤのキットも説明書は無視してこの寸法にします。
 モリヤのキットは、幸い床板がカツミと同じt1.0ですから問題ありません。KSの場合はt0.8ですので、その分を引いて裾から2.8mmのところに付ければ高さが揃います。

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 これはエンドウ製の床板ですが、MP用のセンターピン穴はこのように小さいので、モリヤのキットの場合には、エンドウ#5902「付随台車マクラバリ2」に付属の真鍮ワッシャーを床板にハンダ付けしてMP対応に改造することになります。

 台車の方、電動車用のDT33は日光製品しかありませんから、まずはネジ止めを分解してボルスターをMP用に交換します。
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 #5902と同じセンターピン関係の部品も入っています。#5902も、この#6313も含まれているセンタースペーサーはt1.8のものです。これは標準的なφ10.5の車輪を履かせると正規の高さになるものですから、φ11.5のDT33の場合、車高が0.5mm高くなってしまいます。t1.3のスペーサーはDT33やDT13用のMPギアには付属しているのですが、単品での販売がありません。そこで、モハ車をトレーラーにする場合には、このスペーサーをノギスで測りながら、耐水ペーパーなどを使ってt1.3に削ってしまいます。アングル位置を2.5mmにすると、今度は床下機器取付板が側面からはみ出したりと、余計な手間が増えてしまいます。
 クハやサハは、アングルを裾から3mmにして、台車をそのまま#5922で取り付ければモハ車と高さが揃うわけです。この法則に沿って各種作ってみました。

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 カツミの京浜東北とモリヤの山手。

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 こちらは、KSの京浜サハとモリヤの山手モハ。メーカー違いでも殆ど問題なく連結できるようになりました。
 先週の京浜東北線基本7両は、モハ103の車体が入手できたので、車体を作り直すことにします。5年近くもかかれば、こういうことも起こりますね。
 そのモリヤの103系、久しぶりに線路に載せてみました。震災の被害はあるものの、京浜モハ103程ではないので、少しずつ修復中です。

Y103

 山手線登場時の8両編成、4M4Tのオーバースペックな構成になっています。完成するとこんな感じになる、というイメージサンプルです。ご参考まで。

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2010年1月23日 (土)

モリヤの103系、ついに完成!

 モリヤの103系、残っていた小パーツと室内照明の配線を行ってついに完成しました。このキット、阪神大震災で床下機器を作る鋳物屋が被災したとかで、床下の発売が大幅に遅れたりとかありましたから、車体を手にしてからゆうに15年は経っています。管理人もまだ会社に勤めていました。カツミやエンドウの国電とは一風変わったものが出来そうだな、と思って何となく入手しておいたもので、その後10年以上に亘って放置されていました。3年ちょっと前に手を付け始めましたが、その後脳卒中で倒れて片麻痺になり、完成も危ぶまれましたが、リハビリの作業訓練の成果をもってついにここに完成を見ることになりました。

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 登場当時の非冷房8両編成、当時の完成品と違って、内装付きに、モハ車の車輪直径もスケール通りに、キットの設計では全く無視されていた照明を装備して、メーカー完成品と並んで走っても見劣りのしないものを目指しました。

 動力装置は、このキットの発売当初、28.5mmのものはパワートラックGT1しかありませんでしたが(これとて、車輪はφ10.5でした)、今ではMPギアにずばりのものがあります。モーターもコアレスになって、非冷房車のスカスカの床下でも不自然にならなくなりました。車内の照明も白色LEDを使用して、あの寒々しい雰囲気を再現できました。こういったあたりに15年という時の流れを感じてしまいます。

 8両編成のうち、病前に組んだものが5両、病後に組んだものが3両という内訳ですが、編成にして見たときに極端に不自然にならなかった、というのが最大の成果です。編成モノの場合、これが大事ですから。

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 尾灯も今だったらファイバーを使っただろうな、とか思います。でも、明るく光るのは旧来の方式の方が上ですね。

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 運行窓が角ばっているので、最初のロットです。

 阪神大震災と同じように、突如として半身不随になってしまった管理人として、この103系は復興の足跡そのものです。あの阪神大震災の時、管理人はその前の晩まで連休ということで大阪にいて、その夜新快速と大垣夜行を乗り継いで東京に帰って来ました。風呂を浴びてから会社に行くというかなりハードなスケジュールでしたが、風呂から上がってテレビを見ると、阪神高速が崩壊しているではありませんか!まさに危機一髪だったことを思い出します。

 あまりにも長期に亘ったので、「完成」を宣言した途端に、改修したい箇所が出ているのはやむを得ないでしょう。この復興の成果を基に、さらなる回復を目指したいものです。

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2010年1月16日 (土)

103系慣熟試運転 

 細かい部分がまだ残っていますが、今日は103系8両編成の慣熟運転です。

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 MPギアは、切削加工のギアが使われています。慣らし運転をすることで、走行が一層安定するので、今日は連続走行テストです。低速に強いLN14ですから、出だしから実にスムーズです。スケールスピードで60km/hくらいの速度で連続走行させました。比較的低い速度ですが、不安定な挙動もなく実に103系らしい走りです。

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 こんな草ぼうぼうな所を走った電車ではありませんが、尾灯を光らせる姿を見ると、子供の頃を思い出します。

 極めて滑らかに走るので、国電だけでなく、他の特急や急行電車にもお勧めできる動力の組み合わせかもしれません。見た目と性能、汎用性という観点からですね。内装など、残りの作業を行って、いよいよ本当に完成です。水や空気のような存在だった103系も、模型でいじりだすとディテールはもとより、とにかく底なし沼の世界ですね。

 電車モデルの製作事例として、店に常駐させます。

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2009年12月29日 (火)

各社の主抵抗器を比べて見ると・・・

 走行テストが終わったモリヤの103系、細かい未取り付け部品を付ければ完成、と行きたいところですが、長期間に亘ったため、当初純正部品として出ていたものの不満な部分を補ってくれるような部品も出てきましたから、そうした部分にも手を入れようと思います。

 一番気になるのは、モハ103の主抵抗器の吸い込み口です。

Moriya

 モリヤスタジオの別売りパーツです。横幅が中期以降のサイズの上に吸い込み口が断流器のような形です。

Hobby

 ホビーモデル製です。横幅は良いのですが、吸い込み口がメッシュ状なのがいただけません。いろいろ調整しているうちに剥がれてしまったレタリングはあとで直すことにします。

Ktm

 カツミ製です。一昨年に低運転台の103系をやった時に新規に起こされたものです。吸い込み口の形状はこれが一番良いのですが、分売がありません。エンドウブランドで売ってくれれば、文句なしにこれにするのですが。当面はモリヤの床下が付いているものをホビー製のものに交換することにしたいと思います。

 主抵抗器のブロア音は、初期型と量産冷房車では違っていましたね。その違いを表現する意味でちょっとこだわってみたいところです。

 しかし、模型の世界では16番もNも103系は何故か後期タイプが中心ですね。管理人はやはり原型のものが一番美しいと思うのですが。国鉄時代にマイナーチェンジを繰り返しながら大量生産された113系や115系、0系新幹線などにも同じことが言えると思います。

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2009年12月27日 (日)

ついに8両試運転

 山手線登場当時の姿を目指して製作していたモリヤスタジオの103系、ついに8両編成での試運転を迎えました。

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 当初快調に進んでいたものの、途中、脳卒中での半年間の入院という一大アクシデントもありましたが、3年余りの年月を経て、ここに試運転の日を迎えました。

 製作解説で触れた通り、MPギアとLN14モーターを使用した4M4Tの編成です。まだ一部の小部品が未取り付け、照明の通電なども調整中ですが、まずは2つあるモハユニットを単独で走らせてみました。片方のユニットは問題なかったのですが、もう一方は音がするのに走りません。良く見ると、モハ103とモハ102の車輪が逆に回転しているではありませんか!モーターの配線が間違っていたので、正しく動くものにあわせてつなぎ変えました。その時に不精して台車をつけたままハンダ付けをしたら、今度はセンターピンのブッシュが溶けて台車が首を振らなくなって脱線してしまいました。結局台車を外して組み直しになりました。不精をするものではありません。

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 電動車の調整が出来たら線路に載せて組成します。初めて8両編成になった瞬間です。パワーパックのつまみを回すと、実にきれいに協調して走りました。サハ車の照明がちらつきますが、これは後で車輪を清掃します。

 編成としてみると、入院前・入院後で手先のコンディションが全く変わってしまったものの、編成として見た時にそれなりの統一感が出せたのは、作業リハビリの大きな成果だと思います。

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 慣らしも兼ねてしばらく走らせます。山手貨物線のヌシ的な存在だったEF13と並びます。小学校に入った頃、模型で再現したかった東京の日常が、40年以上もの時を経てついにここに具体的な形となりました。

 この後は、未取り付けの部品などを取り付けて完成させますが、国電を1編成作るのに、こんなに恐ろしいことになるとは思いませんでした。それだけに、今日の試運転は感慨深いものがあります。

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2009年12月24日 (木)

点灯試験

 合間を見ながら照明の配線を行いました。取りあえず結線して車体をかぶせただけですから、クモの巣状態の配線の整理はこれからです。点灯テストを行いました。

Mae

Ushiro

 前後とも間違いなく点灯しました。室内灯は白色LEDです。尾灯は光学繊維を使う方式ではなく、それぞれに電球を入れる旧式な方法なので明るく光ります。でもこの方式だとコードの本数が増えるのが難点です。

 山手線は8両も10両も試作車の4+4を除いて全て貫通編成ですから、ライトのON-OFFスイッチは省略しました。照明など全く考慮されていないものでもこのように勝手に付け足せるのは、原始的な構造のブラスキットならではの楽しみです。

 座席を取り付け、コードを整理すればいよいよ完成です。

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2009年12月23日 (水)

引き続きクハ103の仕上げ

 引き続きクハ103の仕上げです。座席の塗装など、同じような作業が延々と続くのが編成モノです。

Zaseki

 白色LEDの照明が入ると目立つだけに手を抜けません。

 さて、編成としての完成も近づいてきたので、全車引っ張り出して、やり残しの部分がないかを点検します。何しろ3年以上かかっているわけですから。

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 並べてみると、やっぱりありますね。貫通ドアの色入れが落ちていたりするのを発見しました。編成モノは統一感が大事ですね。

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クハ103運転台は

 今週はモリヤの103系、最後の1両、偶数向きのクハ103を仕上げます。内装と照明を取り付ければ、いよいよ103系登場時の山手線8両編成が完成します。

 カツミの103系は最近の設計ですから、キットに運転台も含まれるのですが、モリヤのものは内装や照明は一切考慮されていません。せいぜい乗務員室の仕切りが入っているくらいです。

 運転台は良いものがあります。

103unten

 エコーから出ている「#1687 電車用運転台(通勤型用)」というものです。計器盤や手ブレーキの形状から完全に103系用です。101系では手ブレーキハンドルはスポークですし、メーター部分にもフードがありませんでした。101系の速度計は5km飛ばしくらいでカチッ!カチッ!と動くものだったですね。ATS-PやATCで精密に速度制御される現代では考えられないほどアバウトなものでした。103系は101系の後継と言うことで、メーターパネルもカッコよくなり、速度計もスムーズに動くものに変わっていました。あとは中央のスイッチ群の下あたりに正面の通風孔の開閉レバーの表現でもあれば完璧でしょうか。小学生の頃、運転室の後ろに張り付いて前方の風景を眺めていた時のことを思い出します。高学年になると、電車好きの友人と国電に乗ってあっちこっち遊びに行ったものです。いろいろな電車や列車を見に、ですね。今の小学生は、子供だけで電車に乗って進学塾、時代は変わったものです。

 そんな昔の思い出をこめて、ED75やED76の運転台のように細かく塗り分けてみようと思います。

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2009年12月20日 (日)

モハ102を仕上げました

 昨日のモハ103に続いて今日はモハ102の仕上げです。座席の取り付け、標記類の転写といった作業ですが、編成として統一感が求められるので、神経を使います。

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 残るはクハ103、1両です。そのクハ103の現状です。

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 外観はほぼ出来ているように見えますが、座席や照明が入っていません。この辺の作業は難しくはないのですが、案外時間がかかります。

 予期せぬトラブル続きで結局3年以上かかりましたが、何とか年内には完成出来そうです。

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